名古屋鉄道の新岐阜駅(当時)構内のおむすび屋台で販売されていた握り飯。鰻蒲焼の具が見えるように御飯を海苔で包むという最近流行のスタイルのおむすびをひとつ、おむすび型のビニール容器に詰めたもの。駅弁と呼べる品物ではないが、御飯の風味が良かったことと、新岐阜駅に駅弁がないので、おまけで紹介。
明知鉄道が2007(平成19)年5月から恵那、岩村、明智の各駅で販売しているおせんべい。大きさが直径6センチ程度の、ヒマワリのタネを混ぜたシナモン風味で甘めの小麦粉せんべいを個別包装して、せんべいのしおりと鉄道のしおりとともに袋詰めする。他に「ピーナツ」「パンプキンシード」「ココナツ」で計4種類があり、6枚入りで250円、10枚入りで350円。電話注文による代金引換販売でも入手可能。
1985(昭和60)年11月に国鉄の廃止対象線であった明知線の恵那駅から明智駅までの25.1kmを転換した明知鉄道は、同様の形態で誕生した他の第3セクター鉄道会社と同様、毎年の赤字に苦しんでいる。2006年11月に千葉県の銚子電気鉄道が廃線の危機でぬれ煎餅の購入を呼び掛けたことが話題になり売り上げを伸ばしたことにあやかろうと、中津川の煎餅屋から商品を仕入れて鉄道せんべいとして販売を始めたもの。赤字の解消とまではいかないが、品切れを起こすほどの人気だそうな。