TGVのビュッフェで買えた食べ物。日本語にするとチーズラビオリとなるのだろうか、プラ製トレーにチーズ入りの四角いパスタ「ラビオリ」を詰め、トマトやナスのような野菜の角切りを散らし、密封したものを車内の電子レンジで加熱し提供。フランスの各地にあり、パリ市内の駅にもあるスーパーマーケット「モノプリ」のコンビニ「Monop'daily」の惣菜ではないかと、見た目では考えられる。
レンヌはパリの西方で、フランス版新幹線のTGVで約2時間の距離にある、人口約20万人の町。日本人にとっては、モンサンミシェルに公共交通機関で行きたい人が、鉄道とバスを乗り継ぐ場所。欧州らしい石造りの市街に、日本と同じようなコンクリートのビルもあり、訪問時には移動遊園地が賑わい、仙台市のアーケードや国分町くらいの人通りがあり、市街の夜景がきれいだった。
TGVのビュッフェで買えた食べ物。商品名を機械翻訳にかけると「オリーブオイルとチキンのタブル」と出てきた。ヒエかアワのような細かい穀物の粒に葉や実などを混ぜた五目飯に、鶏ささみのような白い肉が3切れ。これは加熱されなかったので、常温か冷蔵の状態で食べるものだったらしい。やはり「Monop'daily」とシールに書かれる、コンビニの惣菜ではないかと思う。
ミュルーズはフランスの東端でドイツとの国境に位置する、人口約10万人の町。日本のガイドブックに載らないため、訪れる日本人は少ないだろうが、ここにはフランス最大の鉄道博物館があるため、そこに行く鉄道ファンは少しいるらしい。歩行者天国の旧市街にちゃんとノートルダム教会があり、その前の広場でクリスマスマーケットを開催、渋谷センター街ほどの長さの商店街にはブランド店からファストフードまで揃い、最近に開業したらしい路面電車に乗って郊外の鉄道博物館まで行けた。
TGVのビュッフェで買えたセットメニュー。三角サンドかラップサンドかこのハムチーズサンド焼きと、ジャムかこのゼリーと、飲料のセットで10.9ユーロ。小さなフランスパンはサービスか。TGVには日本のような車内販売がなく、食べ物は持ち込むか、車内の売店で買う。絨毯敷きの客室床面はパンくずだらけだった。
TGVのビュッフェで買えたセットメニュー。三角サンドかこのニンジンの千切りと、ヨーグルトまたはこのポテトチップスと、水のセットで8.9ユーロ。やはり小さなフランスパンはサービスか。内容と分量から高価に思えるが、駅の売店で買い物をしてもこれくらい取られる。地下鉄を除く駅に改札口がなく出入りが自由なので、街の安い売店かスーパーを探す。TGVや夜行列車の乗り場に改札が現れることはある模様。
TGVのビュッフェで買えたサンドイッチ。コッペパンへ無造作にハムとチーズを挟んだだけで3.5ユーロ(約370円)も取るのはおそらく車内ならではで、感覚的に街の倍、駅の5割増。それでも、日本の高速鉄道からE4系「Max」を残して絶滅した、列車内での売店営業が健在なのはうらやましい。フランス語を読めないので内容は分からなかったが、メニューには64種類と7セットもの食事や飲料が掲載されていた。調製元はイタリア資本の列車向けケータリング会社、つまりかつての日本食堂のようなものか。
夜行明けの朝7時、未明のアンダイエ駅で、この後に各国の駅で見ることになる駅売店「RELAY」で買えたサンドイッチで、どこの駅でも売っているようなコンビニサンド。調製元はフランスのサンドイッチ製造業者で、中身は鶏肉とトマトとレタスの刻み物だろうか。普通版は2切れで2.9ユーロ、この「XXL」版は3切れ。
アンダイエ駅は国境の乗換駅なのに、バリアフリー施設が一切なかった。夜行列車から降りた旅客は、人間が入れるような巨大なスーツケースをいくつも抱えて、地下道を結ぶ幅が2メートルもないような急な階段を、苦労して上り下りしていた。転んで落ちる人もいた。
TGVのビュッフェで買えたボックスランチ。フランス語は一切分からないので、指差しとプリーズで手に入れたが、後から観察してみると、どうもこれは3歳〜10歳が対象の子ども向け商品である模様。
「Vittel」の宣伝が付いたバッグス・バニーのボール紙箱に、ハムチーズサンド、りんごペーストのカップ、チョコレートの袋「bueno」、「Tropicana」のオレンジジュースの250mlボトルと、色鉛筆4本が付いた塗り絵か何かが入っていた。