熊本駅からJR豊肥本線の列車を乗り継いで約1時間半。阿蘇市は熊本県の北東部で山の中にある、人口約2.4万人の市。阿蘇山の外輪山と世界最大級のカルデラの北半分を占め、大自然が観光客を魅了する。駅弁は1950年代から1980年頃まで売られた。1918(大正7)年1月25日開業、熊本県阿蘇市黒川。
これは駅弁でなく、熊本県阿蘇市で国道57号に面した道の駅「道の駅あそ」の売店で売られるお弁当。しかし2022年10月からのJR九州の駅弁キャンペーン「第13回九州駅弁グランプリ」にエントリーされた。道の駅あそはJR豊肥本線の阿蘇駅に隣接するため、昼間の列車で改札を出れば買いにいくことは難しくない。調製元はJR九州の観光列車「あそぼーい!」に特製車内弁当を卸しており、鉄道とのつながりはある。
この道の駅で売られる多種の弁当と同じく、見た目はスーパーの惣菜。この丸く小さなプラ容器に白飯を詰め、阿蘇あか牛の焼肉を同心円状に並べ、温泉卵をカップで据え、もやし、だいこん、たかな、わさびを添える。赤身の弾力性を、いろんな添え物で変化を出しながらいただける、小粒でも味わいを楽しめる牛丼。
これは駅弁でなく、熊本県阿蘇市で国道57号に面した道の駅「道の駅あそ」の売店で買えたお弁当。上記の弁当「あか牛丼ミニ弁当」と、同じ調製元と容器であり、同じ場所で同じように販売。熊本県立阿蘇中央高校では2013年から、家庭科の実習等を活用して生徒がレシピを考え、試作品から改善点を見つけながら商品化を目標に取り組む「高校生プロデュース弁当」を実施、これまでも阿蘇のあか牛を使う幕の内弁当から寿司やサンドイッチまで様々な弁当を、道の駅あそで商品化してきたそうな。この時はこの弁当1種類のみが、高校の名を冠して売られていた。
食品表示ラベルでの品名は「あか牛あかワイン煮込み丼」。小さく丸いプラ容器に白飯を詰め、阿蘇あか牛の牛すじ肉の赤ワイン煮込みで半分ほど覆い、黄色と赤のパプリカにピーマン、しめじのバター炒め、かぼちゃで半分を覆う。一緒に買った物同士を比べると、こちらのほうが安いのに見栄えも味にも彩りがあり、あちらより良い物に思える。ストーリー上もこちらを九州駅弁グランプリにエントリーしたら、話題を呼べたのではないかと思う。