2005(平成17)年の駅弁に関するニュースを、ここに記録します。
宮城県のJR東北本線仙台駅などで駅弁を販売するウェルネス伯養軒は2005(平成17)年12月18日(日)から、秋田空港で「わっぱ飯」(1,100円)と「竿燈祭り弁当」(1,000円)を20個ずつ試験販売。秋田県が推進する地産地消運動に伴い、空港のクリスマス行事に合わせ、秋田市の農協が比内鶏を提供してできた新たな空弁。秋田空港にはすでに、大館駅弁の花善と秋田駅弁の関根屋が進出しており、これで秋田県内すべての駅弁屋が秋田空港に勢揃いした。
(参考:2005年12月17日河北新報ニュースなど)
栃木県のJR東北本線黒磯駅などで駅弁を販売するフタバ食品は、2005(平成17)年11月30日限りで駅弁から撤退。主力のアイスクリームや冷凍食品などを残し、弁当業そのものからの撤退と思われる。20世紀まで2社が競った、黒磯駅や那須塩原駅の駅弁は、これで完全に消える。
(参考:2005年11月23日の現地訪問など)
静岡県のJR東海道本線三島駅などで駅弁を販売する桃中軒は、2005(平成17)年12月1日(木)から翌年二月末日までの期間限定で、駅弁「三嶋物語―おおね御膳」(1,000円)を販売。日本大学国際関係学部の学生グループが三島市役所や桃中軒の支援も受けて企画や開発を手掛けた、三島市産の大根が主役の地域弁当。沼津駅と三島駅で販売。
(参考:2005年11月22日静岡新聞など)
群馬県のJR吾妻線長野原草津口駅の売店で、駅弁のように販売されていた「砦の釜めし」(900円)が、2005(平成17)年の秋頃の売店閉鎖に伴い、駅構内での販売が終了した模様。ドライブインでの販売を継続するかどうかは不詳。公式な駅弁でないため知名度がかなり低かった「駅弁」は、人知れず消滅した。
(参考:2005年11月7日駅弁資料館談話室)
JR東日本が販売する、往復の新幹線と宿泊施設がセットになった個人向け旅行商品のうち、東北方面の商品に駅弁引換券を付けたところ、ツアーの売上が7割増になったという。JRではその結果を受けて、長野方面の商品にも駅弁引換券を付け始めた。
(参考:2005年11月3日朝日新聞)
東京駅や上野駅など首都圏の主要駅で駅弁を販売する日本レストランエンタプライズ(NRE)は、2005(平成17)年11月1日頃に、千葉県のJR成田線成田空港駅の改札口付近の、成田空港第1ターミナル地下1階に、駅弁売店「空弁駅弁屋旨囲門」を開設した。NREの駅弁売店「駅弁屋旨囲門」は、2004(平成16)年8月の東京駅、2005(平成17)年3月の大宮駅、8月の宇都宮駅に続く4店舗目で、空港内に設けるのは初めて。
(参考:2005年11月3日閲覧のNRE公式サイト)
東京駅や上野駅など首都圏の主要駅で駅弁を販売する日本レストランエンタプライズ(NRE)は、山手線環状運転80周年を記念して、2005(平成17)年11月1日(火)から20日(日)までの期間限定で駅弁「山手線環状運転80周年記念弁当」(800円)を販売。併せて約80種類の駅弁を販売する「東京駅弁当祭り(東日本縦断駅弁大会)」を、東京駅で5日(土)と6日(日)に開催する。
(参考:2005年11月3日閲覧の調製元公式サイト)
コンビニエンスストア大手のファミリーマートは、2005(平成17)年11月8日(火)から12月5日(月)までを2期に分けて、北海道・東北地方の老舗駅弁屋監修弁当を、全国約6600店舗で期間限定販売。山形県の米沢駅の松川弁当店監修「牛肉釜めし」(640円)、北海道の旭川駅の旭川駅立売監修「蝦夷海鮮ちらし寿司」(680円)、松川弁当店監修「牛肉番長」(650円)、北海道の釧路駅の釧祥館監修「釧路風漁礁」(630円)の計四種。
(参考:2005年11月2日ファミリーマートプレスリリース)
JR東日本の管内の駅や列車内で弁当を販売する日本レストランエンタプライズ(NRE)は、2005(平成17)年の秋頃から仙台駅でも「チキン弁当」(800円)の販売を開始した模様。東京駅や上野駅で国鉄時代から親しまれ、根強いファンが付く駅弁の東北進出に、JR東日本とNREによる管内駅弁統一傾向を嘆く声も。なお、容器の絵柄や中身は、首都圏で売られるものとは少し異なる模様。
(参考:2005年11月2日駅弁資料館談話室)
神奈川県のJR東海道本線横浜駅などで駅弁を販売する崎陽軒は、2005(平成17)年11月1日(火)に「横濱炒飯」(550円)を発売。従前の「横濱チャーハン」のリニューアルで、円形の容器に発芽玄米使用の炒飯を詰めてシウマイを添える。
(参考:2005年11月1日閲覧の調製元公式サイト)
奈良県天理市の天理参考館は、2005(平成17)年10月8日(土)から11月27日(日)まで、第53回企画展「憧れの食堂車と全国駅弁めぐり」を開催。明治時代から昭和時代までの食堂車の車内写真やメニュー表に加え、駅弁の掛紙や容器など全197点を展示する。入館料大人400円。
(参考:2005年11月1日奈良新聞)
東京駅や上野駅など首都圏の主要駅で駅弁を販売する日本レストランエンタプライズ(NRE)は、2005(平成17)年11月3日(木祝)に期間限定の駅弁「プロ野球マスターズリーグ弁当」(1,000円)を発売。プロ野球OBリーグの5周年を記念するもので、ふたの裏面に試合日程を掲載する。東京・上野・品川・新宿・大宮の各駅で販売。発売終了日は不詳。
(参考:2005年10月31日読売新聞)
香川県のJR予讃線高松駅で駅弁を販売する高松駅弁は、2005(平成17)年10月28日(金)から30日(日)まで、期間限定の駅弁「讃岐路義経号弁当」(1,000円)を販売。同期間のSL急行列車「讃岐路義経号」の運行を記念するもの。高松駅に加えて多度津駅でも販売される。
(参考:2005年10月25日JR四国ニュースリリース)
宮城県のJR東北本線仙台駅などで駅弁を販売するウェルネス伯養軒は、2005(平成17)年10月17日に新作の駅弁「鯨釜飯」(1,000円)を発売。石巻地区業者連合のオンラインショップ「いしのまき旬鮮市場」との共同開発駅弁の第8弾で、調査捕鯨で石巻に揚がるミンククジラの本皮やベーコンや赤身南蛮漬を炊込飯の上に載せる。
(参考:2005年10月16日河北新報など)
富山県の立山黒部貫光は、2005(平成17)年10月14日(金)から17日(月)まで、立山・室堂・黒部平の各駅で「アルペンルート駅弁」(各1,000円)を販売。10月1日(土)の立山黒部貫光と立山開発鉄道の合併と、10月14日の鉄道の日を記念するもの。一日各50個が販売される。
(参考:2005年10月12日北日本放送公式サイト)
宮城県のJR東北本線仙台駅など東北地方各地で駅弁を販売する伯養軒を、2005(平成17)年7月に改称した東北けやき商会が、10月14日(土)に仙台地方裁判所に対して特別清算を申請。6月の会社再建の断念後、フード事業とホテル事業の譲渡完了を受けたもの。その期間の仙台駅弁は、東北けやき商会の名義で販売されていた。
(参考:2005年10月14日河北新報公式サイトなど)
JR九州と九州構内営業会は、2005(平成17)年10月1日(土)から2006(平成18)年1月31日(火)まで「九州の駅弁ランキング」第2弾を開催。前年の第一弾と比べて、創作駅弁コンテストがなくなり、対象の駅弁が37種類から50種類に増え、その収集数に応じて商品がもらえる駅弁ラリーが加わった。
(参考:2005年10月2日閲覧の九州駅弁公式サイト)
2005(平成17)年9月25日(日)頃の一部のスーパーでの駅弁催事で、徳島県のJR高徳線貞光駅の駅弁「阿波尾鶏とりめし」(850円)が販売された模様。現地では9月16日(金)から週2日各3個の試験販売が開始され、しかし遠隔地の駅弁催事では大々的に徳島県名物駅弁として売り込んでいる模様。
(参考:2005年9月28日駅弁資料館談話室など)
東京駅や上野駅など首都圏の主要駅で駅弁を販売する日本レストランエンタプライズ(NRE)は、2005(平成17)年9月21日(水)に「O−bentoマス西京焼き弁当」「O−bentoチキン照り焼き弁当」「O−bento焼き鳥丼」(各500円)を発売。同年7月のO−bentoの価格のワンコイン化後、初めての追加商品。東京・新宿・品川・上野・大宮の各駅売店と、JR東日本の新幹線の車内販売で取り扱う。
(参考:2005年9月28日交通新聞)
JR東日本の新潟支社と子会社3社は、2005(平成17)年10月1日(土)から11月30日(水)までの期間限定駅弁「540ご支援感謝弁当」(540円)「がんばってます!!にいがたありがとう勝が一番だ!!弁当」(630円)「復興宝船弁当」(1,000円)「震災復興祈願弁当フェニックス長岡花火」(1,000円)を、新潟駅と長岡駅の売店14箇所で販売。調製元はそれぞれ新発田三新軒、新潟三新軒、三新軒、長岡浩養軒。開発はいずれも日本レストランエンタプライズ(NRE)。
(参考:2005年9月27日交通新聞)
大分県は2005(平成17)年度のコミュニティービジネス支援事業のひとつとして、別府市内のNPO法人「別府八湯トラスト」が申請した『「別府湾弁当」の開発及び「路地裏B級グルメ」ブランディング事業』を選定。別府の食材を使った名物弁当の企画・販売等に係る、事業化調査経費の3分の2(最大80万円)の補助金を支給する。
(参考:2005年9月13日大分合同新聞など)
東京駅や上野駅など首都圏の主要駅で駅弁を販売する日本レストランエンタプライズは、2005(平成17)年9日1日に新作の駅弁「ポケモン弁当ピカ★中華」(900円)を発売。4月に発売したポケモンの駅弁の第3弾。キャラクター「ピカチュウ」型のプラ容器に、炒飯や焼売や餃子などを詰める。東京・上野・品川・新宿・大宮の各駅での販売。
(参考:2005年9月9日交通新聞ニュースなど)
旅行業大手の日本旅行は創業100年を記念し、2005(平成17)年10月15日(土)に一泊二日の記念ツアーを実施。1905(明治38)年に滋賀県草津の駅弁屋が、一般客を募り貸切列車で高野山や伊勢神宮を巡った、同社の発祥である国内最初のパッケージツアーを再現、同時に当時の駅弁を復刻しツアー客に配布する。
(参考:2005年9月1日京都新聞など)
JR東日本の管内の駅や列車内で弁当を販売する日本レストランエンタプライズ(NRE)は、2005(平成17)年9月1日(木)に、新作の駅弁「韓流弁当」(1,000円)を仙台駅で発売。韓国ドラマのロケ地の名物にちなんだ中身は、水原カルビや春川カッタルビや済州ソバ餅など。韓国観光公社との共同開発で、12月5日月まで一日50個を販売する。
(参考:2005年8月31日朝鮮日報など)
東京駅や上野駅など首都圏の主要駅で駅弁を販売する日本レストランエンタプライズ(NRE)は、2005(平成17)年8月20日(土)、栃木県のJR東北本線宇都宮駅の構内に、駅弁売店「駅弁屋旨囲門」をオープン。2004(平成16)年8月の東京駅のと2005(平成17)年3月の大宮駅に続く3店舗目で、首都圏や東北地方と地元の駅弁を販売する。駅商業施設の改装に伴うもの。イートインスペースで駅弁を食べることもできる。
(参考:2005年8月頃「駅弁の小窓」掲示板など)
岩手県のJR東北本線盛岡駅で駅弁を販売する日本レストランエンタプライズ(NRE)盛岡営業支店は、2005(平成17)年7月25日(月)に新作の駅弁「釜石めのこ飯」(900円)を発売。釜石調理師会のレシピに基づいた、岩手県釜石地方の郷土料理であるウニと帆立と昆布の炊込飯に、煮物などを添える。盛岡、八戸、新花巻、北上の各駅で販売するが、釜石駅での販売はない。
(参考:2005年7月26日岩手日報など)
東京駅や上野駅など首都圏の主要駅で駅弁を販売する日本レストランエンタプライズ(NRE)は、2005(平成17)年7月1日(金)に「O−bento赤魚柚庵焼き弁当」「O−bentoさわら柚庵焼き弁当」「O−bento豚生姜焼き弁当」(各500円)を発売。2001(平成13)年7月発売のO−bento(オーベントー)シリーズの、容器を長方形に変えて、大きさや価格を統一した。従来品も併売されるが、公式サイトから情報が消えているため、販売は在庫限りと思われる。
(参考:2005年7月23日閲覧の調製元公式サイトなど)
北海道北見市の住民グループ「心に刻もう!ふるさと銀河線の会」は、2005(平成17)年7月16日(土)、翌2006(平成18)年3月限りでの廃止が確実な情勢である北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線の小利別駅で、思い出づくりのイベントを実施し、その中で特製駅弁も販売したという。商品の具体的な内容は不詳。
(参考:2005年7月17日北海道新聞)
京都府京都市の梅小路蒸気機関車館は、2005(平成17)年7月16日(土)から9月25日(日)まで、イラストパネル展「汽車弁の時代」を開催。地元在住で鉄道ファンの画家が描いた、明治10年代からの駅弁紹介イラスト32枚を掲示、過去の駅弁掛紙や立売衣装の展示もある。1885(明治18)年7月16日の駅弁発祥宇都宮説に基づいて実施。
(参考:2005年7月16日京都新聞)
福島県のJR磐越西線会津若松駅の駅弁屋が、2005(平成17)年7月1日(金)に、伯養軒若松支店から仁和食産弁当部に交代した模様。伯養軒の会社の清算に向けた事業の譲渡に伴う、若松支店の閉鎖に対応したものと思われる。駅のキヨスクに販売什器を置く駅弁の売り方も引き継いだ。
(参考:2005年7月5日駅弁資料館談話室など)
福島県のJR磐越西線会津若松駅で、2005(平成17)年7月1日(金)から9月30日(金)まで、「笹に黄金弁当」(1,300円)を一日10個、「会津う米う米(うまいうまい)弁当」(1,000円)、「あいづふるさと弁当」(950円)、「会津健康奨励弁当」(950円)、「会津地鶏のチキンランチ」(800円)が販売される。JRグループの観光キャンペーン「福島県あいづデスティネーションキャンペーン」の期間に合わせたもの。予約制の「会津ほろ宵弁当」(1,200円)と「會津ごっつぉ膳」(30,000円)も併売される模様。
(参考:2005年6月30日駅弁資料館談話室など)
宮城県のJR東北本線仙台駅など東北地方各地で駅弁を販売する伯養軒は、会社の清算に向けた事業の譲渡に伴い、駅弁や仕出し弁当を手掛ける9支店のうち、福島、北上一関、八戸、秋田、若松の5支店を、2005(平成17)年の7月から8月にかけて閉鎖する。仙台、盛岡、郡山、青森の4支店は存続する。その他のフード部門も存続される。
(参考:2005年6月29日河北新報)
新潟県のJR信越本線新潟駅で駅弁を販売する新発田三新軒は、2005(平成17)年6月16日(木)に新作の駅弁「鯖威張る寿司」(1,000円)を発売。前年10月に発生した新潟県中越地震からの完全復興を目指した商品。桶型の容器に新潟県産コシヒカリの酢飯を詰め、しめさばのスライス10枚を敷き詰める。
(参考:2005年6月22日交通新聞)
2005(平成17)年6月12日(日)にTBS系列の28放送局で、山陽放送制作のテレビ番組「日本列島 駅弁88ヶ所」が放送された。芸人や俳優が4手に分かれ、5泊6日で各22駅の駅弁販売駅をめぐり、道中で得た自信の駅弁を5名の審査員に提出、優劣を競う内容。
(参考:2005年6月12日に放送されたテレビ番組)
岐阜県のJR東海道本線岐阜駅など駅弁を販売する嘉寿美館(かすみかん)加藤商店は、2005(平成17)年6月8日(水)に営業を停止し自己破産を申請する見込み。負債総額は約3億円。1993(平成5)年の工場移転による負債や、駅弁事業の不振によるもの。
(参考:2005年6月8日読売新聞岐阜)
秋田県のJR奥羽本線秋田駅などで駅弁を販売する伯養軒秋田支店は、2005(平成17)年6月1日(水)に新作の駅弁「恵みのあきた」(1,000円)を、秋田駅と大曲駅で発売。あきたこまちの御飯に、男鹿半島のたまり醤油と赤みそで焼いた牛肉など、中身に秋田県産の食材を多く使う。
(参考:2005年6月8日交通新聞)
宮城県のJR東北本線仙台駅など東北地方各地で駅弁を販売する伯養軒は、会社の清算に入る見込み。景気の低迷による営業不振のため。ホテル事業を埼玉県の不動産会社へ、駅弁を含むフード事業を東京都の飲食業者へ、それぞれ譲渡する。ブランド名「仙台ホテル」「伯養軒」は継承される模様で、駅弁の販売も継続されている。
(参考:2005年6月7日河北新報ニュースなど)
JR東日本秋田支社は2005(平成17)年6月12日(日)、秋田県のJR奥羽本線横手駅の駅前で行われる横手駅開業100周年記念イベントで、「かまくら弁当」(600円)を販売する。1996(平成8)年の調製元の駅弁からの撤退で失われた、かつての横手駅の名物駅弁を復刻。7月2日(土)の湯沢駅開業100周年記念イベントでも販売する見込み。
(参考:2005年6月4日閲覧のJR東日本秋田支社公式サイト)
北海道のJR函館本線札幌駅で駅弁を販売する札幌駅立売商会は、2005(平成17)年6月1日(水)から13日(月)までの期間限定駅弁「YOSAKOIソーラン弁当 いろどり弁当」(1,000円)と、5日(日)から12日(日)までの「YOSAKOIソーラン弁当 お寿司幕の内弁当」(630円)を発売。YOSAKOIソーラン祭りの開催に合わせるもの。札幌駅での販売に加えて、会場までの配達も実施する。
(参考:2005年6月4日閲覧の調製元公式サイト)
埼玉県の秩父鉄道は、2005(平成17)年6月4日(土)の広瀬川原車両基地の一般公開に合わせて、会場内で当日限りの駅弁「広瀬川原駅弁」(800円)を販売。SL・EL・急行電車と駅名標のイラストが載る掛紙を使用、中身は白御飯に海老フライ・玉子焼・鶏唐揚・焼き魚・チョコレートムースなど。
(参考:2005年6月2日閲覧の秩父鉄道公式サイト)
岩手県の花巻空港では2005(平成17)年3月下旬に空弁「いわて三陸ほたて弁当」(800円)が誕生。中身は帆立飯に南部鼻曲鮭やカキや白金豚など。発売時には不定期の販売であったが、6月1日(水)から空港ビル内レストランの調製で、毎日10〜30個が販売される。
(参考:2005年6月1日岩手日報)
新潟県のJR信越本線新津駅などで駅弁を販売する神尾商事は、2005(平成17)年6月1日(水)に新作の駅弁「越後もち豚 豚角煮弁当」(1,050円)を発売。新潟県中越地方で飼育した豚を角煮にして、肉団子やコシヒカリと合わせた。新津駅と新潟駅で販売される。
(参考:2005年5月31日毎日新聞新潟など)
山梨県のJR中央本線小淵沢駅などで駅弁を販売する丸政は、2005(平成17)年5月21日(土)に新作の駅弁「八ヶ岳の高原弁当」(900円)、記念の駅弁「中央本線富士見〜岡谷間開業100周年記念辨當」(1,000円)、期間限定の駅弁「幕の内折詰辨當」(840円)を発売。それぞれの中身は八ヶ岳山麓の食材であり、該当区間の沿線の郷土料理であり、昔ながらの幕の内駅弁である。
(参考:2005年5月30日駅弁資料館談話室など)
2005(平成17)年5月25日に発売の、交通新聞社「JR時刻表」2005年6月号で、秋田県のJR奥羽本線東能代駅と、茨城県のJR水郡線常陸大子駅に、弁当を売る駅の記号が付いた。東能代駅は大館駅と同じ駅弁が、常陸大子駅は「奥久慈しゃも弁当」(950円)が販売される。
(参考:2005年5月25日購入の時刻表の実物)
2005(平成17)年4月25日(月)に、JR福知山線(JR宝塚線)の尼崎駅〜塚口駅で発生した列車脱線事故により、特急列車の大阪方面〜福知山駅と普通列車の尼崎駅〜宝塚駅が運休となったため、兵庫県のJR福知山線篠山口駅で駅弁を販売する浪花食品は、仕出し業も含めた売り上げが8割も減少した。主力の駅弁「山菜デカンショ弁当」は、福知山線の運行再開後まで販売を休止している。
(参考:2005年5月24日日本経済新聞関西など)
調製元の廃業により2005(平成17)年5月31日(火)限りで失われる予定であった、福島県のJR常磐線いわき駅の名物駅弁「うにめし」(950円)は、茨城県のJR常磐線水戸駅で駅弁を販売する鈴木屋が、そのレシピを引き継ぐことになった。いわき駅には新たにホーム上に駅弁売店が設けられ、6月1日(水)から営業を開始、水戸駅と日立駅の駅弁に加えて、同月下旬から「うにめし」が販売される予定。
(参考:2005年5月19日いわき民報など)
山口地裁岩国支部は2005(平成17)年6月17日、山口県岩国市で岩国錦水ホテルを営む錦水軒について、破産手続きの開始を決定。負債総額は約35億円。ホテル業の不振によるもの。錦水軒は1911(明治44)年から1992(平成4)年まで、山口県のJR山陽本線岩国駅の構内営業者であり、岩国駅と山陽新幹線新岩国駅で駅弁を販売していた。
(参考:2005年5月18日中国新聞ニュースなど)
鳥取県の智頭急行は、2005(平成17)年5月15日(日)に智頭駅前で開催する「智頭急行お客様感謝祭」で、「柿の葉ずし弁当」(800円)と「山菜おこわ」(600円)の特製駅弁2種類を、11時半から15個ずつ販売。調製は智頭町大屋の柿の葉亭。今後もイベント時の販売を考えているという。感謝祭では他に有名駅弁200個も販売。
(参考:2005年5月10日日本海新聞など)
熊本県のNPO法人で肥薩おれんじ鉄道八代駅と水俣駅の駅業務を受託する「ネット八代」は、2005(平成17)年5月3日(火祝)と4日(水)に同鉄道の快速列車内で、八代駅や出水駅の駅弁や地元名産品などの車内販売を試験的に実施。ゴールデンウィーク中に鉄道と沿線の魅力を発信するため。
(参考:2005年5月3日熊本日日新聞)
JR飯田線の沿線の経済団体などの実行委員会で実施する「飯田線駅弁コンクール」の結果が、2005(平成17)年4月30日(土)に豊橋で発表された。約30点の応募作品を豊橋駅長などが審査、金賞は長野県下伊那郡泰阜村「農村女性ネットワーク」の「かどしまかっぱ弁当」が獲得した。商品化の予定はないが、イベントでの活用を検討。
(参考:2005年4月30日中日新聞など)
2005(平成17)年4月20日に発売の、交通新聞社「JR時刻表」とJTBパブリッシング「JTB時刻表」の2005年5月号が、北海道のJR日高本線静内駅を弁当を売る駅として、「日高名物北海いかめし」(500円)の名前と価格を日高本線の時刻表本文の欄外に掲載した。2003(平成15)年11月頃に大手スーパーで突然に現れた、現地に販売実態のない催事用駅弁が、現地でも販売を始めたものか。
(参考:2005年4月20日頃発売の時刻表の実物など)
福井県のJR北陸本線福井駅などで駅弁を販売する番匠は、2005(平成17)年4月18日(月)から5月31日(火)まで、期間限定の駅弁「菜の花さくら鯛ちらし」(1,200円)を販売。菜の花御飯にタイの切り身を載せたちらしずし。同時に「福の井弁当」を1,200円に値上げしリニューアルするほか、23日(土)にもう2種類「春のしんジャガ畑」(850円)「ふくいのふくちりめし」(1,200円)を追加。
(参考:2005年4月17日日刊県民福井など)
静岡県の天竜浜名湖鉄道は2005(平成17)年4月2日(土)に、予約制の駅弁「トロッコ列車弁当」(1,000円)を天竜二俣駅で発売。同日から11月6日(日)までの土休日と夏休み期間中に運行するトロッコ列車「そよかぜ」に合わせて、JR東海道本線の袋井駅の駅弁の調製元であるさのや会館がタイアップしたもの。前日までの予約で、トロッコ列車の乗車時に受け取れる。同駅での駅弁販売は、おそらく史上初。
(参考:2005年4月12日朝日新聞静岡など)
北海道のJR函館本線札幌駅で駅弁を販売する札幌駅立売商会は、2005(平成17)年4月5日(火)から15日(金)まで、「駅弁の日記念弁当」(500円)を販売。北海道内の弁当類販売駅一覧を描いた昭和7〜8年頃の駅弁掛紙を復刻した幕の内駅弁。一日200個を販売する。
(参考:2005年4月閲覧の調製元公式サイト)
ゲームソフト大手のスクウェア・エニックスは、2005(平成17)年5月26日(木)発売予定のプレイステーション2向けRPG「半熟英雄4〜7人の半熟英雄〜」(7,140円)の初回限定パッケージを、駅弁風にアレンジした「半熟銀河弁当」(9,240円)として発売。ゲームディスクのケースに行楽弁当やサンドイッチの写真を載せ、弁当箱やスプーン&フォークやランチョンマットとともに、ボール紙製パッケージに詰める。
(参考:2005年4月7日電撃オンラインなど)
東京都内などで駅弁を販売する日本レストランエンタプライズ(NRE)は、2005(平成17)年4月9日(土)と10日(日)に、東京駅構内の中央通路で「東日本縦断駅弁大会」を開催。4月10日の「駅弁の日」を記念して、NREと崎陽軒の記念駅弁やNHK大河ドラマ「義経」関連駅弁など、JR東日本エリアの駅弁約100種類を集めた。会場内ではJR東日本管内の駅弁マップを配布。
(参考:2005年4月5日NREニュースリリースなど)
北海道のJR函館本線札幌駅で駅弁を販売する札幌駅立売商会は、2005(平成17)年3月1日(火)からプロ野球「北海道日本ハムファイターズ」今シーズンの試合終了日まで、「ホームラン弁当」(1,000円)を販売。販売2年目となる今年は、中身で「優勝祈願バージョン」と「全国制覇バージョン」の2種類を用意し、野球グラウンド型のトレーに相手球団にちなんだ食材などを詰める。
(参考:2005年3月閲覧の調製元公式サイト)
岩手県と二市一町で構成する「大河ドラマ『義経』プロジェクト推進実行委員会」は、2005(平成17)年4月中旬から毎週金曜日夕方に30個程度、東北新幹線水沢江刺駅で駅弁「ロケ弁『義経の夢』」(約2,000円)を発売する予定。二段重ね容器の中身は、江刺のじゃじゃめんや一関のもちや大迫のらっきょうなど。今年のNHK大河ドラマの放送に伴い、ロケ地と地元農産物のPRのために、昨年9月から開発を進めた。レシピは県内のレストランにも提供する。なお、水沢江刺駅では以前から伯養軒の仙台駅弁が販売されているが、この駅限定の駅弁はなかった。
(参考:2005年3月31日岩手日報など)
福島県のJR常磐線いわき駅で駅弁を販売する住吉屋は、2005(平成17)年5月22日(日)限りで廃業し、駅弁から撤退する。駅前再開発による立ち退きと後継者難のため、106年の歴史に幕を閉じる。駅弁や駅弁販売の後継者が出るかどうかは不詳。
(参考:2005年3月27日?読売新聞福島など)
小田急電鉄の特急ロマンスカーで車内販売を担当する小田急レストランシステムは、2005(平成17)年3月19日(土)に車内販売弁当「ロマンスカーVSE弁当」(1,000円)を発売。同日の新型特急電車「VSE(50000系)」のデビューを記念し、その先頭車型の容器にそぼろ御飯と鶏唐揚やソーセージやハンバーグなどを詰める。ロマンスカーアテンダントが乗車する特急ロマンスカー車内でのみ販売。
(参考:2005年三月十四日付小田急電鉄ニュースリリース)
飯田観光協会やJAみなみ信州などでつくる実行委員会は、「飯田線駅弁コンクール」を実施する。2005(平成17)年4月29日(金祝)から5月1日(日)まで豊橋駅前で開催する「信州農産物・観光フェア」のメインイベントとして、飯田下伊那地方のJR飯田線の30駅にちなんだ駅弁の創作を、沿線の食品業界や地域サークルなどに依頼するもの。優秀作品は実際に販売することを予定。
(参考:2005年3月12日中日新聞)
東京都北区の北区まちづくり公社は、「第1回東京都北区ふるさと駅弁コンテスト」の大賞作品「桜(はな)に浮かれて子ぎつね弁当」を、2005(平成17)年3月の土日曜日に1,200円で、一日50個を赤羽駅前で販売する。前年10月の募集に対して104件の応募があり、書類審査と赤羽と王子の駅長を加えた二次選考で選定したもの。中身は地元の桜と古典落語「王子の狐」にかけた、子ぎつね顔のいなりずしと桜花型の赤カブなど。なお、1991(平成3)年まで永年に渡り販売された、赤羽駅の公式な駅弁も、いなりずしであった。
(参考:2005年3月5日東京新聞など)
東京駅や上野駅など首都圏の主要駅で駅弁を販売する日本レストランエンタプライズ(NRE)は、2005(平成17)年2月25日(金)に新作の駅弁「多摩の玉手箱」(1,000円)を発売。前年4月に発売した「さわやか新撰組!」に続く、JR東日本八王子支社オリジナル駅弁の第二弾。二段重ねの容器に多摩の風景を思い浮かべられる食材を詰めた。新宿駅と八王子駅と甲府駅で販売。
(参考:2005年3月3日交通新聞ニュースなど)
宮城県のJR東北本線仙台駅で駅弁を販売するこばやしは、2005(平成17)年3月10日(木)に「炭火焼き牛たん弁当」を、1,100円から1,300円に値上げする。BSEの発生による米国産牛の輸入停止により、牛タンの価格が高騰したため。牛タン発祥の地として、牛たん駅弁の販売の停止は避けていくという。
(参考:2005年3月1日駅弁資料館談話室など)
香川県のJR予讃線高松駅で駅弁を販売する高松駅弁は、2005(平成17)年3月20日(日)に「アンパンマン弁当」をリニューアル。価格を500円から1,050円に値上げし、容器を使い捨てから電子レンジ対応のプラスティック製に変更、中身を醤油飯と唐揚や焼そばなどに減量し、アンパンマン型容器の水を付けて、専用の収納袋を用意する。
(参考:2005年2月28日JR四国ニュースリリースなど)
JR九州は2005(平成17)年2月22日(火)、2004(平成16)年10月10日(日)から1月31日(月)まで募集していた「第1回九州の駅弁ランキング」の結果を発表。2,305件の応募により、1位は八代駅「鮎屋三代」、2位は佐賀駅「佐賀名産ちらし寿司」、3位は出水駅「えびめし」。上位の15駅弁は3月10日(木)から13日(日)まで、博多駅の山陽新幹線開業30周年記念イベントで販売される。
(参考:2005年2月22日JR九州ニュースリリースなど)
長野県岡谷市内の魚料理屋の団体「うなぎのまち岡谷の会」は、2005(平成17)年2月14日(月)に「うなぎ弁当」(1,500円)をJR岡谷駅のキヨスクで発売。地元で要予約の弁当の駅弁化を、キヨスクが要請したもの。まずは一日5個が販売される。なお、岡谷駅では2001(平成13)年の夏頃に国鉄時代からの駅弁屋が撤退、以後は塩尻駅の駅弁が売られている。
(参考:2005年2月15日長野日報)
神奈川県のJR東海道本線大船駅などで駅弁を販売する大船軒は、2005(平成17)年2月26日(土)に期間限定の駅弁「朝漁り鯵の押寿し」(900円)を発売。長崎の五島や対馬で獲れたアジを、当日中に加工して冷蔵し空輸、2日後に駅弁となるもの。休漁時には販売できないという。8月末頃までの販売。
(参考:2005年2月15日朝日新聞神奈川)
北海道のJR函館本線函館駅で駅弁を販売するみかど函館支社は、2005(平成17)年2月10日(木)に新作の駅弁「旅弁@函館ア・ラ・カルト」(840円)を発売。公立はこだて未来大学の第一期生が卒業後に設立した「函館ベンチャー企画」の提案による、地元素材の洋風弁当。2か月間の予定で、一日二十個を販売。
(参考:2005年2月10日毎日新聞など)
東京駅や上野駅など首都圏の主要駅で駅弁を販売する日本レストランエンタプライズ(NRE)は、2005(平成17)年2月1日(火)に期間限定の駅弁「冬のソナタ」(1,000円)を発売。NHKで放送されブームとなった同じ名前の韓国ドラマをモチーフに、チヂミやプルコギなどの韓国料理を詰める。主人公の特徴であるマフラーを模したお品書きを添付。発売初日は都内の各駅で700個を完売した。3月31日(木)までの販売。
(参考:2005年2月2日スポーツニッポンなど)
大阪府大阪市の阪神百貨店の駅弁大会「全国有名駅弁とうまいもんまつり」が、今年2005(平成17)年も1月27日(木)から2月2日(水)まで開催された。公称で約260種類、現地では300種類近い駅弁と空弁が催事場に集結。目玉は茨城県のJR水郡線常陸大子駅「しゃも弁当」と、山梨県のJR中央本線小淵沢駅「元気甲斐」の実演販売。約30種類の空弁も輸送と実演で販売され、人気を集めていた。
(参考:2005年1月29日の現地訪問)
今年2005(平成17)年1月の京王百貨店新宿店の駅弁大会「第40回元祖有名駅弁とうまいもの大会」での、実演販売の駅弁の販売個数ベスト3が、1月26日(水)に明らかになった。1位は森駅「いかめし」の6.1万個、2位は摩周駅「摩周の豚丼」の2.3万個、3位は米沢駅「牛肉どまん中」の2.0万個。駅弁大会終了翌日の販売個数の判明は異例のこと。
(参考:2005年1月26日日刊スポーツなど)
東京駅や上野駅など首都圏の主要駅で駅弁を販売する日本レストランエンタプライズ(NRE)は、2005(平成17)年3月5日(土)に、埼玉県のJR東北本線大宮駅に駅弁売店「駅弁屋旨囲門」をオープンする予定。2004(平成16)年8月の東京駅に続く2店舗目で、同日のJR大宮駅の商業施設「ecute大宮」のオープンに伴うもの。地方の駅弁や大宮駅オリジナル弁当などを販売する。
駅弁大会の甲子園と呼ばれる、京王百貨店新宿店の駅弁大会「第40回元祖有名駅弁とうまいもの大会」の、今回の開催概要が明らかになった。今回の目玉は「頑張れローカル線」で、静内駅「日高つぶめし」(900円)などを販売。2003(平成15)年の秋頃からのブームである空弁を含め、駅弁約200種類を実演や輸送で販売する。会期は無休で、2005(平成17)年1月13日(木)から25日(火)まで。
(参考:2004年12月19日朝日新聞東京)