2004(平成16)年の駅弁に関するニュースを、ここに記録します。
神奈川県のJR東海道本線大船駅などで駅弁を販売する大船軒は、2005(平成17)年1月中旬に新作の駅弁「旬鯖(ときさば)の押寿し」(1,200円)を発売。長崎の五島や対馬で獲れた寒鯖を使った、サバの押寿し。JR大船駅と小田急小田原駅で、一日20〜30個程度を販売する予定。
(参考:2004年12月23日毎日新聞)
2004(平成16)年12月1日(水)の羽田空港第2旅客ターミナルビルの開業に合わせて、同ビル2階出発カウンター前に空弁専用売店「空弁工房」がオープン。都内で有名な5つの飲食店がカウンターを出し、数十種類の弁当を取り扱う。搭乗待合室内ではないため、航空券がなくても空弁が買える。
(参考:2004年12月20日の現地訪問など)
神奈川県のJR東海道本線小田原駅などで駅弁を販売する東華軒は、2004(平成16)年12月に新作の駅弁「かあちゃんのぎんでい漁火焼弁当」(980円)と「箱根の駅伝弁当」(1,050円)を発売。前者はぎんでいこと金目鯛の柚庵焼きが御飯に載り、後者はシウマイ・じゃこ・蒲鉾・鯛めしなど箱根駅伝沿線の名物を詰めた。
(参考:2004年12月20日駅弁資料館談話室など)
山陽新幹線で駅弁を販売する駅弁屋10社は、2005(平成17)年1月23日(日)から9月30日(金)まで、30年前の駅弁11種類を復刻販売する。JR西日本の山陽新幹線博多開業30周年記念キャンペーンに合わせるもの。価格は630円〜1,050円。三原駅の「元祖珍辨たこめし」を除き、現存しない駅弁。
(参考:2004年12月15日JR西日本ニュースリリース)
福井県の小浜線小浜駅で2004(平成16)年12月11日(土)に、新作の駅弁「御食国(みけつくに)濱のかあちゃんのまごころ焼き鯖(さば)そぼろ寿司(ずし)弁当」(840円)が発売された。小浜市直営の食堂を運営する小浜市食生活推進員の有志グループ「グループマーメイド」に、JR西日本が駅弁の開発を依頼したもので、土休日のみ一日15個の発売。調製元は国鉄時代の駅弁屋や、5月の大阪駅駅弁即売の業者とは異なる。
(参考:2004年12月12日北陸中日新聞サイトなど)
静岡県のJR東海道本線静岡駅で駅弁を販売する東海軒は、2004(平成16)年11月1日(月)に新作の駅弁「静岡みかんめし弁当 橘華」(900円)を発売。みかんの皮の炊込御飯に、静岡県の海や山の焼物や煮物を添えて、デザートにみかんを付けるもの。一日30個が試験販売されているという。
(参考:2004年12月2日の現地訪問など)
東京都立川市の立川高島屋は2004(平成16)年12月1日(水)から25日(土)まで、新潟県のJR信越本線長岡駅の駅弁のうち、長岡浩養軒と池田屋の駅弁11種類を販売。10月23日(土)に発生した新潟県中越地震からの復興を願うもの。売上の一部は被災地に寄付される。
(参考:2004年12月2日毎日新聞など)
2004(平成16)年10月23日(土)に発生した新潟県中越地震の影響で、新潟県の信越本線長岡駅で駅弁を販売する野本弁当店が、駅弁の販売を休業中。再開の時期は不詳。地震により上越新幹線や信越本線などが不通となり、長岡駅弁の販売個数が普段の一割以下に落ち込んだという。なお、同じく長岡駅で駅弁を売る池田屋と長岡浩養軒は営業中。
(参考:2004年12月2日毎日新聞)
和歌山県のJR紀勢本線御坊駅で駅弁を販売する御坊あしべは、2004(平成16)年10月頃に新作の駅弁「古道の香り紀伊路の熊野古道」(880円)を発売。同年7月に「紀伊山地の霊場と参詣道」が、ユネスコの世界文化遺産に登録されたことにちなむ。
(参考:2004年10月28日閲覧の調製元公式サイト)
神奈川県のJR東海道本線小田原駅などで駅弁を販売する東華軒は、2004(平成16)年10月26日(火)に新作の駅弁「ハローキティリボン弁当」(1,050円)を発売。赤いリボン型のプラスティック製容器に、チキンライスや鶏照焼やエビフライ、そしてキティちゃんの顔のハンバーグや大学芋などが入る。
(参考:2004年10月28日閲覧の調製元公式サイト)
福岡県のJR鹿児島本線小倉駅で駅弁を販売する北九州駅弁当は、2004(平成16)年10月14日(木)に新作の駅弁「九州物語」(980円)を発売。同日の鉄道の日を記念したもので、福岡県産米の御飯に小倉の合馬筍煮とじんだ煮、熊本の高菜漬や鹿児島の豚角煮に沖縄のゴーヤ揚など、九州沖縄地区8県の食材を詰め込んだ。
(参考:2004年10月28日閲覧の調製元公式サイト)
鹿児島県のJR指宿枕崎線指宿駅で2004(平成16)年の春頃に、約30年ぶりの駅弁が誕生したことが明らかになった。同年3月13日の九州新幹線(新八代駅〜鹿児島中央駅)の開業と、指宿枕崎線の快速「なのはなDX」の運行開始登場に合わせたと思われる。駅弁は「板前献立」(1,000円)のみで、JR九州の駅のみどりの窓口などで事前に予約して代金を支払い、駅のキヨスクで受け取る。
(参考:2004年10月6日JR九州ニュースリリースなど)
JR九州は2004(平成16)年10月10日(日)から2005(平成17)年1月31日(月)まで、「第1回九州の駅弁ランキング」を開催。九州各地の駅弁のうち19社の37種類を選定してアンケートを実施、駅弁のレシピやエッセイも募集し賞品を出す。新作も折尾駅と人吉駅で各1種類が誕生。
(参考:2004年10月6日JR九州ニュースリリースなど)
北海道のJR宗谷本線名寄駅で駅弁を販売する角舘商会は、2004(平成16)年9月20日(月祝)から12月19日(日)まで、期間限定の駅弁「みそ豚丼」(750円)を販売。ホクレンとリクルートの旅行情報誌「じゃらん」との企画駅弁で、風連町の有機特栽米に名寄のSPF豚肉を使う。一日8個のみの発売。
(参考:2004年9月24日北海道新聞)
岩手県のJR東北本線一ノ関駅で駅弁を販売するあべちうは、2004(平成16)年9月22日(水)に新作の駅弁「平泉義経」(1,000円)を発売。来年のNHK大河ドラマ「義経」の放送を受けて、同社が初めて地元の観光関係者や農協などとともに考案した駅弁。中身は平泉町産ひとめぼれと古代米の御飯に地元の鶏照焼や煮物など。一日100個の販売が目標。
(参考:2004年9月22日岩手日報など)
宮城県のJR東北本線仙台駅など東北地方各地で駅弁を販売する伯養軒は、2004(平成16)年9月11日(土)に新作の駅弁「弘前駅長弁当」「青森駅長弁当」「八戸駅長弁当」(各1,300円)を発売。青森市の郷土料理研究家である細貝葉子氏が考案し、JR東日本青森支社が開発した、汁物入りが特徴の地産地消志向の駅弁で、それぞれ弘前駅と青森駅と八戸駅で一日各50個の販売。
(参考:2004年9月17日交通新聞ニュースなど)
鳥取県のJR山陰本線鳥取駅で駅弁を販売するアベ鳥取堂は、2004(平成16)年8月に新作の駅弁「素晴ら椎茸しいたけ弁当」(950円)と「いかすみ弁当黒めし」(1,000円)を発売。前者は鳥取名物ジャンボ椎茸の椎茸弁当、後者は御飯をイカ墨で染めたイカめし。
(参考:2004年9月10日駅弁資料館談話室)
東京駅や上野駅など首都圏の主要駅で駅弁を販売する日本レストランエンタプライズ(NRE)は、2004(平成16)年9月8日に新作の駅弁「懐石弁当」(2,200円)を発売。旬の旨さと彩りを詰め合わせた豪華な二段重を風呂敷に包み、中身は松茸御飯に海老や鶏や秋刀魚や鮪や平目や烏賊や各種の煮物など。
(参考:2004年9月10日交通新聞ニュースなど)
JR九州の駅弁屋の団体である社団法人九州鉄道営業会が、2004(平成16)年7月頃に公式サイトを開設した模様。会員とその駅弁を紹介し、路線名や地図から検索が可能、大正時代から同会発足までの歴史も記される。URLは「http://www.kyushu-ekiben.com/」で、JR九州公式サイトのトップページにリンクが貼られる。
(参考:2004年8月17日の該当サイト閲覧)
北海道のJR日高本線静内駅に併設の物産館売店に道の駅弁を卸していた静内ウエリントンホテルは、最近にその調製を中止した模様。売れ行き不振が原因と思われ、今後は5個以上の予約により調製するとのこと。なお、系列の他のホテルが北海道三石町内の道の駅で、同じ種類の弁当を販売しているという。
(参考:2004年8月15日駅弁資料館談話室)
芝パーク出版の月二回刊女性誌「saita」の2004年8月26日号が、駅弁と空弁の特集記事『夏の「空弁&駅弁」おいしい「限定」59食』を掲載。駅弁に関する多くの著作を持つ小林しのぶ氏が選択した、全国の空弁と駅弁59種類を、8ページに渡り写真付きで紹介、空弁は購入可能箇所の地図も掲載する。
(参考:2004年8月11日購入の雑誌の実物)
2004(平成16)年4月発行分から発行元がジェイティービー(JTB)から新潮社に変わった月刊の旅行雑誌「旅」の2004年9月号が、空弁の特集記事「駅弁の達人が選ぶ空弁60」を掲載。JTB時刻表に駅弁連載を持つ塩入志津子氏が選択した、空港で販売される駅弁7種類を含む、全国の空弁60種類を16ページに渡り写真付きで紹介、購入可能箇所の地図も掲載する。
(参考:2004年8月10日購入の雑誌の実物)
石川県のJR北陸本線金沢駅で駅弁を販売する大友楼は、2004(平成16)年7月31日と8月1,7,8日の各日に、記念駅弁「急行「能登路」リバイバル運転記念特製弁当」(1,100円)を、駅と同列車内で販売。同日の急行「能登路」(金沢駅〜珠洲駅)の復活運転に伴うもの。中身は同年5月発売の金沢駅弁「湯の国弁当」(1,500円)とほぼ同じ。
(参考:2004年8月10日駅弁資料館談話室など)
東京駅や上野駅など首都圏の主要駅で駅弁を販売する日本レストランエンタプライズ(NRE)は、2004(平成16)年8月9日(月)、東京駅の改札外で八重洲中央口の改札脇に、駅弁売店「駅弁屋旨囲門(えきべんやうまいもん)」を開業。米沢駅「牛肉どまん中」や高崎駅「だるま弁当」など、東北や信州の名物駅弁を毎日輸送し販売する。営業時間は7時から21時までだが、多くの駅弁は昼飯時に入荷する模様。
(参考:2004年8月9日駅弁資料館談話室など)
岩手県の三陸鉄道は、2004(平成16)年7月31日(土)から8月8日(日)までの快速列車「リアス・シーライナー」(仙台駅〜八戸駅)の運行に合わせて、八戸駅行き列車の盛(さかり)駅での停車時間に1,500円と1,050円の弁当を、仙台駅行き列車の久慈駅から宮古駅までの列車内で840円と1,050円と1,500円の弁当を、それぞれ販売した。
(参考:2004年8月5・6日に購入の実物)
全国各地の空港ビルに売店を持つJALUXと、東京駅や上野駅など首都圏の主要駅で駅弁を販売する日本レストランエンタプライズ(NRE)は、共同で空弁シリーズ「そらの小箱」を開発、その第一弾として2004(平成16)年7月17日(土)から、旅客機DC−8をイメージした「貴婦人(子むすび)」(600円)や、「空」豆使用のヘルシー空弁「味御膳」(650円)など、4種類の空弁を羽田空港の売店で発売する。
(参考:2004年7月30日付JALUXリリースなど)
山口県の山口市内で仕出し弁当業を営むすぎの子は、2004(平成16)年7月17日(土)に「薩長同盟弁当」(840円)発売、JR山口線山口駅の売店で販売。駅弁を求める駅利用者の声に応え、売店を運営するJR西日本グループの下関駅名店街が取引業者に依頼し、3か月かけて商品化した。中身は鹿児島産豚肉のトンカツや山口産長州鶏のくわ焼きなど。土休日のみの発売で、初日は予定の倍の120個を完売した。
(参考:2004年7月25日WEB版サンデー山口)
新潟県のJR北陸本線糸魚川駅で駅弁を販売するたかせは、2004(平成16)年の夏までに、駅構内の直営売店を閉鎖して取り壊した模様。そのかわりに、駅舎の待合室にあるコンビニ風の売店に、駅弁専用のショーケースが設けられた。特急列車の車内販売への糸魚川駅弁の積み込みは、従前どおり実施される模様。
(参考:2004年7月22日駅弁資料館談話室など)
小田急電鉄の特急ロマンスカーで車内販売を担当する小田急レストランシステムは、2004(平成16)年7月20日(火)に新作の弁当「ロマンスカー弁当」(900円)を発売。運転台が2階にあり座席から前面を展望できる10000形特急電車の形をした容器を使用、ミートボールの車輪や錦糸卵と鮭フレークの展望席など、子供向けの食材を詰めた。車内販売の営業がある特急列車での販売。
(参考:JTB時刻表2004年8月号など)
栃木県のJR東北本線宇都宮駅で駅弁を販売する松廼家で、40年に渡り駅弁の立ち売りに従事した坂本秀浩氏が、2004(平成16)年4月、約1年半ぶりに復帰した。膝の痛みの悪化という職業病により一時は引退したものの、復活を望む全国の駅弁ファンからの要望に応え、膝の回復を受けて再登板したもの。木土日曜の7時から15時まで、宇都宮線の上りホームで駅弁を販売する。
(参考:2004年7月18日読売新聞栃木)
沖縄県の那覇空港で売店を営業するJALUX沖縄空港支店は、2004(平成16)年7月1日(木)から8月31日(火)まで、空弁「石垣牛めし」(1,500円)「新じゅうしい弁当」(1,000円)「沖縄たわら弁当」(500円)「ゴーヤー豚丼」(500円)を販売。石垣島産の超早場米ひとめぼれや石垣牛や県産豚など、沖縄県産の食材を使用し、新米の流通期間中に販売するもの。
(参考:2004年7月18日琉球新報)
東京駅や上野駅など首都圏の主要駅で駅弁を販売する日本レストランエンタプライズ(NRE)は、2004(平成16)年7月16日に新作の駅弁「東京海苔弁」(900円)を発売。調製元と、リクルートの旅行情報誌「いい旅見つけた」と、駅弁に関する著作を持つ小林しのぶ氏が共同で開発した駅弁で、築地の名店の一級海苔や玉子焼などを使用した幕の内タイプの駅弁。東京・上野・新宿・品川・大宮の各駅の、NRE駅弁売店での販売。
(参考:2004年7月16日交通新聞ニュースなど)
西武百貨店のカルチャースクール「池袋コミュニティ・カレッジ」が、駅弁講座「奥の細道沿いの名物駅弁を味わう」を開設。松尾芭蕉の生誕360年にちなみ、旅行ジャーナリストの小林しのぶ氏が、2004(平成16)年4月と6月の2回に分けて、東武日光駅と仙台駅の駅弁屋の社長をゲストに招き、土地の風情や旅情などを交え駅弁の実食も行う予定であったが、後に講座は中止されている。
(参考:2004年7月6日駅弁資料館談話室など)
東京駅や上野駅など首都圏の主要駅で駅弁を販売する日本レストランエンタプライズ(NRE)は、2004(平成16)年7月4日(日)限りで、記念の駅弁「奥多摩弁当」(850円)300個を、中央本線立川駅と青梅線奥多摩駅で販売。青梅線の青梅駅〜奥多摩駅の開業60周年を記念するイベントの一環。紅白の俵飯に、わさび漬けや鮎の甘露煮など、多摩川や奥多摩にちなむ食材を詰めた。
(参考:2004年7月5日交通新聞ニュースなど)
西日本鉄道の子会社である西鉄ステーションサービスは、2004(平成16)年7月1日(木)に、福岡県福岡市の西鉄天神バスセンター内のコンビニで「バス弁」4種類を発売。パッケージに高速バスのイラストを描き、中身はがめ煮や辛子明太子など福岡にちなむ内容、高速バス車内で食べやすいように詰め方を工夫した。
(参考:2004年7月1日西日本新聞など)
JR九州は2004(平成16)年6月18日(金)から、鹿児島中央駅と吉松駅を結ぶ特急「はやとの風」の車内販売で、沿線のお弁当「百年の旅物語かれい川」(1,050円)の取扱いを開始。同年3月13日(土)の九州新幹線の部分開業に伴うダイヤ改正と、同特急列車の誕生を記念して、嘉例川駅のPRを目的に地元で販売された、その日限りの記念弁当が、車内販売の弁当として定番化したもの。金土日曜に各5個の販売で、売れ行きは好調だとか。
(参考:2004年6月23日南日本新聞)
兵庫県のJR山陰本線豊岡駅などで駅弁を販売するたで川は、新作の駅弁「日本海名物いかずし」(600円)を発売。地元の津居山漁港で水揚げされたイカに酢飯を詰めたもので、冷凍物には出せない味を出すため夏季限定で販売。「駅弁の達人」指定駅弁で、その駅弁ブックには2004(平成16)年7月から9月までの販売とあるが、実際には6月に発売した模様。
(参考:2004年6月20日駅弁資料館談話室など)
出版社のリイド社は、1986(昭和61)年から1992(平成4)年にかけて漫画雑誌に連載され、全14巻で単行本化された漫画「道連れ弁当」(ありま猛・きりきりこ著)を再編集した単行本「ぶらり駅弁味な旅」を、2004(平成16)年4月から発行中。各話の内容を変えずに配列を変更し、駅弁の価格など当時と異なる現況について欄外に注釈を付けた。
(参考:2004年5月30日駅弁資料館談話室など)
小学館の隔週刊誌「サライ」2004(平成16)年6月3日号が、駅弁特集「名水の里に旨い駅弁あり」を掲載した。秋田から佐賀まで全国各地の鉄道駅に近い水の名所とペアで、その近隣の駅弁を13駅14種類、大きく美しい写真で紹介している。
(参考:2004年5月27日駅弁資料館談話室)
朝日新聞西部本社は2004(平成16)年5月21日(金)の夕刊1面に九州の空弁特集を掲載。空弁登場の背景や新作情報を記述するほか、福岡空港に8種類、長崎空港に3種類、大分空港に1種類、熊本空港に4種類、宮崎空港に4種類、鹿児島空港に5種類、那覇空港に8種類の空弁が存在することを表にまとめた。
(参考:2004年5月27日駅弁資料館談話室)
静岡県内のJR東海道本線で駅弁を販売する、三島駅の桃中軒、静岡駅の東海軒、浜松駅の自笑亭の3社はそれぞれ「浜名湖花博応援べんとう」を発売。2004(平成16)年4月8日(木)から10月11日(月祝)まで静岡県浜松市で開催される、しずおか国際園芸博覧会と第21回全国都市緑化しずおかフェア(浜名湖花博)を応援するもので、3社で共通の掛紙を使う。三島駅では1,100円の新作を5月25日(火)から一日30個を販売、静岡駅では既存の幕の内弁当で5月1日(土)から一日10個を販売、浜松駅では1,000円の新作を4月下旬から一日30個を販売。
(参考:2004年5月26日駅弁資料館談話室)
JR西日本は、2004(平成16)年5月28日(金)から31日(月)まで大阪・新大阪・天王寺の各駅で開催した駅弁大会「DISCOVER WEST 駅弁フェア」のニュースリリースで、「焼さば鮨」(1,050円)を小浜線小浜駅の駅弁として紹介。これは大阪駅のキヨスクでも販売される小浜海産物株式会社の商品で、小浜駅での販売があるかは不明。なお、小浜駅は2000(平成12)年に駅弁屋が撤退し、現在は駅弁販売駅ではない。
(参考:2004年5月25日駅弁資料館談話室など)
2004(平成16)年の5月から6月にかけて、NHKハイビジョンで日曜日を除く毎朝、タレントにJR最長距離切符を持たせ実際に鉄道の旅をさせる「列島縦断・鉄道12000kmの旅・最長片道切符でゆく42日」が放送された。駅弁番組ではないが、主に鈍行列車を利用した旅路の中で、八戸駅や松阪駅などの駅弁が紹介された。
(参考:2004年5月から6月の各種番組視聴情報など)
神奈川県のJR東海道本線大船駅などで駅弁を販売する大船軒は、2004(平成16)年5月15日(土)に記念の駅弁「根岸線桜木町〜根岸間開業40周年記念」(780円)を、桜木町駅などで発売。根岸線の開業当時の電車のイラストを掲載した掛紙を使い、中身や価格は大船駅の駅弁である「ちらし弁当鎌倉春だより」と同じ。
(参考:2004年4月入手のチラシと駅弁の実物)
長野県のJR中央本線塩尻駅などで駅弁を販売するカワカミは、2004(平成16)年5月頃から記念駅弁「祝御柱祭 祭り弁当」を上諏訪駅と下諏訪駅で販売。4月2日(金)から5月10日(月)までのうち12日間に開催された、6年に一度の諏訪大社の奇祭「御柱祭」の開催を記念したおにぎり弁当。山梨県のJR小淵沢駅などで駅弁を販売する丸政も、1月に記念の駅弁「2004年御柱祭弁当」(1,200円)を発売した。
(参考:2004年5月11日駅弁資料館談話室)
東京駅や上野駅など首都圏の主要駅で駅弁を販売する日本レストランエンタプライズ(NRE)は、2004(平成16)年5月3日(月祝)から5日(水祝)まで、「端午の節句」(1,500円)を東京都内の主な駅で販売。中身は筍とふきの炊き込みご飯に鶏竜田揚・鰆醤油焼・さざえなど。
(参考:2004年5月11日駅弁資料館談話室)
大阪府のJR東海道本線大阪駅などで駅弁を販売する水了軒は、2004(平成16)年5月3日(月祝)から5日(水祝)まで、記念の駅弁「急行「但馬」リバイバル運転記念特製弁当」(1,050円)を販売。同期間の同列車の大阪駅〜豊岡駅での復活運転に伴い、大阪駅と列車内で販売したもの。
(参考:2004年5月10日駅弁資料館談話室)
北陸本線の主要駅や特急列車の車内で駅弁などを販売する北陸トラベルサービスは、2004(平成16)年5月3日(月祝)から5日(水祝)までの3日間、金沢駅で駅弁の立ち売りを実施する。JR西日本「駅弁の達人」キャンペーンに伴い、5月1日(土)に富山駅と加賀温泉駅と敦賀駅で、新作の駅弁6種類が誕生したことを記念するもの。金沢駅での駅弁の立ち売りは、30年ぶりだとか。
(参考:2004年5月1日中日新聞北陸)
福井県のJR北陸本線敦賀駅で駅弁を販売するつぬがフーズシステム(塩荘)は、2004(平成16)年5月1日(土)に新作の駅弁「極上さばずし」(2,000円)と「極上かにずし」(2,000円)と「若狭御膳」(3,000円)を発売。前二者はサバやカニの棒寿司で、敦賀駅と金沢駅と北陸本線の特急列車内で販売、若狭御膳は北陸本線の特急列車の座席まで届ける、要予約の駅弁。いずれも「駅弁の達人」指定駅弁。
(参考:2004年5月1日福井新聞など)
群馬県のJR高崎線高崎駅で駅弁を販売する高崎弁当は、2004(平成16)年5月1日(土)から5日(水祝)まで、「120周年記念弁当」(1,200円)と「おむすび弁当(120円)」を販売。高崎線(大宮駅〜高崎駅)の全通120周年を記念するもので、中身は前者が古代米・イノブタ・いわな等の県産食材を使用、後者が竹皮で包んだ握り飯二個。高崎駅で10時から各120個を販売。
(参考:2004年4月17日毎日新聞群馬)
島根県のJR山陰本線松江駅で駅弁を販売する一文字家は、2004(平成16)年5月1日(土)に新作の駅弁「ご婦人お好み幕の内 出雲美人」(1,100円)を発売。島根県産の赤ワインを使うちらしずしなど、美容と健康に地元産食材の使用がコンセプト。松江駅と県物産観光館で、一日100個を販売する。「駅弁の達人」指定駅弁。
(参考:2004年4月28日山陰中央新報)
東京駅や上野駅など首都圏の主要駅で駅弁を販売する日本レストランエンタプライズ(NRE)とJR東日本八王子支社は、2004(平成16)年4月23日に新作の駅弁「さわやか新選組弁当」(1,100円)を発売。竹皮製容器にワサビ握り飯など、昔の多摩地方や新撰組にちなんだ食材を詰める。新宿・三鷹・立川・八王子・甲府の各駅と、中央本線の特急列車内で販売。
(参考:2004年4月28日交通新聞ニュースと5月4日購入の実物)
東海道新幹線の主要駅や列車内で弁当などを販売するJR東海パッセンジャーズ(JRCP)は、2004(平成16)年4月28日(水)に新作の駅弁「飛騨路」(1,500円)を発売。調製元の「駅弁ふるさとの味街道シリーズ」第一弾として、飛騨産コシヒカリの御飯や飛騨和牛の時雨煮など、岐阜県産の食材を多用する。名古屋駅など東海道新幹線の主要駅で、8月31日(火)までの販売。続いて「京都路」「駿河路」「大和路」などが登場する予定。
(参考:2004年4月27日毎日新聞岐阜)
和歌山県のJR紀勢本線和歌山駅で駅弁を販売する水了軒(和歌山水了軒)とJR西日本和歌山支社は、2004(平成16)年5月1日(土)に新作の駅弁「特選紀州熊野牛の牛めし」(1,000円)と「熊野牛の巻きずし」(800円)を発売。牛めしは加熱機能付き容器を使用し県産古代米を混ぜた牛丼、巻きずしは高菜漬物と牛肉の巻寿司。いずれも「駅弁の達人」指定駅弁。
(参考:2004年4月27日毎日新聞和歌山)
JR西日本は2004(平成16)年5月1日(土)に、駅弁キャンペーン「駅弁の達人」を始める。新作やリニューアルの36種を含む、管内で91種類の駅弁を「DISCOVER WEST駅弁」に指定、2005(平成17)年3月31日(木)までの期間で駅弁ラリー「駅弁の達人」を実施する。該当する駅弁に付された専用マークを、専用のラリー帳「駅弁ブック」に貼り提出すると、景品が当たるかもらえるもの。首都圏からの観光客の誘致を図る「DISCOVER WEST」キャンペーンの一環。
(参考:2004年4月21日JR西日本ニュースリリース)
静岡県のJR東海道本線静岡駅で駅弁を販売する東海軒は、2004(平成16)年4月6日(火)から8日(木)までの3日間、記念の駅弁「幕の内弁当(115円)」を一日800個、「鯛めし(90円)」を一日350個販売。調製元の創業115周年と法人化90周年を記念し、掛紙は戦前のものを復刻する。各日10時から引換整理券を配布し、一人二個までの販売。
(参考:2004年4月6日中日新聞)
東京駅や上野駅など首都圏の主要駅で駅弁を販売する日本レストランエンタプライズ(NRE)は、2004(平成16)年4月9日(金)から11日(日)まで「昭和弁当(1,000円)」を販売。4月10日の「駅弁の日」を記念し、昭和50年代の上野駅幕の内駅弁を再現した、調製元で初めての駅弁の日駅弁。5,000個を東京都内と東北新幹線の主な駅で販売する。
(参考:2004年4月5日共同通信)
兵庫県神戸市灘区の地域グループ「灘駅弁開発チーム」は2004(平成16)年4月3日(土)、同区都賀川公園の「なだ桜まつり」で「灘駅弁」(1,200円)100個を販売。JR東海道本線灘駅の橋上化決定で失われる既存駅舎を偲んだ花見弁当で、青谷茶飯や水道筋コロッケなど、地元商店の食材9種類を詰めた。
(参考:2004年4月3日毎日新聞兵庫・2004年4月1日メールマガジン「naddist」)
JR東日本エリアの各駅で売店を運営する東日本キヨスクは、2004(平成16)年3月26日(金)に新作の駅弁「江戸の賑やかし」(1,200円)」と「江戸の黒いなり」(550円)を、東京駅の3店舗で発売。割烹家八百善のレシピを使用した、松花堂弁当と黒糖稲荷寿司。
(参考:2004年4月2日交通新聞ニュース)
秋田県のJR奥羽本線大館駅で駅弁を販売する花善が、駅弁「鶏めし」(850円)を秋田空港で空弁として販売し、平日は20〜30個、シーズンには80個が売れる人気だという。昨年の秋冬頃からの空弁ブームに乗ったのか、調製元では空弁専用の商品の開発も検討しているという。
(参考:2004年3月12日秋田魁新報)
JR西日本エリアの駅弁業者の団体である、日本鉄道構内営業中央会西日本地区本部が運営する駅弁紹介サイト「駅弁図鑑西日本版」のURLが、2004(平成16)年3月15日に変更された。新たなURLは「http://www.ekiben.gr.jp/」。サイトを運営する業者の変更によるもの。
(参考:2004年3月15日駅弁資料館談話室)
1995(平成7)年に駅弁がなくなっていた、秋田県のJR奥羽本線大曲駅で、駅弁の販売が復活した。宮城県のJR東北本線仙台駅など東北地方各地で駅弁を販売する伯養軒で、秋田駅の駅弁を売る秋田支社が大曲駅にも進出したもの。郡山駅や仙台駅や秋田駅の駅弁6種類を販売。交通新聞社「JR時刻表」では、2004年2月号から大曲駅に弁当を売る駅の記号が付いた。
(参考:2004年3月9日などの駅弁資料館談話室)
2004(平成16)年1月に開催された京王百貨店新宿店の駅弁大会にで突然に現れ、現地での発売が疑問視されていた、宮城県のJR気仙沼線大谷海岸駅の駅弁「三陸魚こ弁当」(1,000円)が、4月から10月までの土休日に、駅舎に合築された道の駅「大谷海岸(はまなすステーション)」で販売されるとのこと。なお、駅そのものは駅員のいない無人駅。
(参考:2004年3月9日などの駅弁資料館談話室)
岡山県のJR山陽本線倉敷駅で、調製元がJRの子会社でも岡山駅の駅弁屋でもない駅弁「地物 備前蛸めし」が、駅のキヨスクで売られているという。中身はタコづくしな内容で、販売数は一日3個程度のこと。倉敷駅では1930(昭和5)年から駅弁が売られていたが、調製元が1995(平成7)年頃に駅弁から撤退し、以後は岡山駅の駅弁が売られた。
(参考:2004年3月7日駅弁資料館談話室)
JR九州は2004(平成16)年3月6日(土)、新作の駅弁「つばめ、翔ぶ」(2,000円)を、博多駅と鹿児島中央駅で発売。3月13日(土)の九州新幹線の新八代駅〜鹿児島中央駅(同日に西鹿児島駅から改称)の開業を記念し、「ゆふいんの森弁当」と同じように、ゆふいん料理研究会とJR九州客室乗務員が共同で開発した懐石弁当。5月5日(水祝)までの販売。
(参考:2004年3月6日南日本新聞ウェブサイト)
熊本県のJR鹿児島本線熊本駅で駅弁を販売する音羽家は、2004(平成16)年3月までに「あさりめし」(630円)を発売。3月13日(土)の九州新幹線の新八代駅〜鹿児島中央駅(同日に西鹿児島駅から改称)の開業を記念し、アサリの不漁で1980年代に販売を休止したかつての人気駅弁を復刻した。
(参考:2004年3月6日駅弁資料館談話室)
鹿児島県のJR鹿児島本線川内駅で駅弁を販売するおべんとうの西原は、2004(平成16)年3月13日(土)に新作の駅弁「懐石弁当」(2,000円)を発売する。川内駅は同日の九州新幹線の新八代駅〜鹿児島中央駅(同日に西鹿児島駅から改称)の開業で、新幹線の駅ができる。川内駅弁の列車内での販売は、川内駅を発着する特急「つばめ」とともに終了する見込み。
(参考:2004年3月4日駅弁資料館談話室)
鹿児島県のJR鹿児島本線出水駅で駅弁を販売する松栄軒は、2004(平成16)年3月13日(土)の九州新幹線の新八代駅〜鹿児島中央駅(同日に西鹿児島駅から改称)の開業を機に、調理場を肥薩おれんじ鉄道(3月12日までJR鹿児島本線)の出水駅の駅舎に移転し、「えびめし」などの駅弁の販売を継続するとのこと。市中にも進出したいとしている。
(参考:2004年3月4日駅弁資料館談話室)
鹿児島県のJR肥薩線嘉例川(かれいがわ)駅では、2004(平成16)年3月13日(土)の九州新幹線の新八代駅〜鹿児島中央駅(同日に西鹿児島駅から改称)の開業と、特急「はやとの風」(鹿児島中央駅〜吉松駅)の新設を記念した、嘉例川地区活性化推進委員会が同日に開催する記念イベントで、地元の食材を使った駅弁を販売するとのこと。内容や数量や販売の形態は不詳。
(参考:2004年2月29日asahi.com鹿児島)
2005(平成17)年の秋に開業する予定の、つくばエクスプレス(秋葉原駅〜つくば駅)のつくば駅の駅弁にと、茨城県つくば市内の弁当屋であるママの台所が製作した弁当「夢つくば地鶏弁当」(900円)が、2004(平成16)年4月から土日曜日に、JR常磐線土浦駅の駅弁として発売される予定。中身は筑波の地鶏と霞ヶ浦の蓮根を使用した鶏照焼と鶏そぼろなど。3月3日(水)から8日(月)まで、西武百貨店筑波店で先行発売される。
(参考:2004年2月20日調製元からの情報提供)
愛知県岡崎市の岡崎信用金庫資料館で、2004(平成16)年2月24日(火)から29日(日)まで「駅弁の掛紙展」が開催される。岡崎市の入江洋さんが収集した数千枚の駅弁掛紙から、昭和の戦前と戦後の約350種を展示。場所は名鉄東岡崎駅から徒歩10分、入場無料。同資料館は1917(大正6)年に岡崎銀行本店として建てられた、レンガと御影石のレトロな洋風建築物。
(参考:2004年2月15日展示者からの情報提供)
栃木県のJR東北本線宇都宮駅で駅弁を販売する富貴堂弁当部が、2004(平成16)年1月中旬から休業している。駅構内の売店に、工場移転による旨の掲示がある模様。営業再開の時期は明らかにされていない。
(参考:2004年2月25日などの駅弁資料館談話室)
JR東日本エリアの各駅で売店を運営する東日本キヨスクは、2003(平成15)年の末頃に新作の駅弁「銀の鈴弁当」(850円)を、東京駅構内の弁当売店「膳まい」で発売。駅弁の名前は、1968(昭和43)年6月に東京駅の中に設置され、現在は中央地下通路にある待合名所「銀の鈴」にちなむ。銀座日乃出寿司が調製し、中身は手まり寿司や銀の鈴の焼き印入り茶巾寿しなど。
(参考:2004年2月2日交通新聞)
東京駅や上野駅など首都圏の主要駅で駅弁を販売する日本レストランエンタプライズ(NRE)は、2004(平成16)年1月16日(金)に「合格祈願弁当」(1,000円)を発売。絵馬をイメージした五角形の容器を使用し、割りばしは五角形の断面を持つ「合格箸」で、中身は受験生の体調に気遣い縁起をかつぐ内容。3月10日(水)までの販売を予定。
(参考:2004年1月22日交通新聞ニュース)
国内の空港で売られる弁当が、「空弁(そらべん)」の名前を付けられて新聞やテレビを賑わせている。仕掛け人はJALUXの「若狭の浜焼き鯖寿司」と思われる。空弁の紹介ではこの鯖寿司を取り上げ、ブームの背景は機内食の廃止や空港で滞在する時間の減少とするなど、どこも同じような内容である。後に空港で売られる名物の駅弁までもが空弁と紹介される報道まで登場した。
(参考:2004年1月21日駅弁資料館談話室)
2004(平成16)年1月の京王百貨店の駅弁大会で実演販売された徳島駅弁「阿波地鶏弁当」(800円)は、地元紙サイトの記事によると2003(平成15)年8月から、徳島駅と阿南駅と阿波池田駅のキヨスクで販売されているとか。徳島市内の弁当業者のお弁当。
(参考:2004年1月13日駅弁資料館談話室)
北海道のJR宗谷本線稚内駅で駅弁を販売するサンエイ商事は、2004(平成16)年1月10日までに駅弁から撤退した模様。ひとりで駅弁を調製し販売する又重輝彦氏が同日に死去したため。交通新聞社「JR時刻表」では2004年4月号から、稚内駅から弁当を売る駅の記号が消えた。なお、稚内駅積込の特急車内販売弁当の積込業者が別にあり、予約などで弁当が買える、4月から駅弁の販売が再開されるという情報もある。
(参考:2004年1月12日などの駅弁資料館談話室)
島根県のJR山陰本線益田駅で駅弁を販売する阿知波嘉淑軒が、2003(平成15)年8月に駅弁から撤退した模様。駅前再開発事業に伴うもの。益田駅は市販の時刻表上ですでに弁当を売る駅ではなくなっていたが、その後も現地では従前どおり駅弁の販売が続けられていた。
(参考:2004年1月5日駅弁資料館談話室)
大阪府大阪市の阪神百貨店の駅弁大会「第3回全国有名駅弁とうまいもんまつり」が、今年は1月22日(木)〜28日(水)の会期で開催。今回は北海道から沖縄まで、駅弁大会史上最多と思われる約250種の駅弁を実演と輸送で用意。阪神タイガースの駅弁や汽車土瓶も初登場。
(参考:2003年12月31日駅弁資料館談話室とチラシ現物)
大阪府の東海道本線新大阪駅などで駅弁を販売する水了軒は、2004(平成16)年2月1日(日)に新作の駅弁「虎党弁当」(1,000円)を、新大阪駅と大阪駅で発売。プロ野球阪神タイガースの承認を得て、グラウンド型と思われる五角形の容器を使用、表には縦縞模様と球団ロゴマークを印刷し、側面は甲子園の蔦が描かれる。ゴム風船付き。1月の京王・阪神の両百貨店の駅弁大会で先行販売された。
(参考:2004年1月2日閲覧の京王百貨店公式サイトなど)
駅弁大会の甲子園と呼ばれる、京王百貨店新宿店の駅弁大会「第39回元祖有名駅弁とうまいもの大会」の、今回の開催概要が明らかになった。今回の目玉は「親子対決」。大谷海岸駅「三陸魚こ弁当」(1,050円)、直江津駅「鱈めし」(1,020円)、名寄駅「ニシン・カズノコ弁当」(800円)が、いずれも初めての実演販売で対決。また、徳島県や埼玉県や沖縄県を含め、実演販売と輸送販売で全47都道府県の駅弁が初めて揃う。台湾の駅弁も再登場。2004年1月9日(金)から21日(水)まで(15日(木)は店休日)の開催。
(参考:2004年1月2日閲覧の京王百貨店公式サイト)