東京駅から新幹線で3駅35分。小田原市は神奈川県の南西部で相模湾に面する人口約19万人の城下町かつ宿場町。関東地方の西の出入口として、戦国時代や江戸時代に歴史の舞台となった。駅弁は明治時代に国府津駅で創業した、東海道本線では最古の駅弁屋が健在だが、実態はJRや小田急の子会社が近隣のものを含めた駅弁を集めて売る。1920(大正9)年10月21日開業、神奈川県小田原市栄町1丁目。
下記の駅弁「おにぎりころころ」の、2015年時点での姿。鮭おにぎり、梅おにぎり、玉子焼、レンコンのきんぴら、たくあん2切れ、鶏照焼、シュウマイという中身はあまり変わらないようで、焼き魚が消え、黄色いタクアンは白くなり、丸っこい握り飯は大きく平たい型押し三角飯になった。パッケージの見栄えや構造がまるで違い、過去に買っていたことを思い出せなかった。2018年までの販売か。
※2023年8月補訂:終売を追記小田原駅のおにぎり軽食駅弁。最近に発売か。竹皮柄の小さなボール紙の箱に直接、商品名と値段や駅弁マークを印字、中身もこの箱に直接、梅おにぎり、鮭おにぎり、玉子焼、レンコン、焼き魚と焼鳥の小片に焼売を詰める。見栄えも風味も品川駅や羽田空港で見覚えがある都市軽食弁当も、厚さが6ミリほどある大きなタクアンが2切れ入る点がユニーク。
小田原の駅弁屋さんのサンドイッチ。中身はタマゴサンドが2切れ、ハムサンドが2切れ、ポテトサンドが2切れ、同じくポテトサンドで黒パンを使用したものが2切れ。他駅のサンドイッチ駅弁と比較しても水気が少ないので飲料は必須だと思う。新幹線小田原駅のホーム上の売店以外での販売を見たことがない。なお、2004年4月1日のリニューアルにより、レタスが挟まれるようになったとのこと。2015年時点でこのような箱入りサンドイッチは販売していない模様。
※2015年9月補訂:終売を追記上記のサンドイッチの、2007(平成19)年時点での姿。紙箱の中に6切れのサンドイッチが入る姿だけ同じで、外観や中身は一変、価格はやや上昇。属地不詳度が増した柄の窓開き紙箱に透明なプラ製パックを入れて、そこにラップを介して玉子サンド、レタスハムサンド、レタスポテトサンドが各2切れずつ入る。以前より近代化されたが、まだまだ昔懐かしいタイプと風味。
2003(平成15)年1月頃に発売か。販売が終了した「小田弁」を思い起こさせる、朝向けと思われる安くて軽めの幕の内弁当。華奢な正方形の容器に、朝のイメージでニワトリを描いた掛紙をかける。中身は半分が海苔を貼った白御飯、半分がおかずでマス塩焼・玉子焼・蒲鉾に煮物類やわらびなど。
850円の季節駅弁と比較すると、当然に味や質は落ちるものの、口や舌への刺激が少ないつくりは、コンビニ弁当と対極を為す。2004年以降に売り止めたと思われる。
※2015年9月補訂:終売を追記小田原駅のホーム上にあるコンビニで買えた箱入りサンドイッチ。窓開きの青い紙箱に透明なトレーに収まるキャベツ入りロースカツサンド3切れ。風味や内容に特段の感想はない、羽田空港の空弁のような商品。
「濱くら」とは、製パン最大手の山崎製パンが神奈川県内限定で販売する、1斤が350円もする高級食パン。「厳選された小麦粉とバター・卵を贅沢に使用し、ふんわりソフトに焼き上げ」たそうな。カツサンドにすると具の味に負けてしまうが、そう言われると確かに、潰れたり乾燥していることも少なくないカツサンドのパンが、これはふんわりしっかりしていたような。横浜開港150周年の記念商品ということで、そのロゴマークが貼られている。横浜の駅構内コンビニでは見たことがない。このシリーズは2009年頃までの販売である模様。
※2016年10月補訂:終売を追記