2005年の訪問時にソウル駅のキオスクで見付けた、1種のみ取り扱いの韓国風海苔巻。ハムと人参と玉子焼とキャベツ?とキムチ?を、塩気と油気がある韓国風海苔で巻いた、日本の細巻と太巻の中間くらいの太さで長さは20センチ程度のキンパブ(韓国風海苔巻)1本をトレーに入れてビニール袋に入れる。味は辛くなく、御飯も具も軟らかく風味がよく分からない感じ。
日本国内では駅弁と見なさない商品だが、駅ビル部を除くと意外に小さいソウル駅で、改札外の鉄道系の売店は日本のキヨスク2店分程度の小さなウォークイン式売店しかなく、袋に中身のカラー写真の印刷もあるので、勝手にソウル駅の駅弁と見なす。ここが京城駅であった頃は駅弁が売られたが、朝鮮半島に日本の駅弁文化は残らなかった。
2005年の訪問時にソウル駅のキオスクで見付けた、1種のみ取り扱いのサンドイッチ。写真のとおりごく普通のコンビニ風三角サンドで、いずれも芋や野菜やマヨネーズなどのペーストが入る、ハムサンドとチーズサンドが1切れずつ。名前は「ハムチーズサンドイッチ」の音読みか。味は並で、日本のコンビニサンドより水気が少ない感じ。
ソウル駅は日韓併合時代の1925(大正14)年に竣工した、東京駅と同じ設計者の駅舎が現役だったが、2004年3月の韓国版新幹線KTX(Korean Train eXpress)の開業を前にした2003年11月(あるいは2004年1月)、すぐ南に空港ターミナルのようなガラス張りの新駅舎に移転した。戦前の東京駅丸の内駅舎に似た旧駅舎は取り壊されず、ギャラリーや博物館として使われる模様。いずれも首都の駅としては意外にコンパクトな感じを受けた。
2005年の訪問時に、ソウル市にある龍山駅のコンビニキオスクで見付けたホットドッグ。他にキンパブとサンドイッチもあったが、前日にソウル駅で買ったものと同じだった。長径十数センチのパンにソーセージ1本とピクルス約4切れを挟み、タマネギみじん切りをまぶしチリソースをかけた、つまりホットドッグを同型の透明プラ容器に入れ、商品シールと食品表示シールとキオスクの値札を貼ったもの。名前は「チリホットドッグ」の音読みか。しかし分量や味は日本のコンビニ商品に劣る感じ。
韓国鉄道の二大幹線は、ソウルと釜山を結ぶ京釜線と、ソウルと光州や木浦を結ぶ湖南線で、いずれもKTXの走行路線。KTXの登場に伴うダイヤ再編で、京釜線列車はソウル駅発着、湖南線列車は龍山駅発着という、旧国鉄の東京駅と上野駅のような役割分担がなされている。
龍山駅のKTXやセマウル号などが発着するホーム上のファミリーマートで買った箱入りサンドイッチ。ハム・玉子・キュウリ・レタスのサンドイッチを4切れ、小さな紙箱に直角二等辺三角形の直角を上に詰めるもの。その価格と容姿から高級系なのだろう、コンビニサンドやソウル駅収穫品より少々のみずみずしさと高級感がある。同じタイプの商品がもう1種類あった。
このサンドはKTX車内で消費。フランスのTGVをまるごと移籍して2004年3月に開業した、世界最高速タイの時速300km営業運転を誇る韓国鉄道の顔であるが、狭い車内と高い運賃に不具合の続発など評判があまり芳しくないようで、利用者は見込みの半分程度だという。駅電光掲示板の空席情報でも、セマウルやムグンファが満席でもKTXは数百席の空席数を示し、実際に空いていた。今後に予定される第二期開業と国産車導入で挽回してくるだろう。
龍山駅のKTXやセマウル号などが発着するホーム上のファミリーマートで買った箱入りサンドイッチ。ラップを巻いたフタなし紙箱に長方形の、キュウリが入る刻みハムサンドと玉子サンドが2切れずつ。味はコンビニサンドやソウル駅収穫品より少々のみずみずしさと高級感がある。名前は「ハムエッグ」の音読みか。同じタイプの商品がもう1種類あった。
韓国の列車は地下鉄や普通列車を除き全車指定席なので、乗車前に座席指定の切符を購入する。切符売り場では日本語も英語もそれらの筆談も通じにくいようで、ハングルやその文字に疎いとかなり苦労するが、ハングルと英語に対応した券売機があることがあり、こちらが便利。しかし今回の遠征の経験上、機械も窓口も日本発行クレジットカードの暗証番号を認識できない模様。券売機は現金非対応だったので、結局使えなかった。