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 旅の友「駅弁」。実際に食べた9,000個以上の駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。

祭ずし(740円)Matsurizushi
2010年3月21日に山陽自動車道吉備サービスエリアで購入 Mar. 21, 2010

掛紙 中身
掛紙 掛紙 外観 外観 外観 中身 中身 中身

高速道路のサービスエリアで買えたお弁当。楕円形の赤いプラ容器を、お祭りのちょうちんとおみこしを描いたボール紙のパッケージに収める。中身は酢飯の上を錦糸卵で覆い、有頭海老、ママカリ、有頭海老、サワラ、アナゴ、しいたけ、レンコンなどで覆うもの。

岡山の名物駅弁「祭ずし」と同じ名前と内容と風味なのは、製造者が岡山の駅弁屋であるから。しかし、駅でも高速道路でもドライブインでも同じ弁当を売る駅弁屋が多い中で、ここでは駅弁とまるで異なるパッケージと容器を使っていることが興味深い。お値段も駅弁より控えめ。

販売駅
山陽自動車道 吉備(きび)サービスエリア 1993(平成5)年3月31日開業 岡山県岡山市北区今岡
調製元
株式会社 三好野本店 岡山県岡山市桑野131−6 086(200)1717 https://miyoshino.com/

さば寿し(1,180円)Sabazushi
2010年3月21日に山陽自動車道吉備サービスエリアで購入 Mar. 21, 2010

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

高速道路のサービスエリアで買えたサバ棒寿司。2003年の空弁ブーム以降は焼サバ寿司に押されがちな、焼かない酢締めのサバをコシヒカリの酢飯に合わせた棒寿司が、カットされずに密封されずに1本、竹皮を模したボール紙の箱に収まる。通信販売対応商品。

少量で高価な商品にも感じるが、身なりの整った見た目に美しい、けばけばした飾り気や宣伝色のない、今時に珍しい真面目な棒寿司。調製元の真庭市は鉄道でいうと姫新線中国勝山駅付近ということで、吉備サービスエリア近くの岡山駅ないし吉備線備前一宮駅からはずいぶん遠い気がするが、自動車道路の強力な整備が続く現在では、クルマでたったの1時間の距離である。

販売駅
山陽自動車道 吉備(きび)サービスエリア 1993(平成5)年3月31日開業 岡山県岡山市北区今岡
調製元
有限会社 青葉食品 岡山県真庭市草加部2250−6 0867(42)5336

JR西日本 倉敷(くらしき)駅 JR-West Kurashiki Station
2025(令和7)年7月訪問 GoogleMap「倉敷駅」

駅名標 駅舎 駅構内

岡山駅から電車で4駅17分、山陽本線が伯備線を分ける駅。倉敷市は岡山県の南部で瀬戸内海に面した、人口約46万人の工業都市。江戸時代に幕府の代官所が置かれ物資が集積、瀬戸内海の干拓で水田や塩田が広がり、明治時代は繊維産業、第二次大戦後はコンビナートで栄えた。美術館と古い町並みの倉敷美観地区などの観光資源も抱える。駅弁は伯備線全通後の1930(昭和5)年の発売で、1995(平成7)年頃に撤退、以後は岡山駅弁の売店ができ、現在は土産物店で岡山駅弁の一部が売られる。1891(明治24)年4月25日開業、岡山県倉敷市阿知一丁目。


JR西日本 新倉敷(しんくらしき)駅 JR-West Shin-Kurashiki Station
2025(令和7)年7月訪問 GoogleMap「新倉敷駅」

駅名標 駅舎 駅構内

岡山駅から新幹線で1駅10分、または山陽本線の電車で約25分。ここはかつて玉島駅であり、干拓や石油化学工業で発展した玉島市の玄関口であったが、1967年の合併で倉敷市の一部となり、1975年の新幹線の開通で駅名が「新倉敷」に変わった。戦前昭和時代の玉島駅には構内営業者がいたといい、新幹線の開通で倉敷駅の駅弁屋が進出したが、1990年代に撤退し駅弁がなくなった。1891(明治24)年7月14日開業、岡山県倉敷市玉島爪崎。

【掛紙】特製幕の内くらしき(1,000円)Tokusei Makunouchi Kurashiki
1987年7月8日調製 Jul. 8, 1987

掛紙

入手状況から1987(昭和62)年7月8日11時の調製と思われる、昔の倉敷駅弁のふたの一部。倉敷美観地区の大原美術館と、翌1988(昭和63)年4月に開通する瀬戸大橋のイラストを描く。倉敷駅では1930(昭和5)年から駅弁が売られていたが、特段の名物駅弁を持たないまま、調製元が1995(平成7)年頃に駅弁から撤退し、以後は岡山駅の駅弁が売られた。

販売駅
山陽本線 倉敷(くらしき)駅 1981(明治24)年4月25日開業 岡山県倉敷市阿知一丁目
調製元
有限会社 つるがたや 岡山県倉敷市寿町1−43 (22)0518

JR西日本 和気(わけ)駅 JR-West Wake Station
2025(令和7)年7月訪問 GoogleMap「和気駅」

駅名標 駅舎 駅構内

岡山駅から電車で約30分。和気町は岡山県の東部に位置する、人口約1.2万人の町。江戸時代に山陽道の宿場町や吉井川の河港があり、明治時代に鉄道が通じた。駅弁は1902(明治45)年から1970年頃まで売られた。1891(明治24)年3月18日開業、岡山県和気郡和気町福富。

【掛紙】御辨當(100円)Obento
調製年月日不詳 1963

掛紙 掛紙

入手状況から1963(昭和38)年のものと思われる、昔の和気駅弁の掛紙。今も桜の名所である和気神社の芳嵐園と、東京で皇居のお濠に向き立つ和気清麻呂像か。調製元のえのきは1910年代から和気駅で営業した、後の播州赤穂駅や相生駅の駅弁屋。

販売駅
山陽本線 和気(わけ)駅 1891(明治24)年3月18日開業 岡山県和気郡和気町福富
調製元
ゑのき 岡山県和気郡和気町衣笠944 6258番

JR西日本 三石(みついし)駅 JR-West Mitsuishi Station
2025(令和7)年7月訪問 GoogleMap「三石駅」

駅名標 駅舎 駅構内

岡山駅から山陽本線の電車で約45分。備前市は岡山県の東側に位置する、人口約3万人の市。内陸では備前焼や耐火煉瓦といった焼き物が生産され、海沿いではカキ養殖などの漁業が知られる。山陽本線で岡山県の最東端となるこの駅では、当時市販の時刻表によると1896年から駅弁が売られ、戦前昭和時代まで構内営業者がいた。1890(明治23)年12月1日開業、岡山県備前市三石。


JR西日本 鴨方(かもがた)駅 JR-West Kamogata Station
2025(令和7)年7月訪問 GoogleMap「鴨方駅」

駅名標 駅舎 駅構内

岡山駅から山陽本線の電車で約35分。浅口市(あさくちし)は岡山県の南東部で2006年に3町が合併してできた、人口約3万人の市。鴨方には江戸時代に岡山藩の支藩の陣屋が置かれて何本もの往来(街道)が集まり、明治時代に半里ほど南にできた鉄道駅の駅名となった。鴨方駅に駅弁はないが、戦前昭和時代には構内営業者がいたという。1891(明治24)年7月14日開業、岡山県浅口市鴨方町六条院中。


JR西日本 笠岡(かさおか)駅 JR-West Kasaoka Station
2025(令和7)年7月訪問 GoogleMap「笠岡駅」

駅名標 駅舎 駅構内

岡山駅から山陽本線の電車で約45分。笠岡市は岡山県の南西端で瀬戸内海に面した、人口約4万人の港町。江戸時代に幕府が直轄し、明治時代から鉄道の開通や工場の進出で発展、第二次大戦後の干拓や製鉄所の進出で今に至る。また、世界で唯一のカブトガニ博物館が立地する。駅弁は1890年代から売られ、福山駅にも支店を出し、1940年に笠岡から撤退し福山へ移転して以降は売られない。1891(明治24)年7月14日開業、岡山県笠岡市笠岡。