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 旅の友「駅弁」。実際に食べた9,000個以上の駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。

駅弁に関するニュースを、ここに記録します。

仙台駅弁のウェルネス伯養軒がホヤづくしの新作駅弁を発売(2023.9)

仙台駅弁「ほや弁」

宮城県のJR東北本線仙台駅で駅弁が取り扱われるウェルネス伯養軒は、2023(令和5)年9月1日(金)に新作の駅弁「ほや弁」(1,450円)を発売。1982年6月に開業した東北新幹線の車内販売で親しまれた、水月堂物産の人気商品「ほや酔明」の紙箱のデザインを掛紙に使用、中身はほや酔明の炊込飯、ほや酔明入りポテトサラダ、ホヤの天ぷら、唐揚げ、酒蒸しなどのホヤづくし。仙台駅のコンビニ「ニューデイズ」で販売。
(参考:2023年8月31日仙台経済新聞ウェブページなど)


山万ユーカリが丘線で初めての駅弁を販売(2023.9)

ユーカリが丘駅「洋食弁当」

千葉県で新交通システム「ユーカリが丘線」を運営する不動産会社の山万は、2023(令和5)年9月2日(土)、3日(日)、9日(土)、10日(日)の4日間、「山万ユーカリが丘駅限定洋食弁当」(1,200円)を販売。山万ユーカリが丘線運行開始40周年記念として、ユーカリが丘駅直結で開業25周年を迎えるウィシュトンホテル・ユーカリとコラボした特製オリジナル駅弁を、各日11時からホテルの出入口にて、一日10個程度を販売した。
(参考:2023年8月27日山万ニュースリリースなど)


東海道新幹線東京駅などで5,500円の駅弁を発売(2023.7)

東京駅弁「WAGYUMAFIA」

東海道新幹線のぞみ号停車駅などで駅弁を販売するジェイアール東海パッセンジャーズは、2023(令和5)年7月12日(水)に東京、品川、京都、新大阪の各駅で「WAGYUMAFIA ULTRA BENTO」(5,500円)を発売。料理人と実業家による会員制和牛専門店「WAGYUMAFIA」とのコラボで、ブランド牛のしぐれ煮をウニやイクラやキャビアなどで覆う、豪華なちらしずし。調製元は青森県の八戸駅弁の吉田屋。イベント時でなく予約や注文をせずに買える駅弁としては、2011年の東京駅弁「Le coffret(ル・コフレ)」(6,300円)以来、史上2番目の高額か。デパ地下やエキナカで店内にて調製される弁当には、東京駅で約1万円の、新大阪駅で約3万円のステーキ弁当がある。
(参考:2023年7月11日デーリー東北ホームページなど)


人気の一ノ関駅弁「平泉うにごはん」がウニの高騰でリニューアル(2023.7)

一ノ関駅弁「平泉うにほたて重」

岩手県のJR東北本線一ノ関駅などで駅弁を販売する斎藤松月堂は、2023(令和5)年7月1日(土)に一ノ関駅や東京駅などで「平泉うにほたて重」(1,680円)を発売。1992年に発売し東京駅で人気の一ノ関駅弁「平泉うにごはん」について、ウニなど原材料費の価格高騰により6月で販売を休止、2021年発売の「平泉うにほたてごはん」をリニューアルすることで、新商品に置き換えたもの。茶飯を蒸しウニやホタテ煮などで覆う。
(参考:2023年6月30日ヤフーニュースなど)


横浜駅の駅弁「シウマイ弁当」に駅弁マークが復活(2023.6)

神奈川県のJR東海道本線横浜駅などで販売される駅弁「シウマイ御弁當(シウマイ弁当)」について、2023(令和5)年3月までに掛紙に、日本鉄道構内営業中央会(中央会)の「駅弁マーク」が付いた。6月までには同社の東京工場で調製するシウマイ弁当のふたにも駅弁マークが付いた。理由は明らかにされていない。2021(令和3)年の春頃に消えてから、2年ぶりの復活。2月に発売すると一瞬で完売したノベルティグッズ「シウマイ弁当お弁当箱&お箸セット」の、掛紙の絵柄を再現した容器のふたには、駅弁マークは付いていない。
(参考:2023年3月から6月までに実見した実物)


東海道新幹線駅弁のJRCPが東海キヨスクと合併し「JR東海リテイリング・プラス」に(2023,4)

東京駅など東海道新幹線の主要駅で駅弁を販売するジェイアール東海パッセンジャーズは2023年10月1日(日)、JR東海エリアで駅売店などを営業する東海キヨスクと合併し、会社名をJR東海リテイリング・プラスとする。JR東海の100%子会社同士の合併で、駅構内店舗の集約・大型化を進めるねらい。今後に駅売店「キヨスク」「ベルマート」でJRCPの駅弁が売られたり、「デリカステーション」がコンビニや土産物店に変わることが見込まれる。
(参考:2023年4月19日東海旅客鉄道ニュースリリースなど)


今年の駅弁の日おにぎり弁当は26社26種類で実施(2023.4)

全国各地の駅弁屋などの駅構内営業者で構成する日本鉄道構内営業中央会の会員のうち26社は、2023年4月1日(土)から順次、おにぎり駅弁を販売する。同会が1993年に定めた4月10日の駅弁の日に合わせ、駅弁の始まりといわれている握り飯にちなんだキャンペーン。今回は北海道の札幌駅立売商会から鹿児島県の松栄軒まで、各社1種類の全26種類で、各社1種類の駅弁カードを付けて、おおむね1週間から1か月間の販売。
(参考:2023年3月28日日本鉄道構内営業中央会プレスリリースなど)


今年も駅弁の日で駅弁屋が駅弁を福祉施設に寄贈(2023.4)

日本鉄道構内営業中央会の各支部では、同会が定めた4月10日の「駅弁の日」に合わせて、近隣の福祉施設に駅弁を寄付する行事を実施している。新潟三新軒と川岳軒と新潟支部の会員である三新軒、池田屋、神尾商事、ホテルハイマート、新発田三新軒の7社は、サニーウインググループの施設に駅弁を提供した。金沢支部の会員である源、高野商店、塩荘などの各社は、富山、石川、福井の3県で4つの児童養護施設に、合計で5種類255個の駅弁を寄贈した。
(参考:2023年4月10日の富山テレビ、サニーウインググループのツイッター)


人吉駅弁の立売人が死去(2023.3)

熊本県のJR肥薩線人吉駅で半世紀以上に渡り駅弁を立ち売りした菖蒲(しょうぶ)豊實(とよみ)さんが、2023年3月11日(土)に人吉市内の病院で亡くなった。79歳。人吉駅の駅弁屋である人吉駅弁やまぐちに勤務、1969年から水害で人吉駅を発着する全路線が不通となった2020年7月まで、人吉駅のホーム上で「鮎ずし」「栗めし」などの駅弁を立ち売りし、その貴重な光景が21世紀には注目を集めていた。
(参考:2023年3月13日人吉新聞社ホームページなど)


JR九州「第13回九州駅弁グランプリ」で嘉例川駅弁「花の待つ駅かれい川」がグランプリに (2023.3)

JR九州は2023年3月3日(金)、前年10月から実施した駅弁キャンペーン「第13回九州駅弁グランプリ」の結果を発表した。3,135件のお客さま投票の上位10駅弁に5名の特別審査員の点数を加点した結果、鹿児島県のJR肥薩線嘉例川(かれいがわ)駅の駅弁「花の待つ駅かれい川」をグランプリに選定。嘉例川駅弁の1位は、2007年から2009年までに続く13年ぶり4回目。3月10日(金)から31日(金)まで、対象駅弁のうち30種類を、博多駅の駅弁売店「駅弁当筑紫口店」で販売。
(参考:2023年3月3日JR九州ニュースリリースなど)


大阪駅うめきたエリアに駅弁の自動販売機を設置(2023.3)

大阪駅の駅弁自販機

西日本旅客鉄道とジェイアール西日本フードサービスネットは2023(令和5)年3月18日(土)、大阪駅の「うめきたエリア」に駅弁の自動販売機を設置。梅田貨物線の付替とダイヤ改正により、紀勢線特急「くろしお」と空港特急「はるか」などが発着する、同日の大阪駅21〜24番線の供用開始に合わせ、その改札内コンコースにマースウインテックのロッカー型冷蔵自動販売機「Infinity Station COLD+」を設置し、関西エリアで売られる駅弁を収めて販売。
(参考:2023年3月15日西日本旅客鉄道ニュースリリースなど)


ちいかわ駅弁の販売で東京駅や新大阪駅に未明の行列(2023.3)

東京駅「ちいかわ駅弁」

東海道新幹線の主要駅で駅弁を販売するジェイアール東海パッセンジャーズは、2023(令和5)年3月8日(水)から14日(火)までと、4月5日(水)から11日(火)まで、東海道新幹線の東京、名古屋、新大阪の各駅で、「ちいかわ駅弁」(1,580円)を販売。調製元とナガノ氏のキャラクター「なんか小さくてかわいいやつ」(ちいかわ)とのコラボとして、駅弁のほか品川、新横浜、京都の各駅を加えて、「ちいかわ×東海道新幹線」のオリジナルグッズを販売。発売日は東京駅で朝4時台に当日販売分の駅弁が品切れるなど人気が過熱、11日からネット上での予約販売に切り替えた。
(参考:2023年3月2日ジェイアール東海パッセンジャーズニュースリリースなど)


鶏卵の品薄で横浜駅弁「炒飯弁当」休止など駅弁に影響(2023.3)

日本国内では2022(令和4)年10月28日の岡山県を皮切りに、全国各地で高病原性鳥インフルエンザが発生、防疫対策により2023年3月時点で1000万羽を超える肉用鶏及び採卵鶏が処分され、鶏卵の流通に支障が出ている。神奈川県の東海道本線横浜駅などで駅弁を売る崎陽軒は、鶏卵原材料の不足により3月2日(木)から当面の間、「炒飯弁当」の販売を休止し、「横濱チャーハン」の炒り玉子の量を減らす。滋賀県の東海道本線草津駅の駅弁屋である南洋軒では3月14日(火)までに、鶏卵の供給不足につき「京風だし巻と牛すき重」など5種類の駅弁の受注を停止。名古屋駅で売られる駅弁の一部に入る半熟卵が、他の食材に差し替えられた模様。

(参考:2023年3月閲覧の農林水産省、崎陽軒、南洋軒ホームページなど)


諫早駅でオリジナル駅弁「旅する牡蠣日和」を販売(2023.2)

長崎県のJR長崎本線諫早駅の諫早駅再開発ビル「イーサ」交流広場で、2023(令和5)年2月24・25・26日(金土日)と3月3・4・5日(金土日)に、オリジナルの駅弁「旅する牡蠣日和」(1,200円)が販売された。諫早市が募集し9事業を採択した補助事業「令和4年度諫早市まちづくりサポート事業」のひとつで、諫早湾漁業協同組合小長井支部と地元の学生や生徒で構成する諫早『駅弁』プロジェクト実行委員会による「諫早『駅弁』プロジェクト」が、諫早名産の「小長井牡蠣」をメインに使った諫早オリジナルの「駅弁」を共同で開発しテスト販売を行うことで、駅弁を通じて諫早の高品質な農水産物を県内外の人に伝え、地産地消を促進し、将来的には諫早の新名物として製品化を目指したもの。2005年の合併で諫早市の一部となった小長井町の有明海で養殖するカキ「小長井牡蠣(こながいかき)」を使用、カキ風味の御飯にカキ煮を並べ、カキグラタンなどを添えた。諫早駅の駅弁は1993年頃になくなり、2022年9月の西九州新幹線の開業で鹿児島の駅弁が駅のコンビニで売られる。

(参考:2023年2月15日長崎新聞ホームページなど)


今年の「鶴屋」は各週にテーマを与えて3週間開催を継続(2023.2)

熊本県熊本市の鶴屋百貨店は、2023(令和5)年1月25日(水)から2月14日(火)まで本館6階催事場で「第60回全国有名駅弁当とうまいもの大会」を開催。1965年から毎年2月前後に(1972年のみ秋にも)開催する催事で、現存する駅弁大会では最長の会期と歴史を誇り、日本三大駅弁大会のひとつとされる。輸送と実演で、延べ200種類近い駅弁を販売。

今回も催事場をエスカレーター付近まで拡張。1週目の「第1弾」は東日本特集か、横川駅「峠の釜めし」富山駅「ますのすし」森駅「いかめし」を駅弁御三家と定義のうえ、それぞれの鶴屋限定版を実演販売し、鉄道開業150年記念駅弁特集も実施、神奈川の王府井や崎陽軒の商品などを販売。2週目の「第2弾」は西日本特集か、宮島口駅弁「あなごめし」の輸送販売や、西九州新幹線沿線弁当などの販売、大阪551蓬莱の豚饅や会津屋のたこ焼きなどの実演販売などを実施。3週目の第3弾は「スイーツでしめる1週間」として、催事場の面積を元に戻して輸送駅弁を販売せず、大阪や神戸のアイスやプリンなどの販売のほか、台湾駅弁などの実演販売を実施した。

(参考:2022年1〜2月の鶴屋百貨店のチラシなど)


今年の「阪神」は約250種類の駅弁を販売(2023.1)

大阪府大阪市の阪神百貨店の阪神梅田本店は、2023(令和5)年1月24日(火)から30日(月)まで8階催事場で「阪神の有名駅弁とうまいもんまつり」を開催。2001年から毎年1月末に開催する催事で、駅弁の種類で全国有数の規模を誇り、日本三大駅弁大会のひとつとされる。輸送と22社の調製元による実演で、約250種類の駅弁を販売。数字のうえでは2020年から3年間続いた「約300種類」や、2007年から続けた「260種類」を下回る規模となった。

目玉は観光列車「ふたつ星4047」車内販売限定弁当2種類と、その停車駅である有田駅と長崎駅の駅弁の販売。かつての宮古駅弁の復刻販売、宮島口駅「あなごめし」の販売、その他各地の駅弁を販売。コロナ禍により2021年から取り止めていた、催事場内で駅弁を食べられる場所が復活、そこに「ふたつ星4047」の列車装飾を施した。

(参考:2022年12月26日阪急阪神百貨店プレスリリースなど)


今年の「京王」は史上初の土曜から3週末開催で約300種類の駅弁を販売(2023.1)

東京都新宿区の京王百貨店新宿店は、2023(令和5)年1月7日(土)から22日(日)まで7階大催場で「第58回元祖有名駅弁とうまいもの大会」を開催。1966年から毎年冬に開催する催事で、駅弁の甲子園とも呼ばれる全国最大級の駅弁大会であり、ここでの販売個数の順位が駅弁のランキングにもなる重要なイベント。輸送と36社の調製元による実演で、44都道府県の約300種類の駅弁を販売。コロナ禍により2021年から始めた館内での分散開催をやめ、ネット事前ご予約駅弁お渡し場を2階に設けたほかは会場を7階のみに戻し、小規模ながら店内で駅弁を食べられる「お休み処」が復活した。

対決企画は復活せず、駅弁で特集を4本。「地元自慢!名物食材の新作駅弁競演」では、水戸駅、小淵沢駅、加賀温泉駅、いわき駅、旭川駅の高価な新作駅弁を実演販売。「アンコール駅弁・復刻弁当企画」では、有田駅「有田焼カレー」群を13年ぶり2度目に実演し、かつての宮古駅弁「いちご弁当」を復刻販売。「がんばれ!ローカル線」では、福井県の九頭竜湖駅の駅弁というものを開発し販売。「鉄道開業150年記念駅弁特集」では、2022年10月に日本鉄道構内営業中央会の会員が発売した記念駅弁のうち12種類を実演と輸送で販売。駅弁屋のおにぎり、観光列車「ふたつ星4047」車内弁当の販売、特急列車ヘッドマーク弁当4種類の販売、一ノ関駅弁での駅弁大会記念どんぶりの販売も行った。

(参考:2022年12月7日京王百貨店プレスリリースなど)

JR東日本「駅弁味の陣2022」で新青森駅弁「津軽の弁当お魚だらけ」が駅弁大将軍に(2022.12)

新青森駅弁「津軽の弁当お魚だらけ」

JR東日本が2022(令和4)年10〜11月に実施した駅弁キャンペーン「駅弁味の陣2022」で、対象の58駅弁の中から、青森県のJR東北新幹線新青森駅の駅弁「津軽の弁当お魚だらけ」が、グランプリである「駅弁大将軍」を獲得した。
(参考:2022年12月15日JR東日本プレスリリースなど)


南東北各地で鉄道開業150年を記念した駅弁7種類を発売(2022.10)

仙台駅弁のこばやしとウェルネス伯養軒、米沢駅弁の松川弁当店と新杵屋、山形駅弁のもりべん、郡山駅弁の福豆屋は、鉄道開業150年を記念した駅弁を、2022(令和4)年10月1日(土)に一斉に発売。各駅弁はJR東日本の駅弁キャンペーン「駅弁味の陣2022」年にエントリーされたり、日本鉄道構内営業中央会が発表した復刻駅弁に含まれる。「復刻版鮭はらこめし」を除く6種類は東京駅でも販売。
(参考:2022年9月29日JR東日本仙台支社プレスリリースなど)


日本鉄道構内営業中央会の31会員が鉄道開業150年記念で復刻駅弁34種類を発売(2022.10)

日本鉄道構内営業中央会の会員のうち、札幌駅弁の札幌駅立売商会から鹿児島中央駅弁の松栄軒まで31社は、2022(令和4)年10月1日(土)以降、各社の記念駅弁を期間限定で販売。鉄道開業150年を、1872年の日本の鉄道の開業から150年であることを記念したもの。横浜開港記念館とのコラボにより、各駅弁には数量限定で、鉄道開業の錦絵を描いたミニクリアファイルを添付する。
(参考:2022年9月29日日本鉄道構内営業中央会プレスリリースなど)


JR九州が6年ぶりに駅弁キャンペーン「第13回九州駅弁グランプリ」を開催(2022.10)

JR九州は駅弁キャンペーン「第13回九州駅弁グランプリ」を開催。2004年から毎年開催されていたが、2015年と2017年以降は開催されず、6年ぶり13回目の本格開催。2022(令和4)年10月1日(土)から2023(令和5)年1月31日(火)までの期間に、最盛期の第2〜11回(2005〜2014年)に匹敵する、過去最多の51駅弁を対象とする、お客さまの投票によって賞を決定する。対象の駅弁や特急車内販売弁当に、島原鉄道の駅弁と道の駅の駅弁をひとつずつ取り入れた。2月末頃に結果が発表される予定。
(参考:2022年9月29日JR九州ニュースリリースなど)


JR東日本が今年も駅弁キャンペーン「駅弁味の陣2022」を開催(2022.10)

JR東日本は今年も駅弁キャンペーン「駅弁味の陣」を開催。2012年から12年連続の開催。2022(令和4)年10月1日(土)から11月30日(水)までの期間に、58駅弁を対象に公式ウェブサイトからの投票・応募により、最も高い支持を得た駅弁「駅弁大将軍」(グランプリ)などを決める。今回は鉄道開業150年記念として、従前は別開催だった「駅弁味の陣」と「みんなが贈りたい。おみやげグランプリ」を併催、鉄道開業150年を記念した特別賞として「150年記念部門特別賞」「メモリアルイヤー賞」を新設、前回からネット限定となった投票・応募に駅弁購入時に渡される投票チケットの案内がなくなり、対象の駅弁が9種類減った。
(参考:2022年9月26日JR東日本プレスリリースなど)


ジェイアール東海パッセンジャーズが駅弁新ブランド「車窓食堂」2駅弁を発売(2022.10)

東京駅「二段重山」

東海道新幹線「のぞみ」停車駅で駅弁を販売するジェイアール東海パッセンジャーズは、2022(令和4)年10月1日(土)に駅弁のブランド「車窓食堂」を新設、まずは「二段重山〜鶏とだし巻卵〜」(1,100円、発売日は10月10日頃に変更)と「二段重海〜金目と鯖の煮魚〜」(1,380円)を、東京、品川、新横浜、名古屋、京都、新大阪の各駅で発売する。会社設立20年を迎えることによるもの。併せて11月30日(水)まで、ツイッターへの画像の投稿で旅行券が当たる「車窓と駅弁思い出フォトコンテスト」を実施。
(参考:2022年9月26日ジェイアール東海パッセンジャーズニュースリリースなど)


福井駅に駅弁の自動販売機を設置(2022.9)

ジェイアールサービスネット金沢と、福井県の北陸本線福井駅で駅弁を販売する番匠本店は2022(令和4)年9月21日(水)、福井駅のコンコースに駅弁の冷蔵自動販売機を設置。「越前かにめし」(1,400円)など6種類の駅弁と4種類の土産物を、始発から終電時間まで販売。大手コンビニエンスストアチェーンなどでオフィスや工場向けなどに普及し始めた、ガラス越しに見える商品を機械動作でピックアップして取り出し口へ運ぶタイプで、庫内の温度を設定できる自動販売機に、越前かにめしの袋と恐竜の絵柄をラッピング。自動販売専用商品でなく既存の駅弁を売る自動販売機を駅に設置した事例は、他にないと思われる。設置2か月ほどは商品の補充が追い付かないほどの人気だったという。

(参考:2022年9月16日ジェイアールサービスネット金沢ホームページなど)


横浜駅弁の崎陽軒がロードサイド店舗に冷凍自販機を設置(2022.8)

神奈川県のJR東海道本線横浜駅などで駅弁を売る崎陽軒は2022(令和4)年8月10日(水)、横浜日野店に冷凍自動販売機を設置。崎陽軒の駅弁を全国にお届けするために2020年8月に発売した「おうちで駅弁シリーズ」のうち3種類や、シウマイ3種類、ギョウザの冷凍食品を24時間販売。商品は駅弁でなく、駅で買えるものでなく、設置場所も駅でないが、一部で駅弁の自動販売機ができたと認識された模様。機種は富士電機が同年2月に発売した大容量冷凍自販機「FROZEN STATION」とみられる。12月1日(木)には港北インター店にも設置。

(参考:2022年8月10日崎陽軒プレスリリースなど)


大船駅弁の大船軒は東京駅弁の日本ばし大増とともにJR東日本クロスステーションへ吸収され調製所を廃止へ(2022.8)

東日本旅客鉄道(JR東日本)の100%子会社であるJR東日本クロスステーションと、その子会社であり東京駅などの駅弁を調製する日本ばし大増と、100%子会社であり大船駅などで駅弁を販売する大船軒は、2023(令和5)年4月1日に合併する。存続会社をJR東日本クロスステーションとし、日本ばし大増の東京都荒川区西尾久の調製所と、大船軒の神奈川県鎌倉市岡本の調製所を今後段階的に、埼玉県戸田市美女木東の調製所へ集約するという。吸収2社のブランドは存続。かつての東京の日本食堂と大船の大船軒の実態が、これでなくなる見込み。
(参考:2022年8月9日調製元プレスリリースなど)


シウマイ弁当の鮪の漬け焼が1週間限定で鮭の塩焼きに(2022.8)

横浜駅弁「シウマイ弁当」

神奈川県のJR東海道本線横浜駅などで駅弁を販売する崎陽軒は、2022(令和4)年8月17日(水)から23日(火)まで、一日2.7万個が売れるという看板の駅弁「シウマイ弁当」について、中身のうち鮪の漬け焼を一時的に鮭の塩焼きに置き換えて販売。新型コロナウィルス感染拡大による世界的なサプライチェーンの混乱などの影響により、鮪の必要数量を確保することが難しかったという。その他の中身や値段は変わらず、掛紙は刷り直して対応。1週間限定のシウマイ弁当を求め、横浜や東京では売り切れ続出や長蛇の行列の賑わい。
(参考:2022年8月9日調製元プレスリリースなど)


内陸線の阿仁合駅でオリジナル駅弁を販売(2022.8)

秋田県の秋田内陸縦貫鉄道の阿仁合駅では2022(令和4)年8月6日(土)に、オリジナル駅弁「秋田酒だよおつまみ弁当」が販売された。BSフジのテレビ番組「植野食堂」同年8月27日(土)放送分の企画「ふるさと駅弁作りの旅」により、雑誌「dancyu」編集長の植野広生と俳優の六角精児が考案した、カスペやタケノコなど沿線地域の食材を詰めた「駅弁」。なお、秋田内陸縦貫鉄道には団体客向けに予約販売するオリジナル弁当「しあわせの鉄めし」4種類があるほか、阿仁合駅には鉄道会社直営の食堂があり、過去に馬肉の駅弁などが販売されたことがある。
(参考:2022年8月5日秋田魁新報など)


高松駅弁のステーションクリエイト東四国は10月から「JR四国ステーション開発」に(2022.7)

香川県のJR予讃線高松駅で駅弁を販売するステーションクリエイト東四国は、2022(令和4)年10月1日に社名を「JR四国ステーション開発」に変更する。JR四国のグループ会社3社の合併によるもの。高松駅の駅弁に、変化はないものと考えられる。
(参考:2022年7月22日JR四国ニュースリリース)


岡山駅弁の三好野本店 天満屋のグループ会社が買収(2022.7)

岡山の百貨店「天満屋」(てんまや)のグループ企業で、岡山県のスーパーマーケットチェーン店である天満屋ストアは2022(令和4)年7月15日、岡山県のJR山陽本線岡山駅で駅弁を販売する三好野本店を子会社化することを発表した。同月29日付ですべての株式を取得する。岡山駅の駅弁に、当面の変化はない模様。
(参考:2022年7月15日各社報道など)


「駅弁・スイーツグランプリin西九州」の受賞商品が発表(2022.6)

長崎駅「坂本屋角煮めし」

JR九州は2022(令和4)年6月10日(金)、「駅弁・スイーツグランプリin西九州」の受賞商品を発表した模様。駅弁部門のグランプリに長崎駅の「坂本屋角煮めし」、佐賀県賞に武雄市の「武雄ジビエ猪キーマ&コリコリ大豆のスパイスカレー」、長崎県賞に長崎駅の「ながさき鯨カツ弁当」を選定。スイーツ部門も同様に3賞品を選定。前年10月に実施を発表した「九州駅弁グランプリin佐賀・長崎」の結果と考えられる。
(参考:2022年6月10日佐賀・長崎デスティネーションキャンペーン実行委員会公式サイトなど)


今年の駅弁の日おにぎり弁当は21社22種類で実施(2022.4)

全国各地の駅弁屋などの駅構内営業者で構成する日本鉄道構内営業中央会の会員のうち21社は、2022年4月10日から一斉におにぎり駅弁を販売する。同会が1993年に定めた4月10日の駅弁の日に合わせ、横浜エフエム放送(FM横浜)のラジオ番組「FUTURESCAPE」とのコラボ企画として、駅弁の始まりといわれている握り飯にちなんだキャンペーン。初回の2020年が新型コロナウイルス感染症の流行で瓦解し、2021年は実施されなかっため、今回が事実上初回の試み。北海道の札幌駅立売商会から鹿児島県の松栄軒まで、各社1種類(淡路屋のみ2種類)の全22種類で、各社1種類の駅弁カードを付けて、おおむね1週間から1か月間の販売。
(参考:2022年4月4日日本鉄道構内営業中央会プレスリリースなど)

長崎駅での駅弁の販売が復活か(2022.3)

長崎駅弁「ながさき鯨カツ弁当」

2022(令和4)年3月4日に長崎駅で改札口から後退する形で移転したコンビニエンスストア「ファミリーマート」で、長崎駅の駅弁「ながさき鯨カツ弁当」「坂本屋角煮めし」が買えるという。2020(令和2)年4月に政府の新型コロナウイルス感染症対策を理由に駅弁が売られなくなった長崎駅に、約2年ぶりに駅弁が復活したのかもしれない。
(参考:2022年3月4日JR九州長崎支社のツイッターなど)


横浜駅弁の崎陽軒が台北駅の売店を2月限りで閉店(2022.2)(2022.7)

神奈川県のJR東海道本線横浜駅などで駅弁を販売する崎陽軒は、2022年2月28日限りで台北駅店の営業を終了。台湾・台北市の台北駅1階の、姫路駅弁のまねき食品の店舗跡地に2020年8月7日、同社初の海外店舗をオープンし、現地版のシウマイやシウマイ弁当などを販売していた。7月5日に台北市内で「八徳敦化店」を開店。
(参考:2022年3月閲覧の崎陽軒台湾Facebook、2022年7月5日崎陽軒ツイート)


岡山駅弁の冷凍自販機がリニューアルで大人気(2022.2)

岡山県のJR山陽本線岡山駅で駅弁を販売する三好野本店は、2021(令和3)年11月に桑野工場に設置した冷凍自動販売機を、2022(令和4)年2月にリニューアル。サンデン・リテールシステムの冷凍食品自動販売機「ど冷えもん」に、従前は冷凍駅弁や冷凍コロッケを詰めていたが、駅弁を作る際に出る肉や魚の切れ端などの食材パックを300円均一で販売するようにしたところ、完売続出の人気だという。
(参考:2022年2月閲覧の調製元の公式サイトやツイッターなど)


佐世保駅弁の終売で長崎県からも駅弁が消滅か(2022.2)

佐世保駅弁「レモンステーキ弁当」

長崎県のJR佐世保線佐世保駅で駅弁を販売したうどん店「匠庵」が、2022(令和4)年1月31日(月)限りで閉店した。その店頭で販売した駅弁「レモンステーキ弁当」などは、この閉店で買えなくなったものと思われる。JR長崎駅では2020(令和2)年4月から駅で駅弁が買えなくなっており、長崎県内には他に駅弁を売る駅がないことから、2016(平成28)年8月の徳島県、2017(平成29)年2月の沖縄県に続き、長崎県も駅弁のない県となった可能性が高い。
(参考:2022年2月閲覧の「えきマチ1丁目佐世保」公式サイトなど)


東京都が宿泊療養施設の新型コロナウイルス感染者に駅弁や機内食を提供(2022.1)

東京都の小池知事は2022(令和4)年1月14日(金)の定例記者会見で、都が用意した施設での宿泊療養をお願いする軽症や無症状の新型コロナウイルスの感染者に無償で提供する食事について週に1回程度、駅弁など特色のある食事を提供することを発表。1回目として1月16日(日)にJR東日本の協力で、米沢駅「牛肉どまん中」、小田原駅「鯛めし」、仙台駅「炭火焼牛たん弁当」、東京駅「深川めし」を計1000個提供する。以後は機内食のメニューや料亭の仕出し弁当を追加する予定。
(参考:2022年1月14日東京都知事定例会見映像など)


東武鉄道の浅草駅と北千住駅で駅弁が終売(2022.1)

東武鉄道の浅草、北千住、下今市、東武日光、鬼怒川温泉の各駅で駅弁を販売する東武商事は、2022(令和4)年1月13日(木)限りで北千住駅下りホーム売店「ACCESSエキア北千住売店」を閉店、17日(月)限りで浅草駅ホーム売店「ACCESS浅草駅改札内売店」を閉店。両駅で、つまり東武鉄道の東京都内で、駅弁が買えなくなった。下今市、東武日光、鬼怒川温泉の各駅では引き続き、油源と日光鱒鮨本舗の駅弁を取り扱う。
(参考:2022年1月閲覧の東武商事公式サイトなど)


今年の「阪神」は催事の内容を元に戻して開催(2022.1)

大阪府大阪市の阪神百貨店の駅弁大会の、今回の開催概要が明らかになった。開催期間を1日減らし、2022(令和4)年1月19日(水)から24日(月)までの開催。前回はコロナ禍で削った催事の名前を「阪神の有名駅弁とうまいもんまつり」に戻し、8階催事場で約300種類の駅弁と全国のうまいもんを販売する。「お待たせしました。ことしは催事場で名物弁当が揃い踏み!」として宮島口駅「「うえの」あなごめし」など8種の駅弁を実演販売、「肉が決めての旨いやつ、どれから攻める?」として米沢駅「牛肉どまん中」など6種の牛肉駅弁を実演販売、「カレーなる対決!」として有田駅「有田焼カレー阪神タイガース」など4種のカレー駅弁を販売。41種類の駅弁のオンライン予約販売と冷凍駅弁のオンライン販売も実施。
(参考:2022年1月4日閲覧の阪神百貨店公式サイトなど)


今年の「京王」もコロナ禍で売り場を分散して開催(2022.1)

駅弁大会の甲子園と呼ばれる、京王百貨店新宿店の駅弁大会「第57回元祖有名駅弁とうまいもの大会」の、今回の開催概要が明らかになった。18年ぶりの金曜始まりで、2022(令和3)年1月7日(金)から20日(木)までの開催。前回に続き新型コロナウイルス感染症対策によりお休み処を設けず、入場管理システムを導入した7階大催場で元祖有名駅弁と全国うまいものを、4階特設会場で輸送駅弁を分散して販売。通年で輸送駅弁を販売する中地階は、今回は駅弁大会として位置付けない。

今回も対決企画がなく、「がんばろう!!駅弁人気駅弁屋新作弁当の競演」「ごちそう食材で旅気分!新作豪華駅弁合戦」「駅弁味の陣歴代大将軍大集合」「ご当地武将駅弁特集」「“駅弁無い県”の復活駅弁」の5本を特集。仙台駅「炙り牛たん弁当」、いわき駅「海の極み弁当」、森駅「3代目のいかめしde丼!!」の実演販売、牛肉4種と海鮮5種の高額駅弁実演販売、JR東日本「駅弁味の陣」駅弁大将軍8種の輸送販売、戦国武将の家紋プラ丼弁当10種の輸送販売、徳島県「阿波尾鶏トロッコ駅弁」と新山口駅「SLやまぐち弁当」の実演販売を実施。
(参考:2021年12月9日京王百貨店プレスリリースなど)


JR東日本「駅弁味の陣2021」で小淵沢駅弁「ワインのめし」が駅弁大将軍に(2021.12)

ワインのめし

JR東日本が2021(令和3)年10〜11月に実施した駅弁キャンペーン「駅弁味の陣2021」で、対象の66駅弁の中から、山梨県のJR中央本線小淵沢駅の駅弁「ワインのめし」が、グランプリである「駅弁大将軍」を獲得した。同年3月発売の新作。
(参考:2021年12月16日JR東日本プレスリリースなど)


新潟県内の駅弁屋7社が「越の駅弁7箇所巡り」キャンペーンを実施(2021.12)

日本鉄道構内営業中央会新潟支部は、2021(令和3)年12月4日(土)から翌2022(令和4)年2月13日(日)まで、新潟県内7箇所の駅弁工場直売所をめぐるキャンペーン「越の駅弁7箇所巡り」を実施。各箇所で350冊ずつ配布する「駅弁御朱印帳」に、新潟駅、新津駅前3社、長岡駅付近、直江津駅前、越後湯沢駅の各店オリジナルのスタンプを設置、すべてのスタンプを集めると「コンプリート記念スタンプ」を押してもらえるスタンプラリー。各社1つずつの「推し駅弁」があり、動画サイト「Youtube」で紹介映像が配信される。企画・制作・運営は三条印刷、事務局はホテルハイマート。
(参考:2021年12月3日三条印刷プレスリリースなど)


姫路駅で新作の駅弁「関西シウマイ弁当」発売(2021.11)

姫路駅「関西シウマイ御弁當」

兵庫県のJR山陽本線姫路駅などで駅弁を販売するまねき食品は、2021(令和3)年11月26日(金)に新作の駅弁「関西シウマイ弁当」(960円)を発売。神奈川県のJR東海道本線横浜駅などで駅弁を販売する崎陽軒とタイアップ、同社の看板商品「シウマイ弁当」の関西版として、経木折の容器、掛け紙と絵柄、内容やその見栄えや詰め方をシウマイ弁当と酷似させ、一方で絵柄や食材に関西らしさを表現させた。姫路駅の中央売店(新幹線改札手前)でのみ数量限定販売。
(参考:2021年12月閲覧のまねき食品公式サイトなど)


横川駅弁「峠の釜めし」の益子焼店が民事再生を申請(2021.11)

横川駅弁「峠の釜めし」

栃木県芳賀郡益子町で陶磁器を製造販売するつかもとは2021(令和3)年11月9日(火)に、民事再生法の適用を東京地方裁判所に申請した。負債総額は約9億円。元治元年(1864年)創業の益子焼の最大手で地域を代表する窯元であるほか、横川駅の駅弁「峠の釜めし」の容器の製造元としても知られる。営業は継続。群馬県の横川駅などで駅弁を販売する荻野屋は、峠の釜めしの容器や販売に変更はないと発表。
(参考:2021年11月10日閲覧のつかもと公式サイトなど)


宇和島駅でおにぎり弁当を販売(2021.10)

宇和島駅弁「特製おにぎり辨當予土」

愛媛県宇和島市の道の駅みまは、2021(令和3)年10月2日(土)から11月28日(日)までの土休日に、JR宇和島駅で「特製おにぎり辨當予土」(500円)を販売。JRグループの観光キャンペーン「四国デスティネーションキャンペーン」の開催に合わせ、JR予土線の観光列車「しまんトロッコ」の運転日の、9時から宇和島駅発時刻まで同駅コンコースで、一日40個を販売する。昭和の駅弁をイメージしたという、具も海苔もないおにぎり2個とじゃこ天、玉子焼、焼鮭、きゃらぶきを竹皮に包み、掛紙を巻く。
(参考:2021年9月28日JR四国宇和島駅ツイッターなど)


秋田駅でお菓子の駅弁「秋田のんめもの弁当スイーツ編」発売(2021.10)

秋田県のJR奥羽本線秋田駅などで駅弁を販売する関根屋は2021(令和3)年10月8日(金)、「秋田のんめもの弁当スイーツ編」(700円)を発売。JR東日本秋田支社と共同で2017(平成29)年から毎年秋に新作を出すシリーズ駅弁「秋田のんめもの弁当」について、そのスイーツ編という位置付けで、豚肉や鮭の漬焼など秋田県内の郷土料理や食材を菓子で再現した。調製は秋田市内の菓子会社であるかおる堂。500個限定で、秋田駅、大曲駅、角館駅で販売。
(参考:2021年10月1日秋田経済新聞など)


函館駅弁の北海道キヨスクは合併で「JR北海道フレッシュキヨスク」に(2021.10)

北海道のJR函館本線函館駅などで駅弁を販売する北海道キヨスクは、札幌エリアでスーパーマーケットをチェーン展開する北海道ジェイ・アール・フレッシュネス・リテールと、2021年10月1日付で合併し「JR北海道フレッシュキヨスク」となった。JR北海道の100%子会社同士の合併。函館駅の駅弁に変わりはない模様。
(参考:2021年3月16日JR北海道プレスリリースなど)


JR九州の駅弁キャンペーン「九州駅弁グランプリin佐賀・長崎」は事業者によるエントリー制(2021.10)

JR九州は「九州駅弁グランプリイン佐賀・長崎」を実施。2021(令和3)年10月1日(金)〜2022(令和4)年3月31日(木)に実施する観光キャンペーン「Nao!西九州へGo!」の一環。前年の「熊本・鹿児島 九州新幹線駅弁シリーズ2021」や過去の「九州駅弁グランプリ」などと違い、今回は2021(令和3)年10月1日(金)〜2022(令和4)1月31日(月)に事業者が募集要項により商品をエントリー、事務局による審査と選考を行うものとなり、対象の駅弁はない。エントリーする商品は実際に駅で販売する弁当でなくてもよい。
(参考:2021年10月2日閲覧のキャンペーン公式サイト)


JR東日本が駅弁キャンペーン「駅弁味の陣2021」開催(2021.10)

JR東日本は今年も駅弁キャンペーン「駅弁味の陣」を開催。「駅弁味の陣2021」は、2021(令和3)年10月1日(金)から11月30日(火)までの期間に、管内の67駅弁を対象に、駅弁購入時に渡される投票チケットを使うネット上での投票・応募により、最も高い支持を得た駅弁「駅弁大将軍」(グランプリ)などを決めるもの。今回は開催10周年を記念し、過去9回の駅弁大将軍、駅弁副将軍を受賞した17駅弁を対象にした投票も実施する。対象駅弁数は史上最多。
(参考:2021年9月22日JR東日本プレスリリースなど)


かつての塩尻駅弁のカワカミが自己破産で事業停止(2021.9)

かつて長野県のJR中央本線塩尻駅で駅弁を販売したカワカミは、2021年9月24日(金)までに事業を停止し、自己破産の準備に入ったという。塩尻駅の駅弁は同年4月1日に長野県松本市の飲食業者である王滝へ譲渡され、「お弁当のカワカミ」の屋号で販売されており、影響はない模様。
(参考:2021年9月27日駅弁資料館談話室など)


大館駅弁の花善がパリ・リヨン駅に半年間出店(2021.9)

秋田県のJR奥羽本線大館駅などで駅弁を販売する花善(はなぜん)は、2021年11月1日(月)から翌年4月30日まで、フランス・パリのリヨン駅に駅弁売店「EKIBEN ToriMeshi Bento」を開設、「パリ鶏めし弁当」(11.8ユーロ)や「秋田弁当」など6種類の駅弁を販売する。2019年7月からパリ市内で営業する弁当店の実績をもって、フランス国鉄(SNCF)との契約に漕ぎ着けた。
(参考:2021年9月13日NHKNEWSWEBなど)


神戸駅弁の淡路屋が秋駅弁を11種類も発売(2021.9)

兵庫県のJR山陽新幹線新神戸駅などで駅弁を販売する淡路屋は、2021(令和3)年秋に「きつねの鶏めし秋」(850円)「あっちっち松茸すきやき栗ごはん」(1,250円)「あっちっち秋のすきやき御飯」(1,100円)「秋のひっぱりだこ飯」(1,100円)「松茸牛肉満載栗めし」(980円)「秋の吹き寄せ栗めし」(980円)「秋のかさね箱」(1,250円)「秋の穴子めし」(1,150円)「秋の味わい」(900円)「秋の彩り弁当」(1,100円)「秋の旅路」(1,200円)を発売。いずれも既存の駅弁やその季節シリーズあるいはデパ地下などの店舗向けの弁当であるが、これだけの季節商品を揃える駅弁屋は他にないと思う。
(参考:2021年9月2日調製元公式ツイッターなど)


富山駅弁の源が店舗に駅弁の自動販売機を設置(2021.8)

富山県のJR北陸新幹線富山駅などで駅弁を販売する源(みなもと)は、2021(令和3)年8月30日(月)までに、富山インター店の出入口に富山駅弁「ますのすし」の自動販売機を設置した。政府の新型コロナウイルス感染症対策の影響で売上が2〜3割減ったことと、店舗の閉店後にも商品を買えるよう、店舗の営業時間外の16時から9時または10時まで、自動販売機を店頭に置く。販売商品は「ますのすし」(1,500円)と「ますのすし小丸」(1,000円)。
(参考:2021年8月31日日テレNEWS24など)


新神戸駅弁の淡路屋がJR三ノ宮駅に駅弁グッズ売店「駅弁市場」オープン(2021.7)

駅弁市場

兵庫県のJR山陽新幹線新神戸駅などで駅弁を販売する淡路屋は、2021(令和3)年7月29日(木)にJR西日本の東海道本線三ノ宮駅の改札外コンコースに、期間限定の店舗「駅弁市場」をオープン。同社の主な駅弁や、「ひっぱりだこの蓋」などのグッズに加え、秋田県のJR奥羽本線大館駅の駅弁屋である花善、山梨県のJR中央本線小淵沢駅などの駅弁屋である丸政、富山県のJR北陸新幹線富山駅などの駅弁屋である源、鹿児島県のJR九州新幹線出水駅などの駅弁屋である松栄軒の駅弁グッズを販売する。2022(令和4)年3月末までの予定。
(参考:2021年7月28日調製元公式サイト)


横浜駅の駅弁「シウマイ弁当」から駅弁マークが消える(2021.6)

神奈川県のJR東海道本線横浜駅などで販売される駅弁「シウマイ御弁當(シウマイ弁当)」について、2021(令和3)年3月初旬に掛紙から、日本鉄道構内営業中央会(中央会)の「駅弁マーク」が消えた。6月中には同社の東京工場で調製するシウマイ弁当のふたからも駅弁マークが消えた。理由は明らかにされていない。過去には中央会を脱会した駅弁屋の駅弁から駅弁マークが消えたことがあったが、シウマイ弁当の調製元である崎陽軒は同会の会員であり、同社の社長は同会の会長を務める。なお、同社が調製するシウマイ弁当以外の駅弁にはもともと、駅弁マークは付いていない。
(参考:2021年3〜6月に実見や購入した実物)


大館駅弁の花善が鶏めしファンクラブを開設(2021.6)

秋田県のJR奥羽本線大館駅などで駅弁を販売する花善は、2021(令和3)年6月19日(土)に「鶏めしファンクラブ」の会員の募集を始めた。募集期間は6月21日(月)から8月25日(水)までで、各月20名程度を募集。会員には1月あたり会費500円で3枚の「花善グルメチケット」が交付され、大館駅前の調製元食堂でマンスリーメニュー1品、サイドメニュー1品、食事・弁当1品で最大3,300円分の食事やテイクアウトができる。特定のSNS(インスタグラム、フェイスブック、ツイッター)のフォローと投稿と、月に1回以上の来店が必要。
(参考:2021年6月閲覧の調製元公式サイト)


磐越西線野沢駅に駅弁が出現か(2021.6)

西会津町振興公社が経営する西会津町温泉健康保養センターロータスインは2021(令和3)年6月19日(土)、福島県のJR磐越西線野沢駅での「宿場の釜飯野沢宿めし」(690円?)の販売を開始。磐越西線の観光客向け快速列車「SLばんえつ物語」の運転日である土休日に、野沢駅のホーム上で販売する。

「宿場の釜飯野沢宿めし」は、西会津町内で野沢駅近くの国道49号沿いにある道の駅「にしあいづ」で、同年のゴールデンウィークに発売した道の駅弁。越後街道(会津街道)の宿場であった野沢宿をイメージし、地元の米や車麩やキクラゲやシイタケ、鶏肉や鶏そぼろや錦糸卵などを、釜飯型の容器に詰めて掛紙をかけて十字にしばった、釜飯駅弁風のお弁当。

ロータスインは、西会津町の野沢駅近くで、ホテルや温泉や宴会場や食堂、キャンプ場やプールや野球場やアスレチックなどを備える観光施設。西会津町振興公社は、福島県耶麻郡西会津町が資本金の約7分の6を出資する第3セクター会社。
(参考:2021年6月22日福島民友ニュースなど)


カプセルトイ「駅弁ポーチコレクション」6月下旬頃に発売(2021.6)

東京都千代田区のミニチュアメーカーのケンエレファントは、2021(令和3)年6月下旬にカプセルトイ「駅弁ポーチコレクション」(一回300円)を発売。松阪駅「モー太郎弁当」、岡山駅「桃太郎の祭ずし」、仙台駅「網焼き牛たん弁当」、高崎駅「だるま弁当」、千葉駅「トンかつ弁当」の5種類の駅弁について、その掛紙や外観と中身を、最大約8cmのポーチの表面や内面に印刷した。各地のカプセルトイ売り場でプレイできる。
(参考:2021年6月閲覧の販売元公式サイトなど)


吉野口駅弁の柳屋が駅弁をやめる(2021.5)

吉野口駅弁「柿の葉寿しミックス」

奈良県のJR和歌山線吉野口で駅弁を販売した柳屋は、2021(令和3)年4月28日(水)に吉野口駅近くの本社をリニューアルオープン。店舗では駅弁を名乗らずに柿の葉寿司などを販売する。経営を柳屋ホールディングスに移管したようで、5月18日(火)には奈良地裁葛城支部に特別清算開始命令を受け、日本鉄道構内営業中央会を脱会した。駅弁と縁を切った模様。吉野口駅の駅弁売店は2018年6月限りでなくなり、2019年の秋までにデパートなどの催事や東京駅などに駅弁を輸送しなくなっていた。
(参考:2022年2月閲覧の各種サイトなど)


札幌駅弁の札幌駅立売商会 コープさっぽろが買収(2021.4)

北海道のJR函館本線札幌駅で駅弁を販売する札幌駅立売商会は2021(令和3)年2月、生活協同組合コープさっぽろの子会社に買収された。札幌駅での駅弁の販売は、従前どおり続けられている。
(参考:2021年4月2日地域経済ニュースサイト「リアルエコノミー」など)


大船駅の駅弁が8種類もまとめて終売(2021.3)

大船駅弁「台湾風ルーロー飯弁当」

神奈川県のJR東海道本線大船駅などで駅弁を販売する大船軒は2021(令和3)年3月22日(月)、同月限りで「驛辨幕の内」(1,100円)、「つまんでよし食べてよし酒肴弁当」(1,100円)、「早春だより」(1,100円)、「台湾風ルーロー飯弁当」(950円)、「湘南の玉手箱」(1,380円)、「おつまみ弁当祭」(1,350円)、「湘南チョイス」(650円)、「ミートボールスパイシーディップ」(450円)を終売し、日本ばし大増の弁当の取り扱いを始めると発表。予約の弁当やオードブルも終売。「驛辨幕の内」は3月25日に終売。グループ会社での大規模な組織改編に伴い、寿し部門の商品製造に特化するという。4月1日のJR東日本クロスステーションの発足に伴い、寿司でない駅弁の調製を日本ばし大増に移管するものとみられる。
(参考:2021年3月閲覧の調製元公式サイト)


静内駅の廃止で駅弁も終売か(2021.3)

静内駅弁「北海いかめし」

JR北海道は2021(令和3)年3月31日限りで、日高本線の鵡川駅〜静内駅〜様似駅を廃止する。資金難と利用の低迷のため。2015(平成27)年1月の災害により、同区間では長らくバス代行輸送が続いていた。静内駅も併せて廃止されるため、静内駅の駅弁は駅弁でなくなる見込み。2020(令和2)年11月頃から駅弁の注文を止めていたという情報もある。静内駅で駅弁を受け渡した駅そば屋は、廃線後も営業を継続するという。
(参考:ツイッター上の収穫報告など)


音威子府駅の駅そば店が店主の死去により閉店(2021.2)

音威子府そば

北海道のJR宗谷本線音威子府(おといねっぷ)駅で駅そば店を営業する常盤軒は、2021(令和3)年2月8日に閉店。店主の西野守氏が死去したため。1933(昭和8)年の創業という、名物の黒い駅そばが失われた。常盤軒は1935(昭和10)年頃から1987(昭和62)年頃まで駅弁も販売していた。
(参考:2021年2月9日駅弁資料館談話室など)


JR九州が熊本と鹿児島の駅弁キャンペーン「熊本・鹿児島 九州新幹線駅弁シリーズ2021」を開催(2021.1)

JR九州は2021(令和3)年3月1日(月)から5月31日(月)まで、「熊本・鹿児島 九州新幹線駅弁シリーズ2021」を実施する。九州新幹線の博多駅〜鹿児島中央駅の全線開業10周年を記念する、熊本エリアと鹿児島エリアを対象とした観光キャンペーン「熊と鹿」の一環。熊本県の8駅弁と鹿児島県の13駅弁を対象とするWEB投票を実施し、優勝と準優勝を決定する。また、3月13日(土)と14日(日)に博多駅大屋根の下での駅弁販売も実施。JR九州の駅弁キャンペーンは、2016(平成28)年度の「第12回九州駅弁グランプリ」以来、4年半ぶり。
(参考:2021年1月27日JR九州ニュースリリースなど)


今年の「阪神」は催事の規模を半減して開催(2021.1)

大阪府大阪市の阪神百貨店の駅弁大会の、今回の開催概要が明らかになった。2021(令和3)年1月20日(水)から26日(火)までの開催。昨春からの政府の新型コロナウイルス感染症対策を受け、催事の内容と名称から「うまいもん」を削る「阪神の有名駅弁まつり」とし、チラシの発行と休憩所の設置をやめ、8階催場の半分を使い残すなど、催事の規模を縮小する。駅弁や空弁を「約300種類」集めるという規模は維持した。
(参考:2021年1月閲覧の催事公式サイトなど)


今年の「京王」はコロナ禍で分散開催かつ「対決」なし(2021.1)

駅弁大会の甲子園と呼ばれる、京王百貨店新宿店の駅弁大会「第56回元祖有名駅弁とうまいもの大会」の、今回の開催概要が明らかになった。2021(令和3)年1月7日(水)から20日(火)までの開催。昨春からの政府の新型コロナウイルス感染症対策で、百貨店の休業までもが事実上強制されるような状況の中で、例年どおりの期間での開催にこぎ着けた。会場を7階催事場と5階特設会場と中地階エキサイティングスポット・デリカコーナーの3箇所に分散、検温器と消毒液を配置したうえで、7階催事場には入場管理システムを導入し、感染症対策とする。内容では23年間続いた「対決」がなく、5本の「特集」企画を実施する。
(参考:2021年1月閲覧の催事公式サイトなど)


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