広島駅から芸備線で約2時間。三次市は広島県の北部で中国山地に位置する、人口約5万人の城下町や宿場町。盆地に四方から高速道路と鉄道が集まり、鵜飼いや自動車産業で知られる。駅弁は国鉄時代から2000年過ぎまで幕の内などが売られていたが、人知れず消えた。1930(昭和5)年1月1日開業、広島県三次市十日市南一丁目。
改築中の三次駅のキヨスクで買えたお弁当。浅く平たいプラ製容器に日の丸御飯を盛り、焼鮭や鶏唐揚や海老天などのおかずも盛る、スーパーの惣菜コーナーで売られるようなお弁当。訪問時には他に「鮭弁当」「高菜弁当」が、同じ値段や容器と似た中身で売られていた。調製元は地元のスーパーマーケットチェーン。2015年2月のキヨスクの閉店で、駅では売られなくなったのではと思う。
※2023年7月補訂:終売を追記1960年代のものと思われる、昔の三次(みよし)駅弁の掛紙。現在も三次の観光資源の一つである、馬洗川の鵜飼いが描かれる。三次駅の駅弁は、1987年の国鉄分割民営化の後にも存在していたようだが、紹介例に乏しいまま末期は惣菜弁当のようになり、現在は販売されていない模様。