東京と日本の中央駅。東海道・山陽・東北・上越・山形・秋田・北陸の各新幹線、東海道・中央・総武・東北の各線、山手線や京浜東北線などの電車が、一日あたり3000本以上行き交い、100万人以上の利用者で終日賑わう。駅弁はJR東日本やJR東海の子会社のもので約100種類とも、エキナカの商品を含め400種類以上とも、デパ地下の弁当を含め1000種類以上とも言われ、さらに全国各地の駅弁も集まり、こちらも日本最大。1914(大正3)年12月20日開業、東京都千代田区丸の内1丁目。
2016(平成28)年4月12日に「ケバブ弁当」とともに発売された、東京駅弁史上初のハラールフード(イスラム法で許された規定の用件を満たす食品)を用いた駅弁。掛紙にはそれを示すと思われる丸印、調製元の羽田空港の食堂のロゴマーク、トルコと日本の国旗、中身の写真と英文付きお品書きが印刷される。
中身は掛紙と、さらに別添のおしながきのとおり、ひよこ豆のピラフ、スパイシーピラフ、チキンミートローフ、チーズ入りクロケット、彩り野菜のトマト煮、ほうれん草の炒め煮、白インゲン豆の煮物、季節の野菜のお焼き、トルコ風ドライアンズ。肉や炒め飯などにスパイシーでエスニックな香りがするものの、日本の駅弁として違和感のあるものではない。中華を含めて駅弁ではなかなかうまい味が出ない外国料理だが、これは良い。
2017(平成29)年6月16日に購入した、東京駅弁の掛紙。上記と同じかと思ったら、調製元の所在地が違った。中身や価格は、まったく同じ。
2016(平成28)年4月12日に「トルコBENTO」とともに発売された、東京駅弁史上初のハラールフード(イスラム法で許された規定の用件を満たす食品)を用いた駅弁。掛紙にはそれを示すと思われる丸印、調製元の羽田空港の食堂のロゴマーク、中身の写真が印刷される。
中身はビーフドネルケバブ、チキンシシケバブ、スパイシーピラフ、ドライアンズ。つまり牛肉あぶり焼のスライス、鶏肉あぶり焼き、炒飯、あんず。ケバブは日本国内を含めて、もはや世界に広がるファストフードであるから、スパイシーでエスニックな肉や炒め飯などの香りに、何の違和感もない。ピラフはパラパラすぎて箸で食べるのは無理。そこでこの駅弁には、割りばしではなくスプーンが付いている。
2016(平成28)年10月28日に東京駅と新宿駅で発売、11月6日まで一日200個を売った期間限定商品。日本とシンガポールの外交関係樹立50周年を記念した駅弁だという。掛紙にはシンガポールの特徴的な光景がなんとなく描かれる。在シンガポール日本大使館が設立した「日・シンガポール国交50周年実行委員会」の公式ロゴマークも載る。
中身はジンジャーソース、チリソース、グレービーを添えたチキンライスの蒸し鶏載せ、焼きそば、ビーフサテのピーナッツソース添え、ピリ辛ピクルス、そして日本料理として鮭塩焼、厚焼き玉子、花豆密煮、花蓮根。ピクルスはまるでキムチのよう、焼きそばはミーゴレンの酸味があり、地獄の激辛チリソースと、日本料理の区画を除き、淡い味と、いつもの駅弁にないような香りがあった。調製元は成田空港のケータリング会社、販売元は東京駅弁でおなじみのNREでも、社名表記と所在地が異なる。
2008(平成20)年8月8日から約2週間の期間限定で一日約500個を販売。北京五輪の関連商品であることに間違いはないが、権利ガチガチの世知辛い世の中になったので、この商品に北京や五輪の関連だと捕られそうな記述は一切ない。
中身は金粉をまぶした日の丸御飯、金華ハムのビーフンに金色の大学芋、金ゴマの中華クラゲに金色の煮玉子、パプリカを入れた豚肉とタケノコの炒め物、春巻にマンゴープリンなど、駅弁の名前どおりの金色な中華弁当。味も良いし、金とのこじつけをお品書きで確認しながら食べていくのも楽しい。
「中華料理を日の丸御飯で食べチャイナ」ということで、北京五輪における打倒中国と日本躍進を期待したのだが、結果は開催国の中国が51個もの金メダルを獲得して世界一へ躍進、一方で日本は金メダル数で2004年のアテネ五輪を7個下回る9個に終わり、メダルの総数も12個減の25個に留まった。
下記の駅弁「中華弁当」を、2007年までにリニューアルしたものか。正八角形の紙箱に黒いトレーを入れて、中身は中心にゴマ振り白御飯、周囲に中華くらげ、海老と鶏肉とイカの甘辛炒め、チンジャオロース、焼売、春巻、焼ビーフン、芋もち揚げ、ザーサイという、駅弁の名前どおりの中華弁当。没個性的だが、巨大な弁当需要がある駅に定番弁当は必要だし、風味は100円の値上げ額以上に回復したと思う。2010年頃までの販売か。
※2017年7月補訂:終売を追記2004(平成16)年11月11日に発売。下記掲載の評判駅弁「東京中華」の生まれ変わりか。駅弁の名前を書いた長方形のボール紙容器にプラ製トレーを入れる、東京駅弁として変哲のない構造とサイズ。中身は白御飯に豚醤油煮や海老焼売や野菜あんかけや白身魚チリソースなどの中華なおかず。
単品で食べれば、分かりやすい内容と食べやすい味とボリューム感がある。しかしかつての東京中華を知る身にとっては、300円値下げした以上に見栄えや内容が安っぽくなり、味もゆるくなった感じ。大人の休日や極附弁当に客層を取られた結果なのだろうか。記録や記憶に残りにくそうな駅弁になった。2007年までに上記の駅弁「中華弁当」へリニューアル。
正方形の容器の中身は、白御飯を豚角煮、フカヒレ入り焼売、海老チリ、水晶菓子など9種類の中華食材で取り囲む、なかなか本格的な中華弁当。各食材もおいしく調理され、なんといっても多種多様な食材と調理法で素人には判り辛い内容について、裏蓋でフルカラーにて一品一品解説しているのはありがたい。1,300円もするのだから当然かもしれないが。ナイスミディなグループに好まれそうな駅弁。評判も良かったのに、2004年に上記の駅弁「中華弁当」へグレードダウン。
NHKで何度も放送されて社会現象となった韓国テレビドラマ「冬のソナタ」にちなみ、2005(平成17)年2月1日から3月31日まで(後に4月3日まで延長)、東京・新宿・品川・上野・大宮のNRE駅弁売店で販売される期間限定駅弁。川崎駅は販売箇所に含まれずNRE製駅弁の販売もないが、なぜか入荷があり軽食売店に置いてあったので購入した。
ドラマの舞台を思わせるが直接の表現はない写真を載せたパッケージを使用、これにやはりドラマの主人公にちなんだマフラー型のお品書きを添付。中身は9区画のうち3区画は御飯でキンパプ(韓国風のり巻)と八穀米と黒米、残りはおかずでプルコギ(韓国風焼肉)やチヂミ(韓国風お好み焼き)やトッポギ(韓国風餅辛味炒め)やチャプチ(春雨炒め)など。
ふたを開けただけでスパイシーな香りが漂い、身構えたが辛いものが駄目な私でも普通に食べられたので、韓国料理ファンには物足りないかもしれない。発売初日は700個が完売し新聞記事になった。