名古屋駅から関西本線の電車で約40分。四日市市は三重県の北部で伊勢湾に面した、人口約30万人の工業都市。江戸時代に東海道の宿場町ができ、回船が行き交う港町もできて交通や商業で発展、第二次大戦後に石油化学コンビナートの立地で臨海工業が栄え都市化する一方で、全国最悪級の大気汚染公害が起きたものの、人口は今でも三重県内で最も多い。駅弁は大正時代までに売られ始めたが第二次大戦中に消え、以後に売られることはなかった。1890(明治23)年12月25日開業、三重県四日市市本町。
おそらく1930年代の調製と思われる、昔の四日市駅弁の掛紙。幹線鉄道の汽車っぽい当時の風景と、東海道五拾三次の昔の絵柄を組み合わせた。
おそらく1930年代のものと思われる、昔の四日市駅弁の掛紙。電車が曲がる光景を描く。これは当時の四日市駅前の現実。1929年から1956年まで現在の近鉄名古屋線が駅前の路面を走っており、半径100メートルという普通の鉄道にあるまじき急曲線で電車が行き来した。
第二次大戦前の調製と思われる、昔の四日市駅弁の掛紙。工業地帯として発展する前の伊勢湾岸を描いたと思われる。四日市は今も三重県で最大の人口を抱える拠点であるが、駅弁は第二次大戦の頃に消えてしまった。
おそらく1920年代、大正時代末期か昭和時代初期のものと思われる、昔の四日市駅弁の掛紙。四日市港と湯之山温泉場と鉄道路線図のイラストでできている。