東京駅から新幹線で約3時間半。岡山市は岡山県の中央に位置する、人口約71万人の城下町で県庁所在地。市街に複数の百貨店を抱える商業、臨海部や内陸部に工業団地を抱える工業や、桃や米などが特産の農業が盛んであるほか、新幹線に8方向からの在来線が集まる鉄道の要衝でもある。駅弁は明治時代の鉄道開業当時からの駅弁屋の駅弁から、地元の弁当屋が駅構内の店舗に卸す弁当まで、様々なものを朝から晩まで選べる。1891(明治24)年3月18日開業、岡山県岡山市北区駅元町1丁目。
2018(平成30)年6月30日に岡山駅などで発売。同日に山陽新幹線の新大阪駅〜博多駅で運行を開始した「ハローキティ新幹線」と同時のデビューで、容器は新幹線の先頭車の形状と絵柄を模したプラ製。中身は中身はチキンライスにキティ顔のかまぼこを載せ、玉子焼、ハンバーグ、枝豆、ウインナー、フルーツゼリーというお子様ランチ。日本人よりむしろ外国人観光客に人気が出るかもしれない。価格は2018年の発売時や購入時で1,250円、2021年時点で1,280円、2022年9月から1,380円、2023年6月から1,480円。
ハローキティ新幹線は、500系新幹線電車8両1編成をまるごと、サンリオのキャラクター「ハローキティ」柄でラッピングしたもの。一月半前の5月13日までエヴァンゲリオン新幹線「500TYPE EVA」として走っていた。1号車は座席をすべて取り払い「展示スペース」として、ピンク色の車内にカウンターやベンチや画面を設置、2号車の普通車自由席も床面をピンク色にして、キティ柄の大荷物置き場を設け、カーテンやリネンにキティを描いた。3〜8号車は普通の仕様。車両検査時を除く毎日、新大阪駅〜博多駅を各駅停車のこだま号で1往復する。
※2023年6月補訂:値上げを追記2019(令和元)年9月1日または5日の発売。プラ製ながら金銀の宝石箱を思わせる容器に、サンリオのキャラクター「ハローキティ」の顔が浮き出る。中身は酢飯を錦糸卵で覆い、エビ、カニかま、イクラ、レンコンなどを散らす、ちらし寿司ないし祭ずし。見た目の華やかさをプレミアムとするようで、ハローキティの45周年を記念した商品だそうな。2022年で終売か。
※2023年6月補訂:終売を追記2016(平成28)年9月10日の発売。下記のとおり1999(平成11)年から脈々と続く、岡山駅のハローキティ駅弁の、2017年1月の購入時での最新作。桃太郎コスプレなキティちゃんのプラ容器は14年前から変わらず、今回はこれを桃の色と柄を持つボール紙製パッケージに収めた。
中身は茶飯を鶏唐揚で覆い、ニンジン、ウインナー、玉子焼、キティ顔のかまぼこを添える。スライスされた鶏唐揚は、まるで油の薄いツナのような味。子供向けでないような内容が興味深い。2018年12月限りで終売。
※2020年4月補訂:終売を追記岡山駅のキティちゃん駅弁の第二弾として、1999(平成11)年11月1日に発売。ピンク色の陶製釜飯容器にキティ顔の陶製蓋を載せ、桃赤水黄緑と五色のバージョンがあるというキティ顔のプラ製フォークを付けて、キティ柄なピンク色のビニール製きんちゃく袋に入れる。
中身は備前米の茶飯の上に鶏そぼろと玉子そぼろ、チキンナゲットに栗にきんぴらごぼうに椎茸に玉子焼とうずらの卵、そしてキティ顔の蒲鉾を付ける、内容も風味も意外に本格的な釜飯駅弁。一日千個の限定発売と案内されるが、逆に一日でそんなにたくさん出るのかと思う。現在は売られていない模様。
※2013年5月補訂:終売を追記JR西日本の駅弁キャンペーン「駅弁の達人」の実施に伴い、2004(平成16)年5月1日に下記の駅弁「はろうきてぃのまつりずし」をリニューアル。容器のキティちゃん型プラスティック立体容器はまったく同じだが、その中身は御飯の上に錦糸卵を敷いてスライスウインナーや帆立やむき枝豆などを散らすものに一変、つまり「まつりずし」ではなくなった。2004年度JR西日本「駅弁の達人」対象駅弁。現在は売られていないが、2011年9月からこれと同じ容器を使う「ハローキティのえびめし」が販売されている。
※2013年5月補訂:終売を追記2002(平成14)年3月に発売。下記の駅弁「ハローキティのまつりずし」の、プラ容器を立体成型にリニューアルし、駅弁の名前をカタカナから平仮名に変えた。味や中身や価格に大きな変更はなく、キティちゃんのプラスティックのフォークも健在。
岡山の駅弁屋に研修というか武者修行に来ていた高崎と小田原の駅弁屋が、キャラクター駅弁のアイデアを地元に持ち帰ってキティちゃん駅弁を発売、その立体成型容器がうまくできていたことから、これを岡山の駅弁屋が逆導入したのだとか。2004年5月1日に上記の駅弁「お祭りハローキティ」へリニューアル。
※2007年1月補訂:エピソードを追記1997(平成9)年7月に発売された、キャラクター駅弁の先駆け。駅弁屋の社長がかつてサラリーマンであった頃、百貨店でサンリオを担当していたことが縁で開発されたらしい。
サンリオのキャラクター「ハローキティ」のキティちゃんを絵柄に使った、ボール紙製のパッケージに楕円形のプラスティック製容器が入る。中身はおおむね岡山駅弁の祭ずしだが、酸っぱいママカリを1切れに抑え、椎茸を抜いて、代わりに鳥そぼろや鮭フレークや刻み穴子を入れるなど、子供向けの内容になっている。
パッケージと容器はキティちゃんでいっぱい、付属のフォークもキティちゃんで、蒲鉾にも顔が入る。2002年3月に上記の駅弁「はろうきてぃのまつりずし」へリニューアル。
※2007年1月補訂:エピソードを追記