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 旅の友「駅弁」。実際に食べた9,000個以上の駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。

【掛紙】御辨當(35銭)Obento
調製年月日不詳 1929

掛紙

絵柄から1929(昭和4)年のものと思われる、昔の津駅弁の掛紙。この年は伊勢神宮の式年遷宮が行われたため、「奉祝」「伊勢両宮御遷宮」と記され、背景は当然に伊勢神宮だろう。亀山駅や松阪駅の駅弁と、同じ絵柄が共有される。津は三重県の県庁所在地であるにもかかわらず、津駅の駅弁は第二次大戦後に残らなかった。

販売駅
紀勢本線 津(つ)駅 1891(明治24)年11月4日開業 三重県津市羽所町
調製元
安利屋 津駅前 577番

【掛紙】上等御辨當(35銭)Joto Obento
調製年月日不詳 1928

掛紙

記載された内容から、1928(昭和3)年のものと思われる、昔の津駅弁の掛紙。右上に記された「御大禮御日取」が、この年に京都などで行われた昭和天皇の即位の礼の日程であるため。雅楽に使う大太鼓(だだいこ)の絵柄がみえる。津駅では大正時代までには駅弁が売られるようになったが、早くも1960年頃にはなくなってしまった。亀山駅や伊勢市駅や柘植駅より早く、県庁所在地の駅から駅弁が消えたのは不思議。

販売駅
紀勢本線 津(つ)駅 1891(明治24)年11月4日開業 三重県津市羽所町
調製元
安利屋 津駅前 577番