新宿駅から中央本線の特急列車で約2時間。北杜市(ほくとし)は山梨県の北西端を占める、人口約4万人の市。甲斐駒ヶ岳や八ヶ岳や金峰山や茅ヶ岳に囲まれた高原に、農地が広がり、山や緑に観光客が来る。駅弁は大正時代から売られ、平成時代に売店へ「小淵沢駅の名物は駅弁です」と掲示するほどの名物となった。1894(明治27)年12月21日開業、山梨県北杜市小淵沢町。
2022(令和4)年5月1日に小淵沢駅と茅野駅で発売。8日までの販売予定を月末まで延長し、6月にも売られた模様。6年ごと、数え年では7年ごとに開催される諏訪大社の御柱祭(おんばしらまつり)に合わせて、2016年以来6年ぶりに再登場。掛紙の絵柄は、6年前とまったく同じ。曜日配列も同じなので祭の日程の表記も変わらず、年号と調製元の表記だけが変わった。おしながきと割りばしと「おんべ」を添える点も変わらない。
中身は下段で五目ちらしに錦糸卵と刻み梅を振り大根桜漬を添え、上段で姫竹、ワカサギ甘露煮、カレイの西京焼き、シイタケやサトイモなどの煮物、馬肉、山くらげ、野沢菜炒め、かまぼこ、玉子焼、りんご羊羹。中身は6年でウナギや肉団子などが消えて少し簡素になり、価格は200円上がった。今回は販売期間が短く、以前のような東京駅やスーパーやデパートなどでの販売がなかったため、販売を意識したり気が付いた駅弁ファンくらいにしか渡らなかったのではないかと思う。次は2028(令和10年)の販売か。
令和四年の諏訪大社御柱祭は、上社で山出しが4月2〜4日、里曳きが5月3〜5日、下社で山出しが4月8〜10日、里曳きが5月14〜16日の開催。新型コロナウイルス感染症の全世界的流行を受けて、祭に人が集まらないよう、山出しでは有料観覧席と木落しや川越しを含む曳行を中止して御柱をトレーラーで搬送、里曳きでは部外者の境内入場を禁止した。それでも12日間で約17万人の人出があったというが、6年前の186万人から9割減とできた。
2016(平成28)年4月9日に購入した、小淵沢駅弁の掛紙。6年ぶりの御柱祭弁当で、4月から5月まで現地や東京エリアで販売された模様。掛紙も容器も中身も「おんべ」付きも、前回とほとんど同じ。次は2022(平成34)年の販売か。
2010(平成22)年3月頃に発売か。6年毎、数え年では7年毎に開催される諏訪大社の御柱祭(おんばしらまつり)に合わせて、2004年以来6年ぶりに再登場した駅弁。今回は長方形でも黒塗りの容器を二段重ねにして使用、おしながきと割りばしと「おんべ」を添えて、前回と同じ意匠の掛紙を巻く。中身もおおむね、前回と同じ。
2004(平成16)年1月に発売、おそらく5月に消える期間限定駅弁。間伐材利用の二段重ね木箱に割りばしと写真絵葉書を載せて掛紙をかけて綱でしばる。中身は下段に鰻ときぬさやが載った「祭ちらし寿司」、上段に諏訪湖のワカサギ佃煮、桜肉(馬肉)しぐれ煮、豚餅米包み蒸しなど多種多様。デザートに新種カリンの果肉羊かんが入る。信濃各地の食材を使用した甲斐の国の駅弁屋の駅弁。
長さ20m、太さ3m、重さ10トン以上の巨木16本を人力で引き回し、人を乗せながら斜面を落とす際には死者が出ることがある勇壮な諏訪大社の御柱祭(おんばしらまつり)。七年に一度の奇祭と紹介されるがこれは数え年、実際は6年間隔で行われ、2004年は4月2日から5月10日までの間に上社・下社の山出し・里曳きが各3日ずつ、合計12日間の開催。