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 旅の友「駅弁」。実際に食べた9,000個以上の駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。

JR西日本 津幡(つばた)駅 JR-West Tsubata Station
2009(平成21)年10月訪問 GoogleMap「津幡駅」

駅名標 駅舎 駅構内

金沢駅から普通列車で3駅12分。JR北陸本線を2015(平成27)年3月に転換したIRいしかわ鉄道が、JR七尾線を分ける駅。駅弁は2000年頃までに失われ、かつては立売が実施されていた百年の歴史を刻む鉄道銘菓「きびあんころ」も、2017(平成29)年に駅からは失われた。1898(明治31)年11月1日開業、石川県河北郡津幡町字南中条。

【終売】きびあんころ(350円)Kibi Ankoro
2009年10月17日に津幡駅のキヨスクで購入 Oct. 17, 2009

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

1903(明治36)年の発売。津幡駅で百余年の歴史を刻んだ鉄道銘菓。餅米を使い、きび粉を練り込んだ小さなあんころもちが9個、竹皮に十字に包まれて、ひもで十字にしばられる。百年前から同じ製法で作られていることが売り文句。全国的にも北陸地方でも知名度は薄いと思うし、鉄道雑誌や駅弁紹介本でもほとんど取り上げられないものの、地元と駅に深く根付いた銘菓だと思う。

価格は2009(平成21)年の購入時で350円、2017年時点で370円。昔は立ち売りで、かつてはホーム上の立ち食いそば店で売られていたが、2014(平成26)年のキヨスクの閉店で駅から撤退、さらに2017(平成29)年4月頃に調製元が休業し製造をやめた。2018(平成30)年4月にプラ製パック入り6個280円で販売が復活したという。駅でなく、津幡町内にある「道の駅倶利伽羅源平の郷」とスーパー「カジマート」みなみ店で売られる模様。

加賀地方ではかつて、このようなあんころもちが各地で作られており、鉄道の開通で駅売り商品にもなり、過去には津幡駅よりも松任駅のものが有名だったそうな。金沢駅の「柳餅」は札幌駅の鉄道銘菓「柳もち」になったことが、札幌駅立売商会の公式サイトで紹介されている。

※2018年6月補訂:復活を追記
※2017年8月補訂:終売を追記
販売駅
北陸本線 津幡(つばた)駅 1898(明治31)年11月1日開業 石川県河北郡津幡町字南中条
調製元
有限会社 庭田商店 石川県河北郡津幡町南中条ヘ111番地 076(289)3521