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 旅の友「駅弁」。実際に食べた9,000個以上の駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。

JR東日本 長野(ながの)駅 JR-East Nagano Station
2022(令和4)年10月訪問 GoogleMap「長野駅」

駅名標 駅舎 駅構内

東京駅から北陸新幹線で約1時間半。長野市は長野県の北部に位置する、人口約37万人の門前町で県庁所在地。6〜7世紀からの歴史が伝わる善光寺が参拝客を集め、県庁や鉄道や銀行で商業が興り、1998年には冬季五輪が開催された。駅弁は1892年からの駅弁屋が2007年に撤退、東京駅の駅弁が売られた後に、県内業者の弁当が売店に入荷するようになった。1888(明治21)年5月1日開業、長野県長野市末広町。

信濃路幕の内弁当(1,350円)Shinanoji Makunouchi Bento
2024年6月23日に長野駅の新幹線改札内コンコースの駅弁売り場で購入 Jun. 23, 2024

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

2007(平成19)年6月に長野駅で発売。長野県やいくつかのイラストを描いた専用のボール紙箱を使用、黒いプラ製トレーの6区画に詰まる中身は、山菜おこわ、栗おこわ、サトイモや高野豆腐などの煮物、牛肉とシメジのしぐれ煮にサーモン味噌焼、エリンギのフライと鶏えごま揚、地鶏照焼と玉子焼とあんずシロップ漬。特殊駅弁と呼ばないまでも、幕の内の定義からはみ出した好印象。調製元は長野市内の給食業者だが、これに仕出し弁当や惣菜弁当の雰囲気はなく、駅弁としての姿形と風格を備えていると思う。価格は2010年時点で1,000円、2016年時点で1,100円、2023年時点で1,200円、2024年10月時点で1,350円。

※2024年12月補訂:写真を更新し値上げを追記
※2017年10月補訂:値上げを追記
販売駅
信越本線 長野(ながの)駅 1888(明治21)年5月1日開業 長野県長野市末広町
調製元
株式会社 デリクックちくま 長野県長野市篠ノ井小森428番地 026(292)0986 https://www.chikuma-f.com/

【終売】信濃路幕の内弁当(1,000円)Shinanoji Makunouchi Bento (end of sales)
2011年6月19日に長野駅の新幹線改札内コンコースの駅弁売り場で購入 Jun. 19, 2011

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

上記の駅弁「信濃路幕の内弁当」の、2011(平成23)年時点での姿。価格と調製元の会社名を除き、何も変わっていない。定番の駅弁として親しまれているのだろう。

販売駅
信越本線 長野(ながの)駅 1888(明治21)年5月1日開業 長野県長野市末広町
調製元
株式会社 ちくま 長野県長野市篠ノ井小森428番地 026(292)0986

【終売】信濃の国食浪漫(1,100円)Shinano no Kuni Syokuroman (end of sales)
2011年6月19日に長野駅の新幹線改札内コンコースの駅弁売り場で購入 Jun. 19, 2011

掛紙 中身
掛紙 掛紙 外観 外観 中身 中身 中身 中身

2009(平成21)年10月に長野駅で発売。黒い正方形の容器に、おそらく信濃の名物を大量に描いたボール紙を巻く。黒いプラ製トレーの9区画に詰まる中身は、野沢菜おやき、豚角煮、サーモン味噌焼と玉子焼、ごま豆腐、高野豆腐とシメジ味噌和えと花ニンジン、日の丸御飯、野沢菜載せ御飯、野沢菜や小ナスなどの漬物、りんごのコンポートとあんずのシロップ煮。確かに信州が詰まっているし、おやきをそのまま駅弁に入れてくるとは驚いた。駅弁大会に出るほどではないが、旅先に置いてほしい山の味。2014年頃までの販売か。

※2017年10月補訂:終売を追記
販売駅
信越本線 長野(ながの)駅 1888(明治21)年5月1日開業 長野県長野市末広町
調製元
株式会社 ちくま 長野県長野市篠ノ井小森428番地 026(292)0986

【終売】信濃尽くし(900円)Shinano Zukushi (end of sales)
2011年6月19日に長野駅の新幹線改札内コンコースの駅弁売り場で購入 Jun. 19, 2011

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

2007(平成19)年の夏までに発売か。野山を拙く描いた専用のボール紙箱を使用、黒いプラ製トレーに収まる中身は、白御飯に信州サーモン粕漬け焼き、信州産福味鶏の信州味噌田楽、信州サーモン入りの玉子焼き、信州牛のしぐれ煮と野菜の彩り、信州林檎のコンポートなど。コンセプトや使用食材のこだわりがあるも、内容は幕の内駅弁らしいもの。

この駅弁は調製元の破産により2012年3月30日までに終売となった模様。

販売駅
信越本線 長野(ながの)駅 1888(明治21)年5月1日開業 長野県長野市末広町
調製元
有限会社 吉美 長野県長野市青木島綱島519 026(284)1234

【掛紙】御飯(価格不明)Gohan
調製年月日不詳 1960's

掛紙

1960年代、昭和35年以降の調製と思われる、昔の長野駅弁の掛紙。長野市に市内局番ができた1960(昭和35)年頃より後のものだろう。ご飯とおかずが別容器の幕の内弁当の、御飯に付いていた掛紙だと思われる。文字以外には真っ白で何もない、駅弁に興味がなければ確実にゴミになりそうな紙切れ。

販売駅
信越本線 長野(ながの)駅 1888(明治21)年5月1日開業 長野県長野市末広町
調製元
株式会社 ナカジマ 弁当部 長野県長野市末広町 (2)2774、(2)4476、(2)6330

【掛紙】御弁当(100円)Obento
調製年月日不詳 1950's

掛紙

1950年代、昭和30年前後のものと思われる、昔の長野駅弁の掛紙。長野市に市内局番ができる1960(昭和35)年頃より前のものだろう。地域の名産と思われる食材が7点ほど描かれる。上の御飯の掛紙とセット品かと思ったが、電話番号の桁数が異なるので、そうではないようだ。

販売駅
信越本線 長野(ながの)駅 1888(明治21)年5月1日開業 長野県長野市末広町
調製元
株式会社 中島辨當店 長野県長野市末広町 2774番、4476番、6330番

【掛紙】お弁当(30銭)Obento
調製年月日不詳 1940's

掛紙

昭和10年代、1940年前後のものと思われる、昔の長野駅弁の掛紙。収集者は1941(昭和16)年10月12日の調製とみなしていた。善光寺への道と「信濃では月と佛とおらのそば」の俳句を描いた平時の掛紙に、国民精神総動員のスタンプと節米に関する記述を追加し、戦時の掛紙になった感じ。

販売駅
信越本線 長野(ながの)駅 1888(明治21)年5月1日開業 長野県長野市末広町
調製元
中島卯助 長野市末廣町 2774番

【掛紙】上等御辨當(30銭)Joto Obento
1933年1月7日調製 Jan. 7, 1933

掛紙

1933(昭和8)年1月7日の調製と思われる、昔の長野駅弁の掛紙。善光寺の本堂を、その奥行きがよく分かる形でどっしりと描いた。

販売駅
信越本線 長野(ながの)駅 1888(明治21)年5月1日開業 長野県長野市末広町
調製元
中島屋弁当部 長野駅前 774番

【掛紙】御辨當(30銭)Obento
1931年1月31日調製 Jan. 31, 1931

掛紙

1931(昭和6)年1月31日の調製と思われる、昔の長野駅弁の掛紙。扇形を背景に、善光寺の本堂と灯籠らしきものを描く。他に刈萱堂(かるかやどう)、城山公園、川中嶋古戦場、戸隠神社を名所として並べた。

販売駅
信越本線 長野(ながの)駅 1888(明治21)年5月1日開業 長野県長野市末広町
調製元
中島屋弁当部 長野駅前 774番

【掛紙】上等御辨當(35銭)Joto Obento
1929年6月5日調製 Jun. 5, 1929

掛紙

1929(昭和4)年6月5日11時の調製と思われる、昔の長野駅弁の掛紙。鳩と寺院と欄干と提灯が描かれているので、おそらく善光寺を表していると思うのだが確証はない。また、調製印が3つも押されているのは面白い。

販売駅
信越本線 長野(ながの)駅 1888(明治21)年5月1日開業 長野県長野市末広町
調製元
中島屋弁当部 長の駅前 774番