banner 汽車客車客車客車客車客車客車客車客車客車客車
 旅の友「駅弁」。実際に食べた9,000個以上の駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。

冰河列車快遞瑞士瓦莢州美食(690元≒2500円)
2017年7月22日に台北市内「2017台灣美食展」での「第3回鐵路便當節(鉄道弁当祭)」で購入 Jul. 22, 2017

外観 中身
外観 外観 外観 中身 中身 中身

台湾で買えた、スイスの駅弁。2017(民国106)年7月21〜24日に、台湾の台北市内のコンベンション施設「台北世界貿易中心(台北世界貿易センター)」で開催された展覧会「2017台灣美食展」での「第3回鐵路便當節(鉄道弁当祭)」で販売された商品。日本の鉄道会社10社と、韓国、スイス、台湾2社の駅弁が、ここで展示販売されていた。

普段はクッキーかチョコレートを詰めるような、鉄道車両型の細長い缶容器に、紙トレーを3個詰める。中身は写真の右から、ポテトやベーコンなどのパイ、生野菜サラダ、おしながきとドレッシング。分量は極少で、価格は日本の駅弁の倍、台湾の駅弁の10倍くらいする、非常に高価な商品であったが、ブランドの力なのか、会場では時々売れていた。スイスではこのような弁当は、買えないと思う。

冰河列車、現地の表記で「GRACIER EXPRESS」、日本語訳で「氷河特急」は、スイスを代表する観光列車で、アジア人、特に日本人に大人気。この商品の容器のような赤い電車が、スイスの山中を何時間もかけて横断する。かつて車窓に氷河が見え、そのためにこの列車名が付き、一方で冬期は運休したが、1982年6月のフルカベーストンネルの開通で車窓から氷河が失われ、一年中走れるようになった。

【掛紙】御辨當(35銭)Obento
調製年月日不詳 1900's

掛紙

第二次大戦前の調製と思われる、昔の天安駅弁の掛紙。駅名や路線図から、現在の韓国で京釜線の天安(チョナン)駅が該当すると思われる。日韓併合時の朝鮮半島で、日本と同じような駅弁販売が実施されていたことを記す、貴重な史料である。台湾と異なり、日本敗戦後の朝鮮半島に駅弁文化は残らなかった。

販売駅
朝鮮総督府鉄道 京釜線 天安(チョナン)駅 1905年1月1日開業
調製元
やましろ屋食堂 所在地の記載なし 59番

【掛紙】御べん當(25銭)Obento
調製年月日不詳 1900's

掛紙

第二次大戦前の調製と思われる、昔の定州駅弁の掛紙。「停車場前」「御支度所」などの記述から、駅構内の弁当でなく駅前の弁当かもしれない。定州駅は、現在の北朝鮮で平壌の北に位置する、当時の朝鮮総督府鉄道の京義線の駅。掛紙の下部で価格を記す箇所は、南満州鉄道の社章に見える。

販売駅
朝鮮総督府鉄道 京義線 定州(ていしゅう)駅 1908年4月1日開業
調製元
両國軒 朝鮮定州停車場前 連絡先の記載なし

Pecena domaca klobaska(1.3ユーロ≒約141円)Chlieb(0.1ユーロ≒約11円)
2012年10月10日にブラチスラヴァ中央駅のホーム上の売店で購入 Oct. 10, 2012

中身
外観 中身

スロバキアのブラチスラヴァ中央駅のホーム上の軽食売店「CORGON」で買えたパンとソーセージ。日本にたとえれば、飲料やチョコやスナック菓子も売る立ち食いうどん・そば屋といったところか。マスタードソースとアツアツのソーセージが紙皿に、パン1切れが紙ナプキンに、それぞれ載せられて出てきた。見たまんまの味。

訪問時のブラチスラヴァ中央駅の駅前は賑わい、駅舎内は満員で、混乱と喧噪が渦巻く感じ。一方でホーム上はまったく閑散としていたり、駅前の路面電車のりばのループ線はどうも閉鎖されていたり、鉄道の賑わいはなかった。そして、ウィーンまでの乗車券を購入しようとしたら、ガラス越しの大きな女性出札員からものすごい剣幕で怒鳴られ、チケットを投げ付けられたり、駅舎2階の食堂の客とメニューの少なさや寒々しさなど、社会主義体制の残骸が感じられた気もした。

販売駅
ブラチスラヴァ中央駅 1848年8月20日開業 Namestie Franza Liszta 1 Bratislava I 811 01 Bratislava

ユーロナイトの食事(運賃に含まれる)Light Meals at EuroNight
2012年1月6日にブダペスト発チューリヒ行ユーロナイトの列車内で入手 Jan. 6, 2012

外観

ハンガリーのブダペスト東駅からスイスのブックス駅まで乗車した夜行列車「ユーロナイト ウィンナーワルツ」で提供された朝食。とはいえ、ローマからウィーンまで乗った時と違い、乗車前から各クシェットの壁に仕込まれていた。水と炭酸水のペットボトルが1本ずつと、紙パックのオレンジジュースと、保存が利くクロワッサン。乗り鉄なバックパッカーには、このほうがお手軽ではある。

調製元
Magyar Allamvasutak(ハンガリー国鉄)http://www.mav.hu/

レールジェットの甘味(運賃に含まれる)Light Meals at Railjet
2012年1月5日にミュンヘン発ブダペスト行レールジェットの列車内で入手 Jan. 5, 2012

外観

ウィーン西駅からブダペスト・ケレンフォルド?駅まで乗車した国際特急列車「レールジェット」の1等車で配布された食べ物。市販の紙パックのオレンジジュースと、日本でもおなじみのチョコレート「キットカット」。もらってうれしいものではないが、日本の鉄道にはないサービスではある。

レールジェットとは、オーストリア連邦鉄道が2008年の冬シーズンから運行を始めた国際特急列車。ドイツのミュンヘンとオーストリアのウィーンとハンガリーのブダペストを最高時速200kmで結び始め、そのネットワークはドイツのフランクフルト、スイスのチューリヒ、オーストリア国内のグラーツやフィラッハへと広がっている。動力車(機関車)が編成の片側にしか付いていないのに7両編成を組む、日本では許されない走りを見せてくれる。

調製元
Osterreichische Bundesbahnen(オーストリア連邦鉄道)http://www.oebb.at/

GOLF(54カルネ≒260円)
2012年1月2日にプラハ発ニュルンベルク行の車内販売で購入 Jan. 1, 2012

掛紙 外観
掛紙 外観 中身

alexが運行するプラハ中央駅発ニュルンベルク中央駅行急行列車の車販販売で買えたパンで、コッペパンにタルタルソースとチキンナゲットを挟んだだけ。調製元はチェコ国内で商店に冷蔵ケースごとサンドイッチを収める惣菜屋か。

チェコのプラハからドイツのニュルンベルクまでの所要時間は5時間弱。ドイツ国内は時速160kmで飛ばしたが、チェコ国内はカーブの多い単線非電化の細道を時速100km以下でゆっくり走った。この区間ではチェコ鉄道とドイツ鉄道が共同運行する毎時1本の都市間バスに乗れば約3時間半で済み、鉄道扱いなので指定券の購入で鉄道パスで乗れるとあれば、普通の旅行者はバスにする。客車5両編成の列車に売店や食堂はなく、客車は古いコンパートで、1等車は2等車の6人室から座席を1人分取り外しただけの姿であった。

販売駅
Ceske drahy, a.s.(チェコ鉄道)http://www.cd.cz/
調製元
FRESH CROCODILLE COMPANY

豚肉とタイバジル炒め弁当(750円)???????????????????
2006年1月13日に京王百貨店の駅弁大会で購入 Jan. 13, 2006

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 中身 中身

2006年1月の京王百貨店の駅弁大会でタイの駅弁として実演販売されたお弁当。日本人観光客にも知られる古都アユタヤで駅売りされる弁当を再現したそうだが、現地のものに掛紙など駅弁らしい容器や包装はない模様。おそらくタイ語で書かれた商品名は「ガパオラートカーオサイクロン」と読むらしい。

実演販売品は、コンビニ風の平たい長方形の容器に京王百貨店特製の掛紙をかける。半熟以上固焼き未満の目玉焼が載る白御飯に添えられる豚肉バジル炒めが、後を引く辛さを持っていてまいったが、それを除けば好きな味。添付の金属製レンゲに使い回しの意欲が湧く。売れ行きが見た目に散々だったせいかどうか、会期途中からその辛さは緩和されたそうな。

販売駅
タイ・アユタヤ駅 1897年3月26日開業 No. 117/1 Kramang Subdistrict, Ayutthaya City, Phra Nakhon Si Ayutthaya Province
調製元
株式会社 スパイスロード 東京都新宿区高田馬場1−6−15 荒井ビル2F 03(3207)3672 http://www.spiceroad.co.jp/

(名称不明)(30元)Meals at China Railway High-speed
2007年12月2日に南京発上海行CRHの食堂車で注文 Dec. 2, 2007

外観
外観 中身 外観

最高時速200kmで南京方面と上海を結ぶ高速列車「CRH」の、「餐車」つまり食堂車で食べた料理。庶民向け食堂車が市中の食堂に比べて高くて不味いのは全世界で共通だと思うが、世界に冠たる食文化を持つ中国では面白いものが食べられるだろうと、満席の食堂車に1時間列んで我慢した。

メニューは1種類のみ。1リットルの半透明プラ製計量バケツ(目盛り付き)に長粒白米、味付牛肉クズ、刻みタケノコの真空パック3袋を開き、電子レンジで加熱して、味付骨付鳥(鴨?)脚肉のやはり真空パックと、ミニッツメイドオレンジの500mlペットボトルを付けて終了。いくらなんでもこれはないだろう。5000年の食の国の印象が一気に墜ちた。

利用した列車の車両は、東北新幹線「はやて」などで使われる日本のE2型新幹線電車とほぼ同じ。日本の新幹線に食堂車はないが、この中国向け車両では4卓16席の食堂と、日本の新幹線のE4系(8両編成Max)と同じレベルの売店が備わり、これを食堂車としていた。機関車が大型客車を連ねて走る通常の列車では、車内調理に対応した本格的な食堂車があるそうで、次はそちらをぜひ利用してみたいと思う。

調製元
中国鉄路総公司 http://www.china-railway.com.cn/

(名称不明)(20元)Meals at China Railway High-speed
2007年12月3日に上海発杭州行CRHで注文 Dec. 3, 2007

外観

最高時速200kmで杭州方面と上海を結ぶ高速列車「CRH」の、「餐車」つまり食堂車で食べた料理。朝9時半の上海始発の列車なのに、掲示のメニューを指差してもことごとくNO回答で、メニューにないこんなレトルトを出された。

ごはんとおかずで各1個のパックを電子レンジに放り込んで暖めて、封を開けてプラ製スプーンを添え、前日に続いて真空パックの骨付鳥肉を付けて、カウンターで手渡し。ごはんは長粒白米の白御飯、おかずはピーナツと鶏のチリソースで、味はジャンクフードとしてそこそこの線。

利用した列車の車両はなんとなく欧州高速列車風。フランス鉄道風の本格的なビュッフェがあり、半車の売店に立席3テーブルと座席24席が賑わっていた。しかし座席の大きさや掛け心地はどこの国を見本にしたのか、その固さと狭さは悪い意味での博物館級。全車指定席の列車なのにビュッフェの座席が何も注文せずにくつろぐ乗客に占められていたことに、なんとなく納得。

調製元
中国鉄路総公司 http://www.china-railway.com.cn/

上海板栗酥(7元)Shanghai Banrisu
2007年12月2日に上海駅の改札内待合室売店で購入 Dec. 2, 2007

掛紙 外観
掛紙 掛紙 外観 外観 中身 中身

上海駅でかなり大々的に売られていたお菓子。同じ名前と大きさと価格で、様々な絵柄の箱のものがあり、上海リニアを描いたものを選択。中身はナッツを砕いて飴とガチガチに固めた板が4枚、それぞれ4分割できるよう切れ目を入れられて入っていた。名前やパッケージの絵柄から、栗が使われているのだろうが、そういう風味は感じられない。

調製元
上海广浩食品有限公司第一分公司 上海浦?新区唐?春源路87号