東京駅から北陸新幹線あさま号で1時間半。上田市は長野県の中部に位置する、人口約15万人の城下町。戦国時代に真田氏が上田城と城下町を築き、今も市内の各所で真田が感じられる。駅弁は明治時代から売られ、1917(大正6)年創業の駅弁屋の駅弁が長らく売られたが1997年頃に撤退、以後は近隣の駅弁が売られたり、地元の弁当が進出したりしたが、今は何もない。1888(明治21)年8月15日開業、長野県上田市天神一丁目。
2011(平成23)年7月に上田駅の土産物店で、土日月曜販売の弁当として発売。地元の川魚製造加工販売会社が、上田の顔となれるような商品をつくることを目指し、長野県の地域産業活性化基金及び農商工連携支援基金の助成金を活用して開発した弁当だという。アユ飯にまるごと1本のアユ甘露煮を置き、はじかみと漬物を添えた、シンプルな内容。上田城と千曲川とアユを描いた、薄手の掛紙をまとう。
メインのアユ甘露煮は、頭もヒレもそのまま食べられるほど柔らかいが、小柄で普通の味がする。それよりも、おそらく高菜とともにふんわり、たっぷり混ぜた焼アユを含む、ポロポロの御飯が印象的。この御飯だけ食べ続けたくなる。価格は800円でなく880円になることがある模様。2017年時点で、駅では売られていない模様。
日本最長の河川である信濃川の、長野県内の呼称である千曲川では、アユがよく釣れるという。毎年6月にアユ釣が解禁されると、地元や首都圏の釣り客がどっと湧き、川の中におじさんと長い竿が立ち並ぶ。
※2018年1月補訂:現況を追記2011(平成23)年7月に上田駅の土産物店で、土日月曜販売の弁当として発売。地元の川魚製造加工販売会社が、上田の顔となれるような商品をつくることを目指し、長野県の地域産業活性化基金及び農商工連携支援基金の助成金を活用して開発した弁当だという。アユ飯に半身が2枚のアユ天ぷらを置き、はじかみと漬物を添えた、シンプルな内容。2011年6月公開の映画「劇場版 戦国BASARA -The Last Party-」の絵柄が、薄手の掛紙で使われる。
メインのアユ天ぷらは、駅弁では初めて見る珍しい調理とはいえ、衣ばかりで身も味も探せない。それよりも、おそらく高菜とともにふんわり、たっぷり混ぜた焼アユを含む、ポロポロの御飯が印象的。この御飯だけ食べ続けたくなる。価格は800円でなく880円になることがある模様。2017年時点で、駅では売られていない模様。
※2018年1月補訂:現況を追記1930(昭和5)年8月9日の調製と思われる、昔の上田駅弁の掛紙。二之丸橋、日本百影のひとつとする岩鼻の清流と、日本一とする菅平スキー場を描く。上田駅では明治20年代から駅弁が売られていたようだが、長野新幹線が来てから何度も業者が交代し、北陸新幹線の時代になくなってしまった。松屋は1894(明治27)年8月から1997(平成9)年頃までの長きにわたり、上田駅の駅弁屋であった。