東京と日本の中央駅。東海道・山陽・東北・上越・山形・秋田・北陸の各新幹線、東海道・中央・総武・東北の各線、山手線や京浜東北線などの電車が、一日あたり3000本以上行き交い、100万人以上の利用者で終日賑わう。駅弁はJR東日本やJR東海の子会社のもので約100種類とも、エキナカの商品を含め400種類以上とも、デパ地下の弁当を含め1000種類以上とも言われ、さらに全国各地の駅弁も集まり、こちらも日本最大。1914(大正3)年12月20日開業、東京都千代田区丸の内1丁目。
2021(令和3)年秋の発売か。2004年から名を変え品を変え東海道新幹線「のぞみ」停車駅で売られ続ける、ジェイアール東海パッセンジャーズ(JRCP)の焼売弁当。チャーハンとザーサイ、肉シュウマイと黄色い海老シュウマイを3個ずつ、鶏唐揚、春雨サラダ、紅生姜という中身は、下記にいくつも並べた過去の弁当とほぼ同じ。引き続き横浜駅の駅弁に似ていて、駅弁の名前などに似せない工夫を感じて、しかしやっぱり横浜駅に似る。今回は「国産豚肉とホタテ風味の…シュウマイ」と、崎陽軒のシウマイの特徴に似た宣伝文が登場した。価格は2021年時点で940円、2023年時点で1,000円。
※2023年6月補訂:写真を更新し値上げを追記2021(令和3)年11月13日に購入した、東京駅弁のふた。上記の2023年のものと、まったく同じ。ジェイアール東海パッセンジャーズが2022年10月に始めた「車窓食堂」のロゴマークは、まだここにはない。
2019(平成31)年2月21日に東京、品川、新横浜の各駅で発売。実態としては下記の中華駅弁のリニューアル。「七つの御菜と二つの御飯」の副題が付くとおり、中身は海老チリ、鶏唐揚、黒酢酢豚、山くらげ、肉焼売、海老焼売、蒸鶏の棒々鶏(バンバンジー)ソース和えで7つのおかずと、白飯と炒飯で2つの御飯。横浜駅弁の崎陽軒の中華弁当より淡泊な風味は、過去のこの調製元の中華駅弁と同じ感じ。2021年の10月までになぜか名前を「中華弁当」から「中華彩膳」に変え、中身も価格も変えずに販売を続けた。
※2022年4月補訂:改称を追記下記の駅弁「陳昌さんのシュウマイ弁當」を、2006(平成18)年の夏にリニューアル。容器と炒飯と焼売は変わらず、その他のおかずがナス豚肉甘煮と鶏唐揚に変わり、見栄えはそっくりで、商品名が変わった。値段は100円のアップ。パクリ感や妖しいところが薄まり、新幹線東京・品川・新横浜の各駅で定番の駅弁となっている。価格は2019年時点で940円。ここまでの間に何度かリニューアルされているはず。2021年の秋に上記の「焼売中華辨當」へリニューアル。
※2023年6月補訂:終売を追記2004(平成16)年10月16日に発売か。角を丸めた経木枠の長方形の容器に、中華風の絵柄と模様に監修者の顔写真を載せた紙ぶたをかけて、ラップで包んで食品表示ラベルを貼る。中身は炒飯に肉焼売と海老焼売が3個ずつと、鶏唐揚や竹輪磯部揚や中華春雨など。
発売当初は「陳さんのシウマイ弁當」という名前だった模様。中身は異なるがその名前や形状やコンセプトにより、著名な横浜駅弁「シウマイ御弁當」のパクリとしか見られないだろう。内容に悪い点はないが、おかず部分の隙間の多さと全体的な味のゆるさで、伝統と実績のシウマイ御弁當をおびやかす存在にはなり得ないと感じる。
点心師とは中華料理の軽食やデザートなどの点心をつくる人。一定の実務経験で受験資格を得る筆記と実技の試験により、四級から特一級まで7段階の認定が得られる。パッケージの人間国宝級とは大げさかもしれないが特一級は最難関のようで、しかし「特一級点心師陳昌師監修」旨の文字は国内のネットショップで大安売りされている。
下記の駅弁「中華彩膳」の、2009(平成21)年時点での姿。正六角形な容器の形状や中身のトレーはそのままに、パッケージのデザインは白・赤・黒のはっきりしたものになり、中身は焼売と中央の炒飯を据え置いて、大学芋、ザーサイ、イカ団子とタコ団子とカシューナッツ、きぬさやなどの煮物、ボイルキャベツ回鍋肉、ビーフンを詰めた。価格は50円の値上げ。スプーンの添付はなくなった。
2004(平成16)年10月16日の発売か。黒いトレーを入れた正六角形のボール紙容器に、横浜中華街のものと思われる門を淡く描く。中身は中央の炒飯をチリソースの鶏唐揚、黒酢あんかけの赤魚唐揚、春巻、肉焼売と海老焼売、山クラゲ、メンマなどで囲む中華弁当。東京・品川・新横浜の新幹線改札内での販売。
中華駅弁を作らせたら日本一と思われる崎陽軒のお膝元で競合販売するとはずいぶんと強気だが、内容や風味は価格の割に本格的であり、名古屋・京都・新大阪の各駅で販売してもいいと思う。割り箸に加えて先の割れていないスプーンが添付されるのも良い。