宮崎駅から特急列車「きりしま」で1時間弱。都城市は宮崎県の南西端で盆地の中にある、人口約16万人の城下町。平安時代に日本最大級の荘園が拓かれ、鎌倉時代から江戸時代まで島津氏が治め城下町ができ、後に商業や畜産の町となる。駅弁は1915(大正4)年の創業から2002年頃まで売られた。1913(大正2)年10月8日開業、宮崎県都城市栄町。
1990年代のものと思われる、昔の都城駅弁の掛紙。デザインが東北本線郡山駅「磐梯牛めし」と酷似していたことが話題になった。今はどちらも駅弁屋ごと消滅。1970年頃に登場したこの駅弁は、2002年頃の駅弁屋の撤退により失われた模様。
1925(大正14)年8月の調製と思われる、昔の延岡駅弁の掛紙。内藤子爵銅像、五ヶ瀬川の遊郭、長浜の砂浜が描かれる。延岡駅の駅弁屋は、1923(大正12)年の創業、1942(昭和17)年の宮崎鉄道構内営業への統合、1953(昭和28)年の延岡駅弁当への分離、1957(昭和32)年の廃業と大分鉄道構内営業への引継と変遷し、1960年発売の鮎すしや1970年発売の鮎のかばやきべんとうが知られたが、1990年代後半頃に撤退した模様。