2002(平成14)年の駅弁に関するニュースを、ここに記録します。
山口県のJR山陽本線下関駅などで駅弁を販売する下関駅弁当株式会社は、2002年12月に新作の駅弁「武蔵弁当」(800円)を発売。焼きふく(ふぐ)に少量のウニを入れた内容。来年のNHK大河ドラマ「武蔵 MUSASHI」の放映を記念したものと思われ、10月リニューアルの福岡県小倉駅、11月登場の兵庫県姫路駅、12月登場の岡山県岡山駅に次ぐもの。
(参考:2003年1月7日駅弁資料館談話室)
東京都港区の商業施設「デックス東京ビーチ」の4階に、2002(平成14)年10月26日(土)に設けた、昭和30年代の下町を再現したレトロテーマパーク「台場一丁目商店街」で、「昭和電鉄台場駅」なるコーナーが設けられ、「昭和のおべんとう」(800円)と「復刻 日本はじめて駅弁(おにぎり弁当)」(450円)と「お台場・思い出弁当」(1,200円)の3種類の弁当が、かつて常磐線の平駅(1994年12月からいわき駅)で実際に使われた駅弁の立ち売りの箱を用いて販売されている。
(参考:2002年12月31日の現地訪問)
京都府のJR山陰本線福知山駅で明治時代から駅弁を販売する福知山駅弁が、2002(平成14)年9月15日(日)の営業を最後に、駅弁から撤退した模様。以後は兵庫県の山陰本線豊岡駅などで駅弁を売るたで川が、福知山駅での駅弁の販売を引き継ぎ、豊岡駅の駅弁を販売しているらしい。
(参考:2002年12月25日駅弁資料館談話室)
岡山県のJR山陽本線岡山駅で駅弁を販売する三好野本店は、2002(平成14)年12月2日(月)に新作の駅弁「おかやま和牛肉弁当 武蔵 MUSASHI」(1,000円)を発売。来年のNHK大河ドラマ「武蔵 MUSASHI」の放映を記念したもので、宮本武蔵の出身地として有力な岡山県北地域の黒毛和牛の霜降肉をゴボウや錦糸卵とともに岡山米の酢飯の上に載せた牛肉弁当。二刀流にちなんだプラスティック製の刀2本を添付。
(参考:2002年12月1日駅弁資料館談話室)
JR東日本の管内の駅や列車内で弁当を販売する日本レストランエンタプライズ(NRE)は、2002年12月1日(日)に新作の駅弁「はやて弁当」(1,000円)を、東京、上野、大宮、盛岡、八戸の各駅と新幹線「はやて」車内で発売。うち2万個は「はやて」型車両と月光仮面を描いたアルマイト製容器を使用した特別版として、1,600円で期間限定にて販売。
(参考:2002年11月26日毎日新聞など)
青森県のJR東北本線八戸駅へ、2002(平成14)年12月1日(日)に、新たな駅弁業者「ニュー八」が進出する。同日の東北新幹線の八戸延伸開業を機に、地元の仕出し料理屋が駅弁を売り始める。同社の看板商品「菊ずし」(1,000円)は、食用菊を混ぜた酢飯にウニ・イカ・ホタテなどを載せて笹の葉で包む押し寿司。
(参考:2002年11月16日)
宮城県のJR東北本線仙台駅など東北地方各地で駅弁を販売する伯養軒は、2002(平成14)年12月1日(日)に八戸駅へ進出する。同日の東北新幹線の八戸延伸開業を機に、青森県三戸郡倉石村と共同開発した「まるごと倉石村」(1,000円)と「倉石牛めし」(900円)を発売、同駅と新幹線「はやて」車内で発売する予定。前者はおかずのすべてに倉石村産の材料で作った幕の内弁当、後者は村の特産品「倉石牛」の薄切り網焼きを御飯に載せた牛肉弁当。
(参考:2002年11月6日東奥日報ニュースなど)
岩手県のJR東北本線一戸駅で駅弁を販売する山口松山堂は、2002(平成14)年12月1日(日)の東北新幹線の八戸延伸開業で、駅弁の新幹線「はやて」列車内への積み込みを始める。新幹線の開業で一戸駅に停車する在来線特急「はつかり」が廃止され、駅と路線そのものもJR東日本から地元の第3セクター鉄道へ移管されるため、駅弁の先行きが心配されていた。同社の駅弁のファンの後押しで、駅と特急列車内で売られる「ロースカツ弁当」などの、二戸駅からの積み込みが実現した。
(参考:2002年11月5日朝日新聞など)
群馬県山田郡大間々町の町立コノドント館で、2002(平成14)年11月2日(土)から2003年2月2日(日)まで開催される、足尾線開通90周年記念の企画展「なつかしの渓谷列車−鉄道にみる昔のくらし−」で、大間々駅の駅弁を展示する。私鉄の足尾鉄道が1911(明治44)年4月に大間々町駅として開業し、1918(大正)年6月に国有化され、1989(平成元)年3月にわたらせ渓谷鐵道へ転換された大間々駅では、大正時代や昭和10年頃までは駅弁が売られていたようだが、記録がほぼ見当たらない幻の駅弁となっている。
(参考:2002年10月23日毎日新聞群馬ニュースなど)
2002(平成14)年12月の東北新幹線の八戸延伸開業を前に、11月2日(土)に東北線経由の青森発上野行で運行された特急「思い出のはつかり号」と、11月3日(日)に常磐線経由の上野発青森行で運行された特急「思い出のみちのく号」の車内で、記念の弁当が販売された。「思い出のはつかり号」にはNRE盛岡支社が盛岡駅で、「思い出のみちのく号」にはNRE仙台支社が仙台駅で、それぞれ600円の記念弁当を積み込み、数分間で完売したとのこと。上野駅ではNREが1,000円の記念弁当を販売。
(参考:2002年11月5日駅弁資料館談話室)
2002(平成14)年10月27日(日)に千葉県内の東成田駅〜芝山千代田駅で開業した芝山鉄道の、芝山千代田駅へ11月2日(土)に訪問したが、駅には駅弁はおろか、売店や構内営業そのものが存在しなかった。同年1月の京王百貨店新宿店での駅弁大会では、芝山千代田駅の駅弁「洋風釜飯パエリヤ」を、鉄道の開業に先行して大々的に実演販売していた。開業の翌週で、開通記念のイベントが開催される日を選んで現地に行き、期待を裏切られた格好。ただし、開業の初日には駅弁が売られていたとの情報もある。
(参考:2002年11月3日駅弁資料館談話室など)
東京駅や上野駅など首都圏の主要駅で駅弁を販売する日本レストランエンタプライズ(NRE)は、2002(平成14)年10月1日(火)に新作の駅弁「東京弁当」(1,600円)を東京駅限定で発売。掛紙に開業当時の東京駅赤レンガ駅舎を描いた錦絵を用い、人形町魚久のキングサーモン粕漬、浅草今半の牛肉とレンコンの煮物、築地青木の卵焼といった、東京の老舗の食材を詰めた。東京駅の駅弁は、上野駅など首都圏の各駅や列車内でも買えるため、東京駅限定という駅弁は珍しい。
(参考:2002年10月閲覧のNRE公式サイトなど)
神奈川県のJR東海道本線大船駅などで駅弁を販売する大船軒は、2002年10月に新作の駅弁「鉄道開業130周年記念弁当」(720円)を発売。特製の掛紙をかけた長方形の容器にしそ御飯と高菜御飯を詰め、おかずには鮭塩焼に煮物類などを入れた幕の内弁当。販売期間は示されていないが、駅弁の名前から最長1年間の期間限定と思われる。予想以上に売れたためか、通常の幕の内弁当の掛紙で売られた日もあったとか。
(参考:2002年10月閲覧の大船軒公式サイト)
長野県のJR篠ノ井線松本駅で駅弁を販売するイイダヤ軒は、機械の故障のため2002(平成14)年10月20日頃現在で休業中とのこと。復活時期は不詳。その間の松本駅では塩尻駅の駅弁が代わりに販売されていたそうだ。
(参考:2002年10月23日駅弁資料館談話室)
三重県のJR紀勢本線松阪駅で駅弁を販売する新竹商店は、2002(平成14)年9月28日(土)に新作の駅弁「松阪牛モー太郎弁当」(1,260円)を発売。日本初のメロディ駅弁とのことで、黒い牛顔型のふたを開けると「ふるさと」の電子音が鳴る。中身は白飯を松阪牛のしぐれ風味すき焼きで覆うもの。調製元では駅弁の発売に合わせ、イメージソング「カントリー」のCDも発売し、販売をバックアップする。山形県の奥羽本線米沢駅でも、同じ容器を使う牛肉の駅弁を発売する予定。
(参考:2002年10月23日駅弁資料館談話室)
山形県のJR奥羽本線米沢駅で駅弁を販売する松川弁当店は、2002(平成14)年の秋に新作の駅弁「牛角煮弁当」(1,150円)を発売する予定。日本初のメロディ駅弁とのことで、黒い牛顔型のふたを開けると電子音が鳴る。中身は白飯を米沢牛の牛角煮で覆うもの。三重県の紀勢本線松阪駅でも、同じ容器を使う牛肉の駅弁を発売。
(参考:2002年10月23日駅弁資料館談話室)
2002(平成14)年9月26日(木)20時10分頃、岡山県のJR姫新線津山駅で駅弁を販売する吉野館の店舗兼住宅から出火、建物が全焼し約4時間後に鎮火した。けが人はなし。日本鉄道構内営業中央会西日本支部地区本部の公式サイトによると、同社は10月25日現在で休業中とのこと。
(参考:2002年9月27日山陽新聞エリアニュースなど)
青森県の十和田観光電鉄は、2002(平成14)年9月21日(土)と22日(日)に、三沢、七百、十和田市の各駅で、駅弁「おにぎり弁当」(250円)を販売。十和田観光電鉄線の開業80周年を記念して、同社史上初の駅弁を出した。電車のイラストが入った掛紙を使い、各日150食ずつを販売。
(参考:2002年9月16日付十和田観光鉄道ニュースリリース)
北海道のJR宗谷本線名寄駅で駅弁を販売する角舘商会は、2002(平成14)年9月20日(金)から12月20日(金)まで、期間限定の新作駅弁「幻しのイトウ薫弁当」(1,000円)を販売する。朱鞠内湖で偶然に獲れた、幻の魚「イトウ」を薫製にして、長方形の容器に敷き詰めた御飯の上に、錦糸卵とともに載せる。JTB時刻表2002年11月号など各種メディアで紹介されて話題沸騰。一日5個を販売したという。
(参考:2002年9月26日STVニュースなど)
2002(平成14)年9月21日(土)に仙台発上野行で、翌22日(日)に上野発仙台行で運行された特急「ひばり」の車内で、その運行を記念した弁当「ひばり号御弁当」(1,000円)が販売された。NRE仙台支社が調製し、。中身に仙台名物の笹蒲鉾や牛タンが入った内容。購入者には特製の領収書が発行された。上野駅でも売られた。
(参考:2002年9月24日駅弁資料館談話室)
滋賀県のJR東海道本線彦根駅で駅弁を販売する湖城軒は、2002(平成14)年の夏頃に駅弁から撤退した模様。これで、滋賀県内の駅弁屋は米原駅の井筒屋と草津駅の南洋軒の2社のみとなった。
(参考:2002年9月20日駅弁資料館談話室)
北海道のJR函館本線札幌駅で駅弁を販売する札幌駅立売商会は、2002(平成14)年9月1日(日)から11月30日(土)まで、期間限定の駅弁「ミクニBOX](1,200円)を販売。前年に販売した同じ名前の駅弁の好評を受けた第2弾で、前年に続き観光キャンペーン「ごちパラ北海道」とのタイアップ。北海道増毛町出身の三國清三シェフがプロデュースした、立方体の紙箱の中に、カラフトマス・帆立・ズワイガニ・蒸しウニ等の北海道の幸を詰め込んだ。
(参考:2002年10月閲覧のJR北海道公式サイト)
神奈川県のJR東海道本線大船駅などで駅弁を販売する大船軒は、2002(平成14)年の夏頃に駅弁「粽子(ちまき)弁当」(680円)を発売。2000(平成12))年6月12日に発売した同じ名前の駅弁を、リニューアルのうえ販売を再開したもの。長方形の容器の3分の2に、もちっとしたちまきを敷き詰め、揚げ焼売などを添える。豚肉と餅米に含まれるビタミンB1の効用を掛紙でアピール。価格は90円のアップ。
(参考:2002年8月閲覧の大船軒公式サイト)
青森県のJR東北本線浅虫温泉駅に、駅弁があるという。浅虫温泉旅館組合が販売する「夕焼けこやけ弁当(1,500円)」がそれ。基本的には青森県内で運行される観光客向け臨時快速列車「き・ら・き・ら みちのく」の、車内で注文を取り次ぎ浅虫温泉駅で積み込む車内販売用弁当だが、駅で売り歩かれることもあるらしい。
(参考:2002年7月17日中日新聞)
JR東海が買収した子会社で、東海道新幹線の主要駅や列車内で弁当などを販売するジェイダイナー東海(JD)と、JR東海が1987(昭和62)年9月に設立し、東海道新幹線の列車内での接客業務や車内販売などを実施するパッセンジャーズサービス(SPS)は、2002(平成14)年10月1日付で合併し、ジェイアール東海パッセンジャーズ(JRCP)となる。
(参考:2002年7月17日中日新聞)
神奈川県のJR東海道本線大船駅などで駅弁を販売する大船軒は、2002(平成14)年3月29日(金)に発売した新作の駅弁「ぎょうざ弁当」(710円)の販売を、6月30日限りで終了。販売不振が原因と考えられる。
(参考:2002年7月23日閲覧の大船軒公式サイト)
JR各社の構内営業者の全国組織である日本鉄道構内営業中央会から、小倉駅弁の北九州駅弁当と鳥栖駅弁の中央軒と久留米駅弁の久留米駅弁の3社を除く九州各県の20社が、脱会していたことが判明した。2002(平成14)年4月以降、脱会した各社の駅弁から、駅弁マークや日本鉄道構内営業中央会の文字が消えている。
(参考:2002年7月21日閲覧の日本鉄道構内営業中央会公式サイト)
神奈川県のJR東海道線小田原駅など駅弁を販売する東華軒は、2002(平成14)年7月20日(土祝)に新作の駅弁「はろうきてぃ金太郎べんとう」(900円)を発売。前年の8月に発売した「はろうきてぃ鯛めし」に続く、小田原駅のハローキティ駅弁の第2弾。金太郎の前掛けでマサカリを持ったキティちゃんを象るプラスティック製立体容器に、ハンバーグや鶏照焼や海老フライなどを詰める。平塚駅から熱海駅までの各駅の売店などで販売。
(参考:2001年7月閲覧の東華軒公式サイト)
千葉県内で東成田駅と芝山千代田駅を結ぶ芝山鉄道の開業日、が2002(平成14)年10月1日(火)に決定した。1月の京王百貨店新宿店での駅弁大会でデビュー済みの芝山千代田駅弁「洋風釜飯パエリヤ」と「花々弁当」が、この日から本物の駅弁となる見込み。
(参考:2002年7月1日交通新聞)
2002(平成14)年6月22日(土)に盛岡発上野行で、翌23日(日)に上野発盛岡行で運行された特急「思い出のやまびこ」車内で、その運行を記念した弁当「思い出のやまびこ運転記念弁当」(485円)が販売された。NRE盛岡支社の調製で、茶飯の上にささがきごぼうやとりにくなどが載る内容。このようなリバイバル列車の記念弁当は、普段は内容も価格も千円程度の者であり、特急電車の形式「485系」にちなんだと思われる価格での販売は異例かつ破格。
(参考:2002年6月24日駅弁資料館談話室)
栃木県のJR東北本線黒磯駅と東北新幹線那須塩原駅で駅弁を販売する高木弁当が、2002(平成14)年の始め頃に駅弁から撤退した模様。両駅の駅弁屋はフタバ食品のみとなった。
(参考:2002年6月23日駅弁資料館談話室)
青森県のJR奥羽本線弘前駅で、弘前市内の料理屋である大和家は、2002(平成14)年12月1日(日)から新作の駅弁「りんごごはん」を発売する予定。同日の東北新幹線の八戸延伸開業に伴う、八戸駅〜弘前駅の特急「つがる」の誕生に合わせ、同社が自社開発の冷凍食品として販売中のリンゴ入り御飯を、駅弁に仕立てるもの。弘前駅では1997(平成9)年頃に伯養軒弘前支店が駅弁から撤退しており、同駅で約5年ぶりに駅弁が復活する。
(参考:2002年6月12日毎日新聞青森版)
香川県のJR予讃線高松駅で駅弁を販売する高松駅弁は、2002(平成14)年6月15日(土)と16日(日)に「釜めし」(800円)を各日50個限定で販売。四国内での特急列車の運行30周年を記念した、15日の「懐かしの181系南風号」(高松駅〜高知駅)と、16日の「懐かしの181系しおかぜ号」(高松駅〜松山駅)各1往復の運行に合わせ、かつて高松駅で売られた駅弁を復刻し販売した。
(参考:)
千葉県のJR総武本線佐倉駅で駅弁を販売するいせやが、2002(平成14)年3月31日(日)限りで駅弁から撤退したことが明らかになった。国鉄時代に2社が駅弁やアイスクリームの販売で競った佐倉駅から駅弁が消えた。調製元は仕出し弁当店として営業を継続。
(参考:2002年6月10日駅弁資料館談話室など)
北海道のJR函館本線札幌駅で駅弁を販売する札幌駅立売商会は、2002(平成14)年6月1日(土)に新作の駅弁「夏のお祭り弁当」(980円)を発売。この年の3月に第1弾の「春のピクニック弁当」を発売した、道内の有名な料理人と共同で開発する駅弁「シェフの駅弁ランチ」シリーズの新作。今回は札幌市内の料亭「杉ノ目」本店の高橋勝己総料理長が、祭りの日の弁当をイメージした。8月31日(土)までの販売。
(参考:2002年6月3日asahi.comMYTOWN北海道)
2002(平成14)年7月1日(月)の土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線後免駅〜奈半利駅の開業に向けて、安芸市のごめん・なはり線開通記念イベント実行委員会は、安芸駅で販売する予定の駅弁について、そのアイデアを一般公募した。地元にできる鉄道を盛り上げるのが狙いで、優秀作品を商品化する見込み。
(参考:2002年5月30日高知新聞ニュース)
2002(平成14)年5月発売の「JR時刻表2002年6月号」(弘済出版社)で、茨城県のJR水郡線常陸大子駅に弁当を売っている駅の記号が付き、欄外に「しゃも弁当」(950円)の記載が出現。同駅の駅前旅館である玉屋旅館が、1986(昭和61)年頃から事前の注文により駅で旅客に届けていた弁当「玉屋の奥久慈しゃも弁当」が、調製元が日本鉄道構内営業中央会に加盟したことで、JR時刻表に掲載される駅弁になったもの。常陸大子駅では、1935(昭和10)年1月から駅弁を販売した三美亭が1973(昭和48)年頃に撤退しており、以来約30年ぶりに、公式な駅弁が復活した。
(参考:2002年5月28日駅弁資料館談話室)
広島県のJR可部線三段峡駅の駅前で旅館と食堂を営むセントラル三段峡は、2002(平成14)年3月21日(木祝)に「香茸弁当」(800円)を発売。可部駅〜三段峡駅の廃線問題に揺れる可部線で、その活性化運動に賛同して製作した。2日前までの予約により販売する。
(参考:2002年5月19日駅弁資料館談話室)
北海道のJR日高本線静内駅で、駅弁が販売されている。静内町内の宿泊施設「静内ウエリントンホテル」が調製し、新冠町の道の駅「サラブレッドロード新冠」で2001(平成13)年9月20日(木)から販売する道の駅弁「日高つぶめし」(800円)が、静内駅で売店を兼ねる観光案内所でも売られるようになったもの。一日10個の販売。
(参考:2002年5月17日駅弁資料館談話室)
JR九州は弁当改革第2弾として、特急列車の車内で販売する弁当「つばめ弁当」と「ソニック弁当」の内容を一新した。また、「つばめ弁当」は特急「つばめ」(博多駅〜西鹿児島駅など)車内に加えて博多駅と西鹿児島駅で、「ソニック弁当」は特急「ソニック」(博多駅〜大分駅など)車内に加えて博多駅と大分駅で、それぞれ発売。価格は各1,000円に据え置かれた。
(参考:2002年5月8日閲覧のJR九州ニュースリリース)
大阪府の阪和線天王寺駅で駅弁を販売する芦の家は、2002(平成14)年5月7日(火)に営業を停止、翌週に自己破産を申請した。資金繰りの悪化という。明治時代から売られた天王寺駅の駅弁が、5月6日限りで突然に消えた。
(参考:2002年5月7日MBSニュース)
神奈川県のJR東海道本線横浜駅などで駅弁を販売する崎陽軒は、2002(平成14)年4月末頃から「シウマイ御弁當(シウマイ弁当)」(710円)の掛紙を変更して販売。5月3〜4日に山下公園前などで開催されるイベント「横浜開港記念みなと祭・第50回国際仮装行列」に伴い、同社が出展するフロートを描いた掛紙に差し替えた。掛紙以外は通常のシウマイ弁当と同じ。
(参考:2002年5月2日駅弁資料館談話室)
群馬県のJR上越線水上駅で駅弁を販売する小島商店が、2002(平成14)年3月頃に駅弁から撤退したことが明らかになった。1928(昭和3)年10月の開業後ほどなく、2社が駅弁を競った水上駅から駅弁が消えた。
(参考:2002年4月8日駅弁資料館談話室)
岡山県のJR伯備線新見駅で駅弁を販売する大阪屋が、2002(平成14)年3月頃に駅弁から撤退したことが明らかになった。駅前の弁当店となるほか、駅売店と特急「やくも」車内販売に幕の内弁当のみを卸すという。
(参考:2002年4月4日駅弁資料館談話室)
神奈川県のJR東海道本線大船駅などで駅弁を販売する大船軒は、2002(平成14)年3月29日(金)に新作の駅弁「ぎょうざ弁当」(710円)を発売。朱色の掛紙をかけた容器の中にぎょうざ5個と御飯その他を入れる。
(参考:2002年3月26日閲覧の大船軒公式サイトの掲示板)
兵庫県のJR山陽本線姫路駅で駅弁を販売するまねき食品は、2002(平成14)年3月16日(土)から5月31日(金)までの土休日に、在来線ホームで駅弁の立ち売りを実施した。山陽新幹線新大阪・岡山間開業30周年を記念して、昔の駅弁立売の服装と箱(販売用の容器)で、1,000円の駅弁を1日100個限定で販売したもの。
(参考:2002年3月16日神戸新聞)
北海道のJR室蘭本線母恋駅で、初めての駅弁が誕生する。室蘭市内の喫茶店であるブロートンが、1987(昭和62)年の「第2回むろらん郷土料理コンクール」のアマ弁当部門で最優秀賞を獲得した創作弁当「母恋めし」を、JR北海道の許可を取り駅舎内で売り出す。
(参考:2002年3月14日室蘭民報など)
岡山県のJR山陽本線岡山駅で駅弁を販売する三好野本店は、2002(平成14)年3月16日に新作の駅弁「山陽新幹線新大阪〜岡山間開業30周年記念」(1,030円)を発売。山陽新幹線の新大阪駅〜岡山駅の開業30周年を記念して、「三重」の容器に「30」種の具材と「30」グラムの俵飯を入れ1,0「30」円で販売する、30づくしの駅弁。5月末までの販売を予定。
(参考:2002年3月15日駅弁資料館談話室)
栃木県のJR東北本線小山駅で駅弁を販売する鳥又が、2002(平成14)年1月頃に駅弁販売から撤退した模様。明治時代から駅弁が売られ、昭和時代から2社が競った小山駅で、駅弁が消えた。
(参考:2002年3月11日駅弁資料館談話室)
山梨県のJR中央本線甲府駅で駅弁を販売する日食甲陽軒が、2002(平成14)年3月限りで駅弁から撤退する。会社の解散によるもの。7種類の駅弁のうち「武田陣中鍋めし」(850円)と「北風のおもいで」(900円)は、日本レストランエンタプライズ(NRE)が引き継ぐ。また、JR中央本線小淵沢駅で駅弁を販売する丸政が、新たに甲府駅へ進出する。
(参考:2002年3月3日山梨日日新聞)
東京都のJR中央本線立川駅で惣菜や日本レストランエンタプライズ(NRE)の駅弁を販売するエヌアールイー中村亭は、2002(平成14)年3月1日(金)に「多摩辨」を発売。かつて立川駅開設百年と立川市制50周年を記念して同社が1988(昭和63)年に発売し、1999(平成11)年9月まで調製した駅弁を復刻した。NREが調製する。
(参考:2002年2月21日交通新聞)