亀山駅から関西本線のディーゼルカーで1駅6分。関は東海道の宿場町であり、江戸時代の町並みがよく残されているため、1984(昭和59)年12月に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された。公式な駅弁はないが、駅舎代わりの亀山市施設「関宿ふるさと会館」の店舗で、関宿の名物「鈴鹿亭の巻寿司」を販売。1890(明治23)年12月25日開業、三重県亀山市関町新所。
三重県のJR西日本の関駅の駅舎で、正確には駅舎代わりの亀山市施設「関宿ふるさと会館」の、売店と待合室と軽食堂か喫茶店を兼ねた店舗で売る巻寿司。駅弁として紹介されることはないが、駅の中で買える商品であるほか、駅近くの重要伝統的建造物群保存地区の関宿を紹介するチラシやガイドブックには、ここの名物としてたいてい載っていると思う。調玉子焼とかんぴょうときゅうりのみを巻いた太巻きを、竹皮柄の紙で包み、寿司店の包装紙で包む。とてもふんわり柔らかく、駅弁や惣菜でなく寿司店の寿司飯が心地良い。外観や中身に特徴がないのに、この風味は記憶に残る。調製元は関駅の目の前の寿司店。水曜定休。
※2023年11月補訂:写真を更新2017(平成29)年2月25日に購入した、関駅弁の包装紙。上記の2023年のものと、価格を除きすべてが変わらない。偶然にも前回と今回で包装紙の絵柄がつながり、この寿司店で使う絵柄の全体が見えた。