東京駅から電車で約25分。横浜市は神奈川県の東部で東京湾に面した、人口約380万人の港町。東京の衛星都市として人口日本一の市であるほか、異国情緒とウォーターフロントで多くの観光客も集める。駅弁は、大正時代からの駅弁屋がコンコースやホーム上や駅周辺各地に駅弁売店を構え、「シウマイ弁当」は日本一売れる駅弁とされる。1915(大正4)年8月15日開業、神奈川県横浜市西区高島2丁目。
2003(平成15)年12月に初めて販売した、横浜駅の冬駅弁「おべんとう冬」の2023(令和5)年度版で、12月1日から1月31日までの販売。掛紙のツバキの絵柄も容器も内容も、4年連続で据え置かれた。中身は帆立御飯、赤魚の照焼、がんもどき煮、こおりこんにゃくと小松菜風味蒲鉾と油揚げの和え物、レンコンとニンジンの煮物、タケノコ煮、玉子焼、しば大根漬け、小粒大福、シウマイ2個。価格は50円のアップ。
2003(平成15)年12月に初めて販売した、横浜駅の冬駅弁「おべんとう冬」の2022(令和4)年度版で、12月1日から1月31日までの販売。掛紙のツバキの絵柄も容器も内容も、3年連続で据え置かれた。中身は帆立御飯、赤魚の照焼、黒豆入りがんもどき煮、こおりこんにゃくと小松菜とカニ風味蒲鉾と油揚げの和え物、レンコンとニンジンの煮物、タケノコ煮、玉子焼、しば大根漬け、小粒大福、シウマイ2個。価格は30円のアップ。
2003(平成15)年12月に初めて販売した、横浜駅の冬駅弁「おべんとう冬」の2021(令和3)年度版で、12月1日から1月31日までの販売。掛紙や容器と値段は、前年と同じ。今回の中身は、帆立御飯、赤魚の照焼、黒豆入りがんもどき煮、こおりこんにゃくと小松菜とカニ風味蒲鉾と油揚げの和え物、レンコンとニンジンの煮物、タケノコ煮、玉子焼、しば大根漬け、小粒大福、シウマイ2個で、これも前年と同じだった。
2003(平成15)年12月に初めて販売した、横浜駅の冬駅弁「おべんとう冬」の2020(令和2)年度版で、12月1日から1月31日までの販売。掛紙や容器と値段は、前年と同じ。今回の中身は、帆立御飯、赤魚の照焼、黒豆入りがんもどき煮、こおりこんにゃくと小松菜とカニ風味蒲鉾と油揚げの和え物、レンコンとニンジンの煮物、タケノコ煮、玉子焼、しば大根漬け、小粒大福、シウマイ2個。御飯が5年ぶりにホタテに戻り、風味が穏やかになった。
2003(平成15)年12月に初めて販売した、横浜駅の冬駅弁「おべんとう冬」の2019(令和元)年版で、12月1日から1月31日までの販売。今回も印象は似るが中身は少し変わり、牛そぼろとごぼうの甘辛煮の茶飯に、赤魚の酒塩焼き、野菜のしんじょう、こおりこんにゃくと小松菜とカニ風味蒲鉾と油揚げの和え物、レンコンとニンジンの煮物、タケノコ煮、玉子焼、しば大根漬け、小粒大福、シウマイ2個。
2003(平成15)年12月に初めて販売した、横浜駅の冬駅弁「おべんとう冬」の2018(平成30)年版で、12月1日から1月31日までの販売。値段を30円上げ、食材の内容と配置を少し変えたが、印象としてはまったく同じ。牛そぼろとごぼうの甘辛煮の茶飯に、赤魚の塩だれ焼き、鶏の利休揚げ、こんにゃくと春菊とえのき茸と人参の和え物、レンコンとニンジンの煮物、タケノコ煮、玉子焼、しば大根漬け、小粒大福、シウマイ2個。
2003(平成15)年12月に初めて販売した、横浜駅の冬駅弁「おべんとう冬」の2017(平成29)年版で、12月1日から1月31日までの販売。価格と容器は前年と同じで、掛紙の文字が凜々しくなった。中身はシウマイの位置が変わった以外はおおむね同じで、牛そぼろとごぼうの甘辛煮の茶飯に、赤魚の塩だれ焼き、ごぼう入りつみれのしょう油あんかけ、小松菜とカニ風味蒲鉾とえのきと油揚げの和え物、レンコンとニンジンの煮物、タケノコ煮、玉子焼、しば大根漬け、小粒大福、シウマイ2個。
2003(平成15)年12月に初めて販売した、横浜駅の冬駅弁「おべんとう冬」の2016(平成28)年版で、12月1日から1月31日までの販売。掛紙と容器は前年と同じ。中身には変化があり、牛そぼろとごぼうの甘辛煮の茶飯に、赤魚の昆布風味塩焼き、鶏肉の香味あんかけ、レンコンとニンジンの煮物、小松菜のおひたし、タケノコ煮、玉子焼、しば大根漬け、小粒大福、シウマイ2個。茶飯がもちもちして、油っこくて、甘辛い味付けが強めに出ていて、今までの崎陽軒にないような味を持っていた。価格は20円のアップ。
2003(平成15)年12月に初めて販売した、横浜駅の冬駅弁「おべんとう冬」の2015(平成27)年版で、12月1日から1月31日までの販売。掛紙と価格と容器は前年と同じ。中身もまた、帆立御飯、赤魚照焼、鶏生姜煮、蓮根白煮、小松菜とえのきだけと人参の和え物、タケノコ煮、玉子焼、梅きゅうり漬け、小粒大福、昔ながらのシウマイ2個と、葉菜類を除き前年と同じ。同じようなものが出てくることからも、人気の定着がうかがえる。
2003(平成15)年12月に初めて販売した、横浜駅の冬駅弁「おべんとう冬」の2014(平成26)年版で、12月1日から1月31日までの販売。この年の「秋」からのリニューアルに従い、容器が少し細長くなり、掛紙で引き続きツバキを描きながら横長から縦長に変わり、価格は30円のアップ。
今回の中身は帆立御飯、赤魚照焼、鶏生姜煮、梅型こんにゃく煮、小松菜入りがんもどき煮、蓮根煮、根菜ごま和え、タケノコ煮、玉子焼、野沢菜ときゅうりの漬物、小粒大福、昔ながらのシウマイ2個。「冬」は中身もリニューアルされた感じ。
2003(平成15)年12月に初めて販売した、横浜駅の冬駅弁「おべんとう冬」の2013(平成25)年版で、12月1日から1月31日までの販売。掛紙にツバキを咲かせて華やかにして、今回の中身はカニ御飯、ブリ照焼、鶏の柚子塩揚げ、クワイ入りとうふのしんじょう煮、コンニャク金平煮、レンコン煮、ニンジン煮、根菜の生姜味噌炒め、シウマイ2個、玉子焼き、高菜と大根の漬物、黒糖まんじゅう。2009年のものに似ている感じ。
2003(平成15)年12月に初めて販売した、横浜駅の冬駅弁「おべんとう冬」の2012(平成24)年版で、12月1日から1月31日までの販売。掛紙の絵柄はおとなしくなり、今回の中身はカニ御飯、ブリ照焼、鶏肉の生姜煮、ニンジンとレンコンの煮物、タケノコ煮、根菜のごま炒め、味噌ダイコン、シウマイ2個、玉子焼き、小粒大福。2009年版と似ている気がした。
2003(平成15)年12月に初めて販売した、横浜駅の冬駅弁「おべんとう冬」の2010(平成22)年版で、12月1日から1月31日までの販売。今回の中身はカニ御飯にクロメヌケ照焼、ナガイモ磯辺揚、コンニャクの赤味噌煮、レンコンやニンジンなどの煮物、根菜とちくわの胡麻和え、玉子焼、野沢菜漬、シウマイ2個、黒ごま団子。カニの風味を探せなかった以外は、見たとおり内容通りの味。価格は2010年9月の全商品値下げを反映してか、前年より10円下がった。
2003(平成15)年12月に初めて販売した、横浜駅の冬駅弁「おべんとう冬」の2009(平成21)年版で、12月1日から1月31日までの販売。今回の中身はベニズワイガニの五目飯に鶏味噌焼、花形豆腐なる薩摩揚などの煮物、マグロと根菜の炒め煮、タケノコ煮、玉子焼、野沢菜漬、シウマイ2個、小粒大福など。冬なのに、でも冬だからか、掛紙も中身の彩りも温かい感じのお弁当。もちろん、実物は常温でそこそこ冷えている。
2003(平成15)年12月に初めて販売した、横浜駅の冬駅弁「おべんとう冬」の2008(平成20)年版で、12月1日から1月31日までの販売。今回の中身はカニ五目飯に赤魚照焼、鶏南蛮和え、サトイモやレンコンなどの煮物、マグロとシラタキの炒め煮、玉子焼、シウマイ2個、ゆず大福など。価格はついにここまで上がり、印象や性格が少量安価から少量高級へ変わってきた気がする。
2003(平成15)年12月に初めて販売した、横浜駅の冬駅弁「おべんとう冬」の2006(平成18)年版で、12月1日から1月31日までの販売。今回の中身はホタテ貝柱炊込飯にタラ柚香焼、里芋や蓮根などの煮物、イカ十草揚、マグロとシラタキの炒め煮、玉子焼、シウマイ2個、ゆず大福など。
東京工場製で東京地区限定販売「帆立ごはん弁当」に入る帆立御飯は、横浜地区発売商品では今回初めて見た。シウマイに練り込むために北海道産乾燥帆立生産量の半数を押さえると言われる調製元だから、帆立の扱いは全国の駅弁屋でここの右に出るものはいない印象。主観で申し訳ないが当然にうまく、これを主役にした駅弁を横浜にも投入してもらえないかと思う。
2003(平成15)年12月1日に初めて発売した、横浜駅の冬季限定の駅弁。他の季節と同じ小ぶりな正方形の容器を使用、中身は2003年版で、白胡麻をかけた白御飯に、正月のおせち料理をイメージしたという蒲鉾や黒豆や伊達巻に昆布天、他にはマグロやブリなどに、横浜らしくシウマイ2個と、デザートには雪見餅。これらの季節駅弁はシウマイ御弁當と同様、駅弁としてだけでなく街弁やデパ弁としても親しまれている。