ローマ・テルミニ駅からウィーン・マイドリング駅までの夜行列車「ユーロナイト トスカ」のクシェットで朝食として配布された食事。内容は3本ものクロワッサンと、バターとジャムとホットコーヒー。夜のローマでの乗車後の検札(切符回収)時にコーヒーかティーかの注文を聞かれ不思議に思っていたら、翌朝の切符返却時にこれが出てきた。パンもコーヒーも温かく香り深く、世界遺産ゼメリング鉄道の夜明けを眺められた。
ボローニャ中央駅の地下通路内で、飲料や菓子とともに自動販売機で売られていた三角サンド。きんぴらのような生野菜スティックを混ぜたエビマヨサンドが2切れ、プラ製ケースに収まる。日本のコンビニサンドより固さと大きさと粒状感があった。調製元は鉄道向けケータリング会社を傘下に持つイタリアの食肉会社か。
訪問時には気が付かなかったが、この駅舎では1980年8月2日にイタリアの歴史に残る爆破テロ事件が発生し、85人が犠牲になったという。あとで写真を見返すと、駅舎正面の左右に張り出す時計のうち左側は、その発生時刻である10時25分(午前)に固定されているほか、おそらくその発生をイタリア語で記すプレートがあった。
ボローニャ中央駅のプラットホーム上で、飲料や菓子とともに自動販売機で売られていた三角サンド。ツナしか入っていないサンドイッチが2切れ、プラ製ケースに収まる。日本のコンビニサンドより固さと大きさと粒状感があった。調製元はイタリアのクレモアで100年以上の歴史を刻むハム屋さん。
ボローニャは、ローマ帝国の時代からの都市であり、イタリアで乗り鉄をすると何度も通る交通の要衝であり、1000万人の人口を擁する北部の豊かな工業都市圏である。個人的にイメージするのは、セリエAに所属するプロサッカーチームのボローニャFCと、スパゲティのボロネーゼ。
ベネチア・サンタルチア駅からボローニャ駅まで乗車したイタリアの高速列車「ユーロスター・イタリア アルタ・ヴェロチタ」で配布された軽食。ドリンクとスナック状のパンをもらえた。
ユーロスターは1994年11月に登場した英仏連絡列車、と思ったら、1995年11月にイタリア鉄道の社長が、従前はペンドリーノを名乗っていたイタリア版新幹線を1996年末に「ユーロスター」へ改称することを発表した。
さすがにそれはまずかったのだろう、気が付けば後発のイタリア側が「ユーロスターイタリア(ES*)」になっていた。2006年には上位列車「ユーロスター・イタリア アルタ・ヴェロチタ(AV)」が登場、高速新線「ディレッティシマ」上を最高時速300kmで駆けている。
イタリアの首都の中央駅。国際列車や国内特急に近郊電車まで、様々な列車が一日中発着する賑やかな駅である。スリが横行する治安最悪の駅だと多くの日本語ガイドブックに記されるが、2000年以降はかなり改善したらしい。駅名は古代ローマ帝国の公共浴場(テルメ)の遺跡に近いことから名付けられたという。過去には駅弁のような機能を持つランチボックスが売られていたというが、今はない模様。1862年開業。
ローマ・テルミニ駅のウォークイン型ミニ食料品店で販売されていたセット商品。エビマヨの三角サンドとコカコーラライトのペットボトルが、透明なプラ製ケースに収納されていた。他にトマトサンドと無印のコカコーラをセットした商品もあったが、バルセロナと違い売り場での存在感は小さかった。
ローマ・テルミニ駅はローマの玄関口でイタリアを代表する駅であり、ベネチア・サンタルチア駅とともに日本人観光客にもおなじみの鉄道駅。日本のガイドブックではスリに注意と必ず警告されているが、今回の訪問ではそんな感じのしない快活な駅だった。手荷物預かり所の位置や手続きの分かりにくさと、地下鉄駅の汚さも印象に残った。