今回はシドニーとその近郊及びキャンベラまでの片道で列車を利用。シドニー中央駅その他の駅に、キオスク風の売店はあるものの、取扱商品はスナック菓子とチョコレートと飲み物(ジュースや炭酸飲料など)に雑誌が主で、おにぎりやサンドイッチや弁当のような惣菜、あるいはパンのような食事にできるようなものの取り扱いは見掛けなかった。
大都市のシドニーと首都のキャンベラを結ぶ、日本のイメージでいう在来線特急列車は、3両編成のディーゼルカーが一日3〜4往復の運行。列車内には写真のような売店があり、ここでパンやサンドイッチやサラダ、水やコーヒーやジュースや缶飲料、スナック菓子やチョコレートやクッキー、コーンフレークやヨーグルトなどが売られていた。営業時間は書かれておらず分からないが、列車の始発駅での発車後少々と終着駅への到着の少々前には閉まっており、その途中でも閉店する時間があった。
2009年5月4日シドニー中央駅6:58発のキャンベラ行列車内の売店で購入できたサンドイッチ。国の首都と最大の都市を結ぶ都市間列車であるにもかかわらず、その編成はディーゼルカーでわずか3両。しかし先頭車1両がまるごと1等車になっており、その一角にミニ売店が備え付けられ、走行中に断続的であるが営業も行われていた。
外観や中身は写真のとおり、空港で買えるサンドイッチと同じようなもの。味は見た目のとおりで、日本にはないような風味や食感はなかった。列車の乗客はざっと50人。これに対しておそらく人数分では済まない量のサンドイッチを主体とした惣菜を積んでいたように見えたが、この商品の消費期限が5月7日まで取られているように、列車の冷蔵ショーケースに何日間かしまいっぱなしにして売り切るのだろう。
このタイプのサンドイッチは他に「CL Egg Mayo Snow Pea Sprouts」「CL Ham Cheese & Tomato」「CL Corned Beef Cheese Mustard Pickle」があり、いずれも4.90ドルであった。「CL」は列車の運行主体であるカントリーリンク(CountryLink)の頭文字か。
2009年5月4日シドニー中央駅6:58発のキャンベラ行列車内の売店で購入できたラップサンド。蒸し鶏をレタスで包み、さらに小麦粉のトルティーア(薄焼きパン)で巻いて2つに切ったものが1本分、透明なプラ製の惣菜容器に収まる。
日本国内でこういう軽食は、かなりおしゃれなカフェでないと見掛けないと思うが、味は見たとおり書いたとおりで、やはり日本にはないような風味や食感はなかった。このタイプのラップサンドは他になかったが、これが見た目で十数個は冷蔵ショーケースに収まっていたため、人気商品なのだろう。価格は不明だが、サラダと合わせて10.8ドルだった。
2009年5月4日シドニー中央駅6:58発のキャンベラ行列車内の売店で購入できたシーザーサラダ。中身はレタスとゆで卵とローストビーフ。これに削りチーズとクルトンがたっぷり振りかけられており、こちらの風味のほうがむしろ強かった。やはり日本にはないような風味や食感はない。価格は不明だが、ラップサンドと合わせて10.8ドルだった。
このタイプのサラダはもう2種類と、同じケースに入ったフルーツプラッター(とは?)があった。車内の売店が日本より充実しているように思えて、車内販売はなかったし、駅売店あるいはエキナカを加えれば、やはり鉄道利用者数が桁違いな日本のほうがいろいろ買える気がした。