博多駅から特急列車「みどり」で約100分。早岐駅は長崎県佐世保市内で、佐世保線が大村線を分ける駅。古くは貿易港長崎や軍都大村と軍港佐世保への鉄道路線の分岐駅であり、鉄道の町があった。駅弁は1898(明治31)年から売られ、2000年代には駅で見られない幻の存在となり、2010年代に消えたと考えられる。1897(明治30)年7月10日開業、長崎県佐世保市早岐1丁目。
山崎製パンが日本全国で売る惣菜パン「ランチパック」シリーズのひとつで、見るからに九州限定、期間限定に見える商品。中身は商品名どおり、2枚のパンの間に桜餅風味のつぶあんが入っているもの。袋に九州新幹線のN700系電車の写真が印刷され、「JR九州承認済」の文字まで記されるため、参考として収蔵した。このシリーズの商品は、全国の駅構内のコンビニでもおなじみの商品である。
現在の早岐駅に駅弁はなく、これは早岐駅の元駅弁屋による予約制弁当。有田焼の器に中華おこわまたは大村寿司が入っている。入手には3日前までの予約が必要とされた。いつまで売られていたかは定かでないが、2003年6月に福岡県のテレビ番組には出ていた模様。
長崎への鉄道は現在の佐世保線・早岐・大村線経由で開業、後に現在のルートが開業した際に、肥前山口・佐世保間が佐世保線、早岐・諫早間が大村線となった。佐世保線は早岐駅で進行方向が変わる一方で直進すると大村線に入るため、肥前山口・諫早間を大村線、早岐・佐世保間を佐世保線と名付けたほうがすっきりすると思うが、昔も今も重要な軍港である佐世保を重視したのであろうか。
1950年代のものと思われる、昔の早岐駅弁の掛紙。汽車と路線図とツバメと橋梁を描く、交通系の絵柄。早岐瀬戸開閉橋とは、1936(昭和11)年9月に早瀬瀬戸に架けられ、1954(昭和29)年に架け替えるまでは船を通すために桁を持ち上げることができた観潮橋のことか。