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 旅の友「駅弁」。実際に食べた9,000個以上の駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。

錦川鉄道 錦町(にしきちょう)駅 Nishikigawa Railway Nishikicho Station
2017(平成29)年3月訪問 GoogleMap「錦町駅」

駅名標 駅舎 駅構内

岩国駅から錦川鉄道の列車で約1時間。かつて単独で町制を敷き、2006(平成18)年に岩国市へ吸収された錦町の中心地で、錦川鉄道の終着駅。人口は半世紀で5分の1に減り、錦川沿いでかつて栄えた商店街が「錦町まちぐるみ博物館」として小さな展示施設が点在。駅弁はないが、2013年から2019年頃まで、事前の予約により12時過ぎ到着の列車で「錦川清流駅弁」を受け取ることができた。1963(昭和38)年10月1日開業、山口県岩国市錦町広瀬。

【終売】錦川清流駅弁(1,000円)Nishikigawa Seiryu Ekiben (end of sales)
2017年3月4日に錦川鉄道の列車内で予約購入 Mar. 4, 2017

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 外観 外観 中身 中身 中身

2013(平成25)年10月15日に発売した、錦川鉄道史上初の駅弁。調製元は錦帯橋の近くで江戸時代に創業した老舗料理店。購入の3日前までに鉄道会社への予約が必要で、岩国駅11時過ぎ発の列車内で受け取るか、その列車の錦川駅への12時過ぎの到着時に同駅の売店で受け取るかを選ぶというのは、購入の仕組みが日本一複雑な駅弁ではないかと思う。ただし、1個から買えた。

掛紙には錦川鉄道の全車両と走行風景の写真を使う。前述の厳しい購入手順を受け、「当日15時まで」と消費期限まで印刷されている。中身は岩国寿司、レンコンの酢の物や揚げ物、煮物、きんぴら、玉子焼、焼き魚、ミニ大福など。岩国の名物が分かりやすく収まるうえ、この価格でいろんな料理を楽しめて楽しい。実は岩国錦帯橋空港の空弁「岩国錦帯御膳」と、同じ中身である。2019年までに鉄道会社が公式サイトから予約ページを削除してしまい、現存しないものと思われる。

錦川鉄道は、国鉄の廃止対象線であった岩日線(がんにちせん)を引き取った、1987(昭和62)年7月開業の第3セクター鉄道。沿線の過疎化で乗客は減り続け、鉄道事業では開業以来一度も黒字を出したことがないが、役所の補助金と、2013(平成25)年度から始めた岩国城やロープウェイなどの管理業務収入で収支を償い、さらに建設を中止した延伸予定線で2002(平成14)年7月からゴムタイヤの遊覧車「とことこトレイン」を走らせることで、鉄道の安定した運行を続けている。

※2020年5月補訂:終売を追記
販売駅
錦川鉄道 錦町(にしきちょう)駅 1963(昭和38)年10月1日開業 山口県岩国市錦町広瀬
調製元
平清 山口県岩国市岩国1−2−3 連絡先の記載なし