新山口駅から山口線で約25分。山口市は山口県の中央を占める、人口約19万人の県庁所在地。2005年の1市4町の合併により、瀬戸内海と新幹線駅を手に入れた。駅弁は昭和50年代まで津和野駅のものが売られており、2004年に下記の「薩長同盟弁当」が登場。1913(大正2)年2月20日開業、山口県山口市惣太夫町。
2004(平成16)年7月17日に発売された、山口駅で約20年ぶりの駅弁。長方形の容器に木目柄のボール紙でふたをして輪ゴム2本で留め、長方形の容器に維新の面々と文句を記したとても薄い掛紙をかけてまた輪ゴム2本で留める。中身は山口県産コシヒカリの白御飯を一面に敷いたうえで、左上を薩摩として海苔を振り黒豚のトンカツを載せ、右下を長州として卵とじをかけ鶏くわ焼を載せ、その間を土佐としてタケノコ土佐煮を並べる。ニンジンと漬物も添付。価格は2009年の購入時で840円、2014年4月の消費税率改定で864円。2016年頃までの販売か。
知らずに食べても分量十分、コンセプトを知ればより楽しめる。山口駅では国鉄時代に津和野駅弁が販売されていたが、1980年代に撤退して以来駅弁がなかった。山口市は山口県の県庁所在地なのに山陽山陰の交通路から外れた位置にあるためか、毎年の地価公示で最高価格点の全国県庁所在地中最低価格のタイトルを保持している。
※2021年3月補訂:終売を追記